新生銀行が、20 代から 50 代の有職者の男女2700人を対象にした「 サラリーマンのお小遣い調査」を実施しています。(数値&グラフ引用:http://www.shinseibank.com/corporate/news/pdf/pdf2017/170626okozukai_j.pdf)
- 1ヶ月のお小遣い平均とは?
- そのお小遣いは何に使っているのか?
今日はその真相に迫ってみたいと思います。
サラリーマンのお小遣いの平均
男性会社員のお小遣い額は平均 37,428 円でした。これは前年比マイナス445円の減少という厳しい結果になっています。
女性会社員のお小遣い額は平均 33,951 円でした。こちらは前年比449 円増というになっています。
年代別に見るとこんな感じです。男女でお小遣いが多い年代のピークが違います。
ちなみに過去、「お小遣い額」の推移は、日経平均株価に連動する傾向がありました。
しかしながら、2011年に8,455円の日経平均株価が現在は2万円を超えて、株価倍増しているにも関わらず、お小遣いの金額はまったく増えていません。
景気回復を伴っているのにもかかわらず、お小遣いの金額はむしろ目減りしている現実があるということです。
これは賃金の伸びが停滞していることと、社会保険料・税金等の増加によって、実質的な手取り収入が減っていることが要因の一つであると指摘されています。
収入が減ったことでお小遣いが削減されているとしたら、非常に悲しい現実です。
1980年代には、お小遣い額7万円台という最高額の時代がありました。バブル景気に後押しされたとはいえ、現在の2倍以上のお小遣いとは、素晴らしい時代です。
お小遣いの使いみちトップ3
お小遣いの使いみちは、男性と女性で結果がだいぶ異なっています。
まずは「男性会社員」の使いみちは、、、
- 「昼食代」が 51. 2%
- 「趣味の費用」が 28.2%
- 「飲み代」が28.1%
次に「女性会社員」の使いみちは、、、
- 「昼食代」が 46.6%
- 「身だしなみのための費用」 が43.9%
- 「携帯電話代」が37.2%
共通しているのは、男性女性とも「昼食代」が堂々の1位だということです。
男性は、飲食代(昼食代と飲み代)がどちらもトップ3に入ってきていますので、エンゲル係数(食費割合)が非常に高い傾向にあります。
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サラリーマンの昼食代・飲み代の平均
サラリーマンの昼食代の平均額は 590円という結果になっています。これは前年とほぼ同水準です。
サラリーマンの昼食代が500〜600円という、かなり安くなっているのは、おそらく弁当持参の節約家の人も含むからでしょう。外食の人も、蕎麦や牛丼などワンコインで済むような手軽なメニューを利用しているが多いのかもしれませんね。
ちなみにサラリーマンの飲み代の平均額(1回あたりの飲み代)は5,286 円となっています。これは自宅で飲む方の 2,615 円より、だいぶ高い数値です。飲み会の平均回数は男性2.3回/月、女性2.2回/月とあまり大きな違いはありません。
終わりに
サラリーマンとしての毎月の収支で考えると、、、
- 昼食代:出社22日×590円で約13000円
- 飲み代:月2回×5000円で約10,000円
というのがアンケートから見える想定額です。
お小遣い3万円台ということは、趣味・美容・身だしなみ等に使えるお金は、残り1万円程度しかない、ということですので皆さん決して余裕があるわけではありません。
日経平均株価や有効求人倍率など、数値上では日本が景気回復していると言われていますが、もっと日本は、頑張って働いているお父さん・お母さんの賃金・収入増に繋がる経済成長になってくれることを願ってやみません。