美しさが際立つ映像技術。前作から30年後の世界はどうなっているのか?『ブレードランナー 2049』
何度も何度も予告で観ていた『ブレードランナー 2049』がいよいよ公開されましたね!
前作の『ブレードランナー』、新作の前日譚である『2036: NexusDawn』、『2048: Nowhere to Run』、『ブレードランナー ブラックアウト 2022』の短編3作を、なんとか前日までに鑑賞し、準備万端の状態で戦場へと赴きました(笑)

1982年に公開されたSF映画『ブレードランナー』の続編を、35年の時を経て映画化。
監督はドゥニ・ヴィルヌーブ。最近ですと、同じSFジャンルの『メッセージ』の監督を務めたことで話題になりましたね。
日本では、ポスターの宇宙船のフォルムが「ばかうけ」だってネタで盛り上がってましたが、監督がメッセージで「そうだよ!ばかうけをモデルにしたんだ!」となんともまあお優しいジョークを返してくれたムービーをみた瞬間、好感度が爆上がりしたのを覚えています(笑)
ちなみに前作の監督はリドリー・スコットなわけですが、彼は『エイリアンシリーズ』の製作が忙しすぎて、今回は製作総指揮に回っています。
感動的だった。とても美しい作品。
まさか『ブレードランナー』で泣かされるとは思いませんでした(笑)
前作は、泣けるというよりは、虚しさが残って考えさせられる、というイメージでしたが、今作は、泣けるし虚しいし考えさせられるしでクライマックスは頭と心がごっちゃごちゃでした。
予想通り、映像の美しさが際立ってましたね。
ぶっちゃけ前作を観た時「全然今でもいけるじゃん!」と思うくらい綺麗な映像に感じましたが、今作はもはや言葉にするのが難しいくらい美しかった!
監督の作風が『ブレードランナー』という作品の世界観に見事マッチしていたと思います。
でももうちょっとビビットな感じでも良かったかな〜
全体的な映像の世界観は、前作の方が好きでした。
ドゥニ監督の創り出す世界は美しすぎる。
全てが計算しつくされていて、完璧で、物の配置や色合い、構図、一ミリの狂いもない。
だからこそ完成度に関しては、文句の一つもないのですが・・・まあ、これはもう単純に好みの問題ですね(笑)
きったない寂れた街で、ネオンだけが色鮮やかに異彩を放っている、あのドギツい感じが好きなんですよね〜
2時間45分という『沈黙 サイレンス』並みの上映時間の長さにちょっとビビっていたのですが、そこまで長く感じませんでした。あっという間だった!とまでは思わなかったのですが、体感時間としては2時間ちょっとみたいな感じでしたね。
はあしかしゴズ様ったら・・・またあんな切ないいい男演じちゃって・・・好きになっちゃうわあ。
舞台は前作から30年後の2049年。
旧型のレプリカントを追う、新型レプリカントのブレードランナー、Kが主人公。
ある旧型レプリカントを処分したあと、彼の潜んでいた敷地で見つけた骨がきっかけで、彼の人生は大きく動き出す。
レプリカントを創造する男の陰謀が明らかになりながら、主人公のレプリカントが、自分は一体何者なのか知る物語。
レプリカント(人間に作られたもの)の存在意義についてと、そして30年前から続いていたとある「計画」が明らかにされるということで、前作とはちょっと違ったテーマ。
前作同様そこまで難しい内容ではなく、でもちゃんと前作のオマージュも盛り込まれていたので、新規の方も、前作からのファンの方も楽しめる内容になっていました。
オマージュに関しては、前作のストーリーを、うまく今作のストーリーの核に繋げているのには脱帽しました。
いやーあの展開はうまいですね!リドリーはまさかそこまで考えていた・・・?(笑)
最初の眼球が映し出されるオープニングですでにちょっとドキッとしました。前作と同じ出だしというのがまたいいですね。
レプリカントの性能はどんどん上がっているのにも関わらず、30年後も奴隷扱いされていて、「人間もどき」なんて言われている始末。
何十年経っても変わらない差別の形は、今生きているこの世界でも変わりませんね。
30年の間にタイレル社は破綻し、現在はウォレスという男が新たにレプリカントの想像主となっていました。
彼はさらなる事業拡大のために、レプリカントを生殖させることで、追いつかない生産を埋めようとしていました。
一方、ブレードランナーのKは、旧型レプリカントを追っていました。
そのレプリカントを追ううちに、実は旧型のレプリカントが生殖に成功していたことを知ります。
捜査を進めるうちにKは自分の記憶から、自分がもしかしてその子供なのではないかと疑問に思い始めます。
Kの過去が明らかになっていくシーンはドキドキしました。音が入るタイミングがまた絶妙なんですわ。
中盤の展開で、あーやっぱりそうなんだ、だよねだよね!と思わせておいて、終盤でのあっさりとした手のひら返しに一杯食わされましたね。
レプリカント反乱軍のボスの「誰もがみなそれを求めている。だから信じる」というセリフは、ハッとさせられました。
誰しも自分が特別で、そうでありたいと思うけれど、多くの人は平凡で、みな自分の理想とうまく折り合いをつけて生きている。
そんな事実を突きつけらて、Kが選んだ道に、また切なさと虚しさが・・・
自分の人生・運命を受け入れたのか、ラストで微笑みながら横たわるKの姿に、前作の悪役・ロイと重なる部分を感じました。
雪が降っているのがね、また切なさを掻き立てるんですよ。
ボロボロ泣いてしまいました。
もしかしたら、自分が何者かわかってホッとしたのかもしれませんね。
そういえば、反乱軍の女の子が言ってた「人間よりも人間らしく」というセリフも、前作でロイが言っていましたよね。
彼のこころざしが、30年経っても引き継がれているんですね。
一応今回の黒幕はレプリカントを生み出しているウォレスなわけですが、あまりそこまで深く関わってくるわけじゃない。
前作では人間vsレプリカントでしたが、今作で最終的に争いあっているのがレプリカント同士だったというのは、私たちのこの先の未来を暗示しているようでした。
もはやアンドロイドたちにとって、人間なんてなんでもない存在となっていくのかもしれません・・・
Kの物語は一応完結したものの、ウォレスの計画は阻止されたわけではないし、レプリカントと人間が分かり合えたわけでもない。またこのシリーズは我々に想像の余地を与えて終わったわけです。存分に想像し、語れと。はい、語ってやりますよ(笑)
まさかあんなに焦らされるとは思いませんでしたが(笑)、新旧のブレードランナーが揃っているシーンは熱いものがありますね。
Kは新型のレプリカントで、ブレードランナーとして旧型のレプリカントを処分する日々を送っていました。
先ほども話しましたが、レプリカントがレプリカントを追うという、一つ進んだ時代になっているのが面白いですね。
レプリカント達の一部は変わらず解放を求めていて、人目を忍んで力を蓄え続けている。いつか人間よりも人間らしくなるために。
新型のレプリカントは、人間に従順になるようにプログラムを組まれています。
Kは逆らうことなく上司の命令に従い生きてきました。
そんな彼は、今回の事件で、自分の記憶が、埋め込まれたものではなく本物の記憶だと思い込んで行動をするようになります。
まるでようやく自分を取り戻したかのように、心乱れ、人間のような感情をあらわにするK。
本当の自分探しをし始めたKでしたが、それもあっさり覆されてしまいます。
自分のいままで信じてきた記憶が、急に違うものだと告げられるのはどんな気持ちなんだろう。
想像しただけでゾッとします。
一方でデッカードは、娘を守るため30年こっそり身を潜めていました。
あの登場シーンはもうね、完全に狙ってますね(笑)
前作ではナヨナヨした情けない男でしたが、今作はムッキムキに仕上がっていて、パワーアップしてました!
自分の隠れ家にやってきたKのことはじゃんじゃん追い詰めていくし、そのあとやってきたラブの部下にはぶっとい肘で殴り倒すし、びっくりですね。
めっちゃ強いじゃん!たくましいじゃん!あんなに逃げ回ってヒイヒイ言ってたのに(笑)
あっ、でも車の中で溺れそうになっているシーンは、いい感じにおじいちゃんでなんか愛らしかったです。
ラブとKが争っていて、すっごい緊迫したシーンなのに、アワアワしながら逃げ惑っているデッカードが妙にかわいい。
笑うシーンじゃないのに笑いそうになりました。
そのあとジョーと叫ぶデッカードに温かい気持ちを抱く私・・・
キャスト陣のチョイスも完璧!素晴らしい。
ライアン・ゴズリングは、もともとあんまり顔の表情が変わらないイメージなんですが、今回はそれが逆にレプリカントっぽくて良かったですね。
『ラ・ラ・ランド』に引き続き、またかわいそうな役をやっているゴズ様。
しばらくはレオ様路線でいくんでしょうか。
時々何かを諦めたかのように、ぼんやり見つめている顔が悲壮感漂いすぎて辛いですね。
そして存在感抜群のハリソンフォード。
35年前の時はかわいらしさ全開でしたが、今回は筋肉増量と、年齢を重ねて生まれた渋みがあってダンディな男になってましたね。
最近はまた色々な映画に出るようになってて嬉しいですね〜!
レイチェルの名前を言う時の、ためと、小声になるシーンがたまりませんでした。最高。
あと偽レイチェルと再会した時の表情ね。
女性陣MVPはダントツでアナ・デ・アルマスちゃん!
『スクランブル』でキュートなガールを演じていたのに一目惚れ。今回の出演を楽しみにしてました。
こんなに重要なキャラだとは思わなかったので嬉しいです。
くりっくりのおめめにぷっくりした唇がソーキュート!
演技もいい感じだし、これからどんどん活躍の場を広げて言ってくれることでしょう。
現代の映像技術で蘇る『ブレードランナー』の世界。
ファンにはたまりませんね。
監督の作風も相まって、ため息の出るような美しさで、退廃した『ブレードランナー』の世界が描かれています。
どこというよりも、もう最初から最後まで一貫して美しい。ダメなところがないんです。
CGのクオリティも素晴らしいし、舞台セットも美しい。
ウォレスの部屋とか、底なし沼のようなゾッとする美しさで、引き込まれそうになりました。
あの部屋にいたら絶対洗脳されてしまう。それに負けなかったデッカードえらい。
あとはジョイのシステム。ありゃすごい。
『ブレードランナー』の世界は、さらに技術が進んでいて、ガールフレンドのプログラムを人間化し、ホログラムで自宅に映し出すことができます。
しかも別の機械を買ってデータを移せば、外に持ち出すこともできる。
で、それを映像で完全に再現してるんです!
ホログラムのジョイがKを抱きしめるように重なったり、実在する人間に重なって動いているように見せたり、驚きの連続。
CGなどの映像技術って、正直もうこれ以上進化することってないだろうと思っていたけど、いやー、まだまだ発展していきますね。
あんな素晴らしいシステムが現実世界で生まれたら、どんどん独身率が上がってしまうな・・・
生活環境としては地球は完全に死んでいるのに、技術だけは発展している世界観のギャップがやっぱり面白いですね。
もうね、ぜひ『マトリックスシリーズ』をいまのCG技術でリメイクして欲しいんですよ。
これは向こう10年くらい言い続けると思います(笑)
・前作を引き継いだストーリー展開・世界観
・映像美
全体を通して、美しいの一言に尽きますね。
やっぱり前作を観ていたほうが、より楽しめますが、初めてシリーズを観た人も楽しめるような内容になっていたのが良かったです。
・特になし
悪くないのですが、映像の色合いとか雰囲気は前作の方が好きでした。
監督が変わったことによって、映像の美しさに磨きがかかっています。
より完璧で、完成された感じ。
長丁場の作品ですが、しっとりとしたストーリー展開も小分けに話が進んでいくので、飽きずに最後まで楽しめます。
なにも予習しないでいってもストーリーを理解する上では問題ないと思いますが、前作と短編3本を観てから鑑賞した方が、より本作の世界観を理解できると思いますので、お時間ある方はぜひ!
前作の『ブレードランナー』、新作の前日譚である『2036: NexusDawn』、『2048: Nowhere to Run』、『ブレードランナー ブラックアウト 2022』の短編3作を、なんとか前日までに鑑賞し、準備万端の状態で戦場へと赴きました(笑)
ブレードランナー 2049
| 監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
|---|---|
| 脚本 | ハンプトン・ファンチャー マイケル・グリーン |
| 出演者 | ライアン・ゴズリング ロビン・ライト ジャレッド・レト アナ・デ・アルマス シルヴィア・フークス ハリソン・フォード |
| 公開 | 2017年 |
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
あらすじ
2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、
人間社会と危うい共存関係を保っていた。
危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と
呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。
LA市警のブレードランナー“K”(R・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、
《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、
その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。
彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、
ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、
30年間行方不明になっていた男、デッカード(H・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか?デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―
人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、
人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。
1982年に公開されたSF映画『ブレードランナー』の続編を、35年の時を経て映画化。
監督はドゥニ・ヴィルヌーブ。最近ですと、同じSFジャンルの『メッセージ』の監督を務めたことで話題になりましたね。
日本では、ポスターの宇宙船のフォルムが「ばかうけ」だってネタで盛り上がってましたが、監督がメッセージで「そうだよ!ばかうけをモデルにしたんだ!」となんともまあお優しいジョークを返してくれたムービーをみた瞬間、好感度が爆上がりしたのを覚えています(笑)
ちなみに前作の監督はリドリー・スコットなわけですが、彼は『エイリアンシリーズ』の製作が忙しすぎて、今回は製作総指揮に回っています。
現代の映像技術が総集結
感動的だった。とても美しい作品。
まさか『ブレードランナー』で泣かされるとは思いませんでした(笑)
前作は、泣けるというよりは、虚しさが残って考えさせられる、というイメージでしたが、今作は、泣けるし虚しいし考えさせられるしでクライマックスは頭と心がごっちゃごちゃでした。
予想通り、映像の美しさが際立ってましたね。
ぶっちゃけ前作を観た時「全然今でもいけるじゃん!」と思うくらい綺麗な映像に感じましたが、今作はもはや言葉にするのが難しいくらい美しかった!
監督の作風が『ブレードランナー』という作品の世界観に見事マッチしていたと思います。
でももうちょっとビビットな感じでも良かったかな〜
全体的な映像の世界観は、前作の方が好きでした。
ドゥニ監督の創り出す世界は美しすぎる。
全てが計算しつくされていて、完璧で、物の配置や色合い、構図、一ミリの狂いもない。
だからこそ完成度に関しては、文句の一つもないのですが・・・まあ、これはもう単純に好みの問題ですね(笑)
きったない寂れた街で、ネオンだけが色鮮やかに異彩を放っている、あのドギツい感じが好きなんですよね〜
2時間45分という『沈黙 サイレンス』並みの上映時間の長さにちょっとビビっていたのですが、そこまで長く感じませんでした。あっという間だった!とまでは思わなかったのですが、体感時間としては2時間ちょっとみたいな感じでしたね。
はあしかしゴズ様ったら・・・またあんな切ないいい男演じちゃって・・・好きになっちゃうわあ。
前作から30年後の世界
舞台は前作から30年後の2049年。
旧型のレプリカントを追う、新型レプリカントのブレードランナー、Kが主人公。
ある旧型レプリカントを処分したあと、彼の潜んでいた敷地で見つけた骨がきっかけで、彼の人生は大きく動き出す。
レプリカントを創造する男の陰謀が明らかになりながら、主人公のレプリカントが、自分は一体何者なのか知る物語。
レプリカント(人間に作られたもの)の存在意義についてと、そして30年前から続いていたとある「計画」が明らかにされるということで、前作とはちょっと違ったテーマ。
前作同様そこまで難しい内容ではなく、でもちゃんと前作のオマージュも盛り込まれていたので、新規の方も、前作からのファンの方も楽しめる内容になっていました。
オマージュに関しては、前作のストーリーを、うまく今作のストーリーの核に繋げているのには脱帽しました。
いやーあの展開はうまいですね!リドリーはまさかそこまで考えていた・・・?(笑)
最初の眼球が映し出されるオープニングですでにちょっとドキッとしました。前作と同じ出だしというのがまたいいですね。
レプリカントの性能はどんどん上がっているのにも関わらず、30年後も奴隷扱いされていて、「人間もどき」なんて言われている始末。
何十年経っても変わらない差別の形は、今生きているこの世界でも変わりませんね。
30年の間にタイレル社は破綻し、現在はウォレスという男が新たにレプリカントの想像主となっていました。
彼はさらなる事業拡大のために、レプリカントを生殖させることで、追いつかない生産を埋めようとしていました。
一方、ブレードランナーのKは、旧型レプリカントを追っていました。
そのレプリカントを追ううちに、実は旧型のレプリカントが生殖に成功していたことを知ります。
捜査を進めるうちにKは自分の記憶から、自分がもしかしてその子供なのではないかと疑問に思い始めます。
Kの過去が明らかになっていくシーンはドキドキしました。音が入るタイミングがまた絶妙なんですわ。
中盤の展開で、あーやっぱりそうなんだ、だよねだよね!と思わせておいて、終盤でのあっさりとした手のひら返しに一杯食わされましたね。
レプリカント反乱軍のボスの「誰もがみなそれを求めている。だから信じる」というセリフは、ハッとさせられました。
誰しも自分が特別で、そうでありたいと思うけれど、多くの人は平凡で、みな自分の理想とうまく折り合いをつけて生きている。
そんな事実を突きつけらて、Kが選んだ道に、また切なさと虚しさが・・・
自分の人生・運命を受け入れたのか、ラストで微笑みながら横たわるKの姿に、前作の悪役・ロイと重なる部分を感じました。
雪が降っているのがね、また切なさを掻き立てるんですよ。
ボロボロ泣いてしまいました。
もしかしたら、自分が何者かわかってホッとしたのかもしれませんね。
そういえば、反乱軍の女の子が言ってた「人間よりも人間らしく」というセリフも、前作でロイが言っていましたよね。
彼のこころざしが、30年経っても引き継がれているんですね。
一応今回の黒幕はレプリカントを生み出しているウォレスなわけですが、あまりそこまで深く関わってくるわけじゃない。
前作では人間vsレプリカントでしたが、今作で最終的に争いあっているのがレプリカント同士だったというのは、私たちのこの先の未来を暗示しているようでした。
もはやアンドロイドたちにとって、人間なんてなんでもない存在となっていくのかもしれません・・・
Kの物語は一応完結したものの、ウォレスの計画は阻止されたわけではないし、レプリカントと人間が分かり合えたわけでもない。またこのシリーズは我々に想像の余地を与えて終わったわけです。存分に想像し、語れと。はい、語ってやりますよ(笑)
新旧ブレードランナ集合!
まさかあんなに焦らされるとは思いませんでしたが(笑)、新旧のブレードランナーが揃っているシーンは熱いものがありますね。
Kは新型のレプリカントで、ブレードランナーとして旧型のレプリカントを処分する日々を送っていました。
先ほども話しましたが、レプリカントがレプリカントを追うという、一つ進んだ時代になっているのが面白いですね。
レプリカント達の一部は変わらず解放を求めていて、人目を忍んで力を蓄え続けている。いつか人間よりも人間らしくなるために。
新型のレプリカントは、人間に従順になるようにプログラムを組まれています。
Kは逆らうことなく上司の命令に従い生きてきました。
そんな彼は、今回の事件で、自分の記憶が、埋め込まれたものではなく本物の記憶だと思い込んで行動をするようになります。
まるでようやく自分を取り戻したかのように、心乱れ、人間のような感情をあらわにするK。
本当の自分探しをし始めたKでしたが、それもあっさり覆されてしまいます。
自分のいままで信じてきた記憶が、急に違うものだと告げられるのはどんな気持ちなんだろう。
想像しただけでゾッとします。
一方でデッカードは、娘を守るため30年こっそり身を潜めていました。
あの登場シーンはもうね、完全に狙ってますね(笑)
前作ではナヨナヨした情けない男でしたが、今作はムッキムキに仕上がっていて、パワーアップしてました!
自分の隠れ家にやってきたKのことはじゃんじゃん追い詰めていくし、そのあとやってきたラブの部下にはぶっとい肘で殴り倒すし、びっくりですね。
めっちゃ強いじゃん!たくましいじゃん!あんなに逃げ回ってヒイヒイ言ってたのに(笑)
あっ、でも車の中で溺れそうになっているシーンは、いい感じにおじいちゃんでなんか愛らしかったです。
ラブとKが争っていて、すっごい緊迫したシーンなのに、アワアワしながら逃げ惑っているデッカードが妙にかわいい。
笑うシーンじゃないのに笑いそうになりました。
そのあとジョーと叫ぶデッカードに温かい気持ちを抱く私・・・
キャストの演技力高すぎです
キャスト陣のチョイスも完璧!素晴らしい。
ライアン・ゴズリングは、もともとあんまり顔の表情が変わらないイメージなんですが、今回はそれが逆にレプリカントっぽくて良かったですね。
『ラ・ラ・ランド』に引き続き、またかわいそうな役をやっているゴズ様。
しばらくはレオ様路線でいくんでしょうか。
時々何かを諦めたかのように、ぼんやり見つめている顔が悲壮感漂いすぎて辛いですね。
そして存在感抜群のハリソンフォード。
35年前の時はかわいらしさ全開でしたが、今回は筋肉増量と、年齢を重ねて生まれた渋みがあってダンディな男になってましたね。
最近はまた色々な映画に出るようになってて嬉しいですね〜!
レイチェルの名前を言う時の、ためと、小声になるシーンがたまりませんでした。最高。
あと偽レイチェルと再会した時の表情ね。
女性陣MVPはダントツでアナ・デ・アルマスちゃん!
『スクランブル』でキュートなガールを演じていたのに一目惚れ。今回の出演を楽しみにしてました。
こんなに重要なキャラだとは思わなかったので嬉しいです。
くりっくりのおめめにぷっくりした唇がソーキュート!
演技もいい感じだし、これからどんどん活躍の場を広げて言ってくれることでしょう。
文句なしの映像美
現代の映像技術で蘇る『ブレードランナー』の世界。
ファンにはたまりませんね。
監督の作風も相まって、ため息の出るような美しさで、退廃した『ブレードランナー』の世界が描かれています。
どこというよりも、もう最初から最後まで一貫して美しい。ダメなところがないんです。
CGのクオリティも素晴らしいし、舞台セットも美しい。
ウォレスの部屋とか、底なし沼のようなゾッとする美しさで、引き込まれそうになりました。
あの部屋にいたら絶対洗脳されてしまう。それに負けなかったデッカードえらい。
あとはジョイのシステム。ありゃすごい。
『ブレードランナー』の世界は、さらに技術が進んでいて、ガールフレンドのプログラムを人間化し、ホログラムで自宅に映し出すことができます。
しかも別の機械を買ってデータを移せば、外に持ち出すこともできる。
で、それを映像で完全に再現してるんです!
ホログラムのジョイがKを抱きしめるように重なったり、実在する人間に重なって動いているように見せたり、驚きの連続。
CGなどの映像技術って、正直もうこれ以上進化することってないだろうと思っていたけど、いやー、まだまだ発展していきますね。
あんな素晴らしいシステムが現実世界で生まれたら、どんどん独身率が上がってしまうな・・・
生活環境としては地球は完全に死んでいるのに、技術だけは発展している世界観のギャップがやっぱり面白いですね。
もうね、ぜひ『マトリックスシリーズ』をいまのCG技術でリメイクして欲しいんですよ。
これは向こう10年くらい言い続けると思います(笑)
良かった点
・前作を引き継いだストーリー展開・世界観
・映像美
全体を通して、美しいの一言に尽きますね。
やっぱり前作を観ていたほうが、より楽しめますが、初めてシリーズを観た人も楽しめるような内容になっていたのが良かったです。
悪かった点
・特になし
悪くないのですが、映像の色合いとか雰囲気は前作の方が好きでした。
まとめ
監督が変わったことによって、映像の美しさに磨きがかかっています。
より完璧で、完成された感じ。
長丁場の作品ですが、しっとりとしたストーリー展開も小分けに話が進んでいくので、飽きずに最後まで楽しめます。
なにも予習しないでいってもストーリーを理解する上では問題ないと思いますが、前作と短編3本を観てから鑑賞した方が、より本作の世界観を理解できると思いますので、お時間ある方はぜひ!
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