「シリアのサリン攻撃はアサド政権に責任」、国連が報告書

2017.10.27 Fri posted at 11:35 JST

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(CNN) 今年4月にシリアの反体制派支配地域ハーン・シャイフーンで神経ガスのサリンが使われ、80人以上が死亡した事件について、国連と化学兵器禁止機関(OPCW)の合同調査機関は26日、シリアのアサド政権が関与したと断定する報告書をまとめた。

国連外交関係者によると、報告書では「2017年4月4日にハーン・シャイフーンでサリンをまいた責任はシリア・アラブ共和国にあると確信する」と結論付けている。

さらに、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がシリアで9月に硫黄マスタードガスを使用したとも指摘した。

4月の攻撃を受け、米国のトランプ大統領は軍に命令を出し、シリアの空軍基地に向けて巡航ミサイルトマホーク59発を撃ち込んだ。

米国のヘイリー国連大使は、「またしてもアサド政権による化学兵器の使用が独立調査によって確認された。それにもかかわらず、一部の国はいまだに同政権を守ろうとしている。それは今すぐやめなければならない」とする声明を発表した。

サリンが使われたとされる地域では、子どもたちを含む市民が呼吸困難に陥り、口から泡を吹く姿などを映した映像や写真が出回った。

シリア政府は一貫して、サリン攻撃への関与も、化学兵器を保有していることも否定。反体制派の支配地域にあった化学兵器貯蔵施設が空爆を受けたと主張していた。

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