民進党の両院議員総会が開かれ、前原代表は希望の党との事実上の合流を主導したことは正しかったとは言えず、責任をとりたいとして、党の一定の方向性を定めたうえで、代表を辞任する意向を改めて示しました。一方、総会では地方組織も含めて、今後も党を存続させる方針を確認しました。
民進党は27日午後、衆議院選挙を受けて両院議員総会を開き、衆議院選挙で無所属で当選したメンバーも出席しました。
この中で前原代表は希望の党との事実上の合流を主導したことについて、「すべての方が希望の党の公認を得られたわけではなく、新たな政党ができ皆さんには非常につらい立場で選挙を強いることになり、与党で衆議院全体の3分の2の議席を許す結果になったことを心からおわび申し上げる」と陳謝しました。
そのうえで前原氏は「政治は結果責任であり決断は正しかったとは言えず、責任を痛切に感じている。一定の方向性を定めた上で、辞任したい」と述べ、代表を辞任する意向を改めて示しました。
そして前原氏は「特別国会を前に、一定の方向性を決めた上で辞任し、新たな執行部でスタートを切ってもらうことが大事だ」と述べました。
これに対し、出席者からは「前原氏は即刻辞任し、新たな執行部を発足させるべきだ」という意見が相次ぎました。
一方、総会では地方組織を含めて、今後も党を存続させる方針を確認しました。
前原代表「代表辞任は30日の党全国幹事会のあと」
民進党の前原代表は、党の両院議員総会のあと、記者団に対し、「民進党という塊を残すことを決めてもらったので、民進党が、希望の党と立憲民主党のブリッジの役割をする中で、再来年の参議院選挙のプラットフォームができるのではないか」と述べました。
一方、前原氏は、代表を辞任する時期について、「代表としての役割をしっかり果たすのが大きな役割で、地方組織の在り方をどうするか意見を伺う、全国幹事会のあとになる」と述べ、来週30日の党の全国幹事会のあとに判断する考えを示しました。