アルトターボRS
中古車相場:90万円~146万円
平均104.9 万円
(2017年10月調べ)
ジョージマンです。
今回はアルトターボRSです。
発売前後から「スポーツモデルなのになぜマニュアル設定がないの??」と大ブーイングを受け、結局1年経たない内にマニュアルミッションを装備したアルトワークスを発売することになったこともあり、
ずっと不人気車候補としてマークしていましたw
ただ、ターボモデルではないアルトに5速マニュアルミッション車が存在していたことから「マニュアルのターボは必ず出る」と噂されていた為、アルトターボRSの新車はあまり売れておらず中古車のタマ数は少なめ。
まだ大きな値崩れは発生していませんがボチボチ100万円を切る車体も出てきました。
オートマ?いいえAGSです!
アルトターボRSは2015年の日本国内でのカスタムカー最大イベント東京オートサロンでコンセプトカーとして展示され、一見アバルト500(フィアット500)風にカスタムされたアルトにしか見えませんでしたが『ターボ』の文字が名前に入っていて、「アルトワークス復活だ!」と大きな話題となりました。
しかし、フタを開けてみればオートマしか設定がない。
これにはみんなガッカリでした。
▲アルトターボRS コンセプトカー
By Tokumeigakarinoaoshima (Own work) [CC0], via Wikimedia Commons
様々な憶測やディーラー営業マンの言い訳が飛び交いましたが、マニュアルが設定されなかった一番の大きな理由はコストダウンでしょう。
スズキとしてはできるだけ車体価格を下げたスポーツモデルを出したい。
しかしながらターボなしの通常モデルからのミッション流用ではギア比がスポーティにならないので新たにミッションは用意が必要。
安くてスポーティな車を作るにはマニュアルかオートマの一択での大量生産が必要だったのです。
大ブーイングだったオートマですが、スズキではAGS、一般的にはAMTと呼ばれているもので実は、
マニュアルミッションをベースにクラッチとシフト操作を電子制御で行うもの。
なので、オートマと言ってもマニュアルミッションに近い構造になっています。
じゃあVWのDSGやアルファロメオのTCTとかと同じようなミッションなのか?というと、そこは違います。
デュアルクラッチになると構造が複雑になりパーツが増えてコストアップにつながります。
なのでコストダウンを目指すスズキのAGSはシングルクラッチです。
この点はアルトターボRSの評価で分かれるところなんですが、シングルクラッチの場合はデュアルクラッチに比べて変速ショックが大きく、特に1速から2速へのショックが大きいようです。
また、慣れないうちは交差点での右左折中に思わぬシフトチェンジが発生したりして違和感を覚えるユーザーも多いようです。
それでもしっかりスポーツしてる
いろいろ言われちゃってるセミオートマAGSですが、ターボなしモデルと比べるとクロス化されつつスピードが出るギア比になっていますし、最大の特徴としてパドルシフトがついています。
そして車体重量は 670kgとS660やコペンが800kgを超えている事を考えると圧倒的な軽さだという事がわかります。
車体が軽いというのはスポーツカーにおいて絶対正義です!
走る、曲がる、止まるにおいて全てが有利になります。
そこへ馬力規制一杯の 64PS / 6,000rpm、10.0kg・m / 3,000rpmのエンジンを搭載して、スポーツサスペンションやアルミホイールの装備、専用の内装などちゃんとスポーツしています。
私は見た目的にリアブレーキはディスクブレーキにして欲しかったですがw
まぁ、ドラムブレーキで十分なのでしょう。
まだまだ少ないけど未使用車や中古車が出てきた
アルトターボRSの車両価格は新車でも¥1,293,840(税込)とアルトワークスと比べても20万円ほど安い設定になっていて非常にお買い得になっていますが、中古車も出回りはじめています。
セカンドカーとして購入されていたのか走行距離が少なめの車体が多く、100万円を切る車体もチラホラ見かけます。
但し、スポーツモデルなので事故車には注意して購入するようにしましょう。
信頼のおけるショップで購入することが肝心です。
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