『Assassin’s Creed Origins』海外レビュー
『Assassin’s Creed Origins』の海外レビューです。
- ジャンル:ステルス・アクション
- 機種:PS4/Xbox One/PC
- 開発:Ubisoft Montreal
- 販売:Ubisoft
・バカみたいに美しく豊かなオープンワールドに仕上がった古代エジプト
・新たな戦利品システムによって自分だけのプレー・スタイルが可能に
・アビリティによって主人公が常に進化する
・ストーリー・キャンペーンはシリーズ最高傑作
悪い点:
・シリーズの伝承が嫌いでもやはり存在する現代要素(好きな人には朗報だ)
美しくも危険な『Origins』のエジプト遊び場は、遂に『Assassin’s Creed』のポテンシャルを開花させた。
・マイン・プロット終了後も長持ちする膨大なコンテンツを収録した広大なエジプト
・Bayekを好きなアサシンに成長させることができるRPG要素
・予想以上の内容に
・手応えがあり魅力的な戦闘
・カバがワニを蹂躙する様子を目撃できる
悪い点:
・バグ
・シリーズが嫌いなら気が変わることはない
本作は、見た目以上のゲームだ。伝承好きには堪らない色々な始まりを目にすることになるため、『Origins』というのは実に相応しいタイトルだ。Bayekの復讐の旅では終わらないゲームであり、彼以外にも興味深い始まりを迎える者たちが揃っている。ストーリー部分をクリアしてレビューの執筆を終えた今ですら、『Assassin’s Creed Origins』には新しい何かが待っているのだ。開発期間の延長がシリーズにとって良いことなのか疑問に思う者もいたが、むしろ「なぜもっと早くこうしなかったのか?」と問いたい。
グラフィック: エジプトの砂漠や渓谷、オアシス都市はゴージャスだ。だが、カットシーンの最中にはフレームレートが落ちたり、最長で3秒ほど固まることも
サウンド: 戦闘中の剣同士がぶつかる音から、都市部の喧騒まで、サウンド・デザインはこれまで以上に鋭い
プレー性: 戦闘とステルスには嬉しい改善が施され、広大な世界が探索感を支えている
エンターテイメント性: 強化された成長、オープンワールドの自由、目を見張る背景が、魅惑的なオリジン物語を盛り上げる
リプレー性: 控えめ
『Origins』は『Assassin’s Creed』をゼロから作り変えているわけではないが、毎年リリースされてきたにもかかわらず古び始めてきたフォーミュラに、巧妙かつ大きな変更を施している。自由度の増したターゲットへのアプローチ、よりアクティブになった戦闘、魅惑的な世界のお陰で、エジプトの探索が充実しただけでなく、シリーズの本質を維持しながらも、将来に向けての強力な方向性を提示している。
・やりがいのある多彩な戦闘
・愛すべき主人公と印象的なNPCたち
・シリーズ最高峰の舞台設定
・ヒネリの効いた独創的なサイド・ミッション
悪い点:
・少々面倒な戦闘メカニック
・意味のあるエンドゲーム・コンテンツが不十分
・単調で苦痛な衛兵との戦闘が多すぎる
・不必要なボート・ミッション
『Assassin’s Creed Origins』は、逸脱であると同時に回帰でもある。刷新された戦闘メカニックは、シリーズに必要とされていた手応えを注入。導かれたオープンワールド・デザインは過去作にはないほど探索向きだし、舞台設定もシリーズで最も印象に残るものの一つとなっている。だが結局のところ、成長の痛みはあるとはいえ、『Origins』はシリーズ最高の要素の集大成である。であるから、本格RPGへの移行に伴う不具合はフェアな代償だ。
・広大で美しいエジプト
・大幅に改善された戦闘
・優れた脚本
・ステルスの新たな選択肢
・深みと満足度が増している
悪い点:
・単調なミッション
・敵のレベルが高いと攻撃が通用しない
・細かなバグ
・序盤のカットシーンにおけるフレームレート
1年の休暇を経て、『Assassin’s Creed』は転換期に移行した。Brotherhoodが創設された古代エジプトに時計を巻き戻したのは、その象徴だろう。広大な新舞台、改善された戦闘システム、本格的なアクションRPG化が、このシリーズに新たな命を吹き込んでいる。
・本当に綺麗
・新鮮な舞台設定
・悪くない主人公
・ワニとの戦闘
・超4K
悪い点:
・オープンワールド疲れ
・古臭いメカニックとデザイン
・未発達のラクダ技術
私は、このゲームのかなりの部分が嫌いだ。ゲームの大半を埋め尽くす古臭いメカニックやミッションが、とにかく退屈なのだ。PC版のロンチ問題にも遭遇した。ゲーム内クレジットをリアルマネーで購入するストアがあり、進行を早めることができるのだが、一部の進行はリアルマネーを使わせるよう調整されているように感じられる。『Assassin’s Creed Origins』はそのほぼ全てが不利に働いているにもかかわらず、それでもなぜか私を魅了した。ただこのゲーム世界を歩くだけでも至福なのである。
このゲームを60ドルで売って利益が出るのか、不思議でしょうがない。エジプト支配下の文化を隅々まで豪華絢爛に描くために、1億ドル以上が注ぎ込まれているように見える。この上なく美しい世界を雀の涙ほどの価格で売るために、ゲーム内課金は不可欠なのだろう。正直、彼らを責める気にはならない。価格を80ドルにしてゲーム内課金をなくして欲しかったが、愚痴ってもしょうがない。悪い部分ばかり書き連ねてきたにもかかわらず、私がなぜこのゲームが好きなのか、どうしても説明できないのだ。ただ好きなのである。シリーズ最高の世界に逃避したいなら、本作がチケットだ。
・シリーズ最高の舞台設定
・フォーミュラを新鮮にアップデート
・素晴らしい主人公Bayek
・文句なく美しいビジュアル
悪い点:
・独創的アイデア不足
・最終幕でつまずく物語
・少々簡単すぎることも
『Assassin’s Creed Origins』は、私が心から望んでいた再生だ。私の慎重な楽観は、Ubisoftのドル箱フランチャイズのエキサイティングな未来に繋がる可能性のある、素晴らしいオープンワールド・アドベンチャーが報いてくれた。
優れたアイデアは他のオープンワールド・ゲームから借用しているものの、何十時間も私を楽しませるほど上手く出来ている。ナラティブが最後にはグダグダになるのが残念で、それがなければ特別な作品になっていただろう。
さて、Ubisoftはいつになったら封建日本に連れて行ってくれるのだろうか。
・特徴的な文化やアクティビティを展開する、美しく再現されたエジプト
・驚異的なビジュアルと細部にこだわった密度
・プレーヤーを飽きさせない魅力的な物語と主人公
・注目すべき印象に残るサイド・イベントやミッションの数々
悪い点:
・変わらぬ技術的不具合
・違和感のある戦闘とステルス・システム
・ガッカリするほど中身の薄い一部地域やエリア
『Assassin’s Creed Origins』は新たな舞台設定によってかなりの高みに達しているものの、全体の足を引っ張る問題に定期的に遭遇する。技術的不具合はムラのある体験を生み、新たなコア・ゲームプレーはシステムの重みでぐらついている。にもかかわらず、世界は新鮮かつエキサイティングで、これは驚異的な舞台設定と魅力的な物語の賜物だ。『Assassin’s Creed』は長い間に幾度となく変化を遂げてきたが、『Origins』は新たな旅路の第一歩のように感じられる。それなりに問題はあるものの、将来へのビジョンは追及する価値がある。