この記事は初めて作った技術系同人誌のエディトリアル(本のデザイン)まわりのことを個人のメモとして公開します。
- 途中 InDesign が起動しなくなってインストールし直した。焦った……。
- でも、CC にしてから色々柔軟にできるようになって便利だなーという印象です。
- 書体もダウンロードできるし。ロゴは Typekit でダウンロードしたものをいじっています。
InDesign の設定
ドキュメント設定
B5 の右開き
レイアウトグリッドの設定
メインの書体:ヒラギノ角ゴシック W3。
書体のサイズは組版の単位です。
- Q(級)とH(歯) 1Q=1H=0.25mm
- 0.25mm * 14Q = 3.5mm
大学の卒業制作で使ってから慣れてしまったので、本を作るときはこの単位で作っています。単純な整数でミリ以下で大きさを決められるのでイメージしやすくてレイアウトしやすい気がしてる。
Markdown 作成
esa.io でコンテンツごとに記事を書き、大体できたタイミングでシェア URL 作って GitHub に貼り付け。内容の公開をするためでもあったけど、そんなに見られてないと思う。笑
【本】流れ · Issue #4 · becolomochi/shirokuma · GitHub
md 出力
esaのURLの末尾を.html から .mdに変えるとプレーンな Markdown で表示してくれるの本当にスゴイ!!ありがたい!!!!!
こちらのスライドでこの機能を知りました。46ページ以降にあります
MarkdownからInDesignにデータを持ってこれるのか調べていたところ、Pandoc で md ファイルから icml ファイルに変換して配置することができるということがわかりました。
PandocはMarkdown, HTML, LaTeX, reStructuredTextなどを様々な形式(Markdown, reST, HTML, LaTeX, Word, PDFなどなど)に変換出来る強力なツールです。
とのことです!
(引用元: 多様なフォーマットに対応!ドキュメント変換ツールPandocを知ろう - Qiita )
ひたすら使っていた変換のコマンド↓
$ pandoc [mdのファイル名].md -s -o [変換したあとのファイル名].icml
とても便利に使わせてもらいました。
InDesign で icml ファイルを配置
icmlファイルを読み込むと段落スタイルが登録されるのでそのスタイルに書体の大きさなどを設定していきました。
- 太字は W6。
- コードはCourier
- コンテンツごとの見出しは W0(細めの書体で大きく使うのが個人的な好み)
微調整する場合は新たに段落スタイルをつけたり(一通りの作業が終わってからのほうがよい
最後焦っていて最終的にひどい有様に……
画像を用意
- フリクションでクロッキー帳に書く。
- iPhoneのスキャナアプリ(Turbo Scanというのを使っています)で撮影。
- PDFにして保存先をiCloud Driveにする(PCのFinderから落とせる)
- イラレに配置→トレース(なぞって清書)
- eps保存
- InDesignに配置
表紙づくり
- イラストの下書きをイラレで画像からパス化
- 背景は昔自作した水彩の素材
- SUZURIで作ったマグカップの柄で使っていました
- ロゴ考えた
- メインの書体は VDL メガ丸 R (Adobe Typekitからダウンロードできる書体)
- アウトライン取ってバランス調整
まとめ
- エディトリアルは凝り始めるとキリがない→集中して片付けたほうがいい
- 色々な人が作ったものによって自分の創作活動を支えてもらっていることを忘れない
お知らせ
今回作った本は BOOTH からダウンロードできます〜
図を書くのが楽しかったので、こんなことも始めてみようかと思います。
「本作りたいけど図を書くのがなあ〜」という方、ゆる〜い図解でかわいみと親しみを増やしませんか。
絵柄は本当にこんな感じのしか書けません。初心者向けが合うと思います。
料金なども考え始めていますが、現状は知り合いの方優先で。。。年明け以降からやっていきます。