テンテンコの疾走する「危険なハイウェイ」、その行き先は?──12月リリースのEPから先行楽曲を独占ハイレゾ配信

カッティング・エッジなプロデュース陣でも話題を読んだテンテンコの1stミニ・アルバム『工業製品』。リリースから約1年、ひさびさに彼女の新たなリリースが決定した。12月6日にリリースする6曲のEP『きけんなあなた』。坂本慎太郎の作詞・作曲による楽曲、彼女らしい榊原郁恵のカヴァー、そして京都で話題のエレクトロデュオ、EMERALD FOUR、さらにPellyColoなどのプロデューサーが参加。彼女らしい、ポップでとんがったテンテンコ・ワールドが展開されているヴォーカル曲集となる模様だ。さらに、本作に収録される「危険なハイウェイ」を、EPに先駆けて配信開始、OTOTOYでは独占ハイレゾ配信となる。こちらはインディーズ時代に大きな反響を呼んだ「Good bye, Good girl.」のプロデューサー、Kosuke.T / SungY Parkと再タッグで、これまた彼女らしい、どこかレトロな雰囲気もありつつな疾走感溢れるニューウェイヴ・ディスコだ。

12月リリースのEPから先行曲をハイレゾ独占配信

テンテンコ / 危険なハイウェイ(24bit/48kHz)

【Track List】
01. 危険なハイウェイ

【配信形態 / 価格】
24bit/48kHz WAV / ALAC / FLAC
AAC
単曲 324円(税込)




INTERVIEW : テンテンコ

文中にも書いたように、BiSの出自を持ち、この国のヒップホップ〜実験音楽の最深部〈Black Smoker〉からも参加音源がリリースされるアーティスト、そんなアーティスト後にも先にも彼女ぐらいしかいないだろう。いや、もっと言えばそうした活動のもっとも目立つ表層に、メジャー・レコード会社からのこうしたポップな楽曲のリリースまであるのだ。本当に他にならぶもののいない新たなフィールドを自ら作り出した、そんなアーティストとも言えるのかもしれない。まさに多岐に渡る活動を続ける彼女に、そんな近況、そしてここに12月6日リリースされるEP『きけんなあなた』から、先行で配信される「危険なハイウェイ」に関して話を聞いた。

インタヴュー & 文 : 河村祐介
写真 : 大橋祐希

ザ・レジデンツに背中を押される「次郎」

──ここのところの大きな動きとしては『工業製品』に収録されていた「次郎」を土台にした、ライヴ~人形劇がありましたよね(9月2日に開催された〈THE TENTENKO SHOW.~ My name is Lucy ~〉)。

すごかったですね。なんか頭がおかしくなるかと思ったし、実際ちょっとおかしくなってたと思うんです。やっぱり「次郎」っていう曲、曲としてっていうよりも次郎のキャラクターにやられていた自分がいて。それで、もっと何かやりたいという感じになって。「次郎」については「私じゃない人もなにかやってくれないかな」と思ったくらいで。もっと色々増えてって、次郎の目撃談的な題材のものとかが増えたらいいのになと思たこととかもあって。

でも、いまのところ“次郎”は、私しか知らないキャラクターだから、誰もまだできないし。「何かやるしかないな」と思って、目撃談みたいなのを集めた人形劇をやることにしたんです。プーク人形劇場っていう場所もすごい良かったんですけど。


──あとはなんとなくブログを読んでいると、結構活動のなかでここ最近、岐路になってそうなのが、まさかのザ・レジデンツの来日公演なのかなとか。「やっぱりこれだと思った」みたいなことをブログで書かれてたじゃないですか。

ザ・レジデンツの来日公演は、人形劇をやるきっかけでもあったりするんですよ。話が戻っちゃうんですけど。今年の3月に、32年ぶりにザ・レジデンツが来日して。私はもちろん初めて観て。仮面の下からちょっと見えるおじいちゃん感がもうすごかったんですけど。公演は2回観たんですよ。そしたら2回目で私、ものすごい感動して。「やばい!」って。もう、音楽だけという感じじゃなくて「なんかとにかくやろうとしてる!」みたいな表現、そういうのに私感動するのかもしれないな(笑)。「音楽を使ってなんかやろうとしてる、やばい!」みたいな。

──まさに「次郎」の感覚と一緒ということですよね、

「- In between Dreams -」っていうサブ・タイトルの公演だったんですけど、"夢の合間"というか、本当に夢の中のライヴみたいで。そんなテーマがあって、ライヴも演劇風なんです。途中で映像が出てきて、残念ながら英語だから何言っているかよくわからなかったんですけど、たぶん夢の中であった話をしているんだろうなというか。映像の中のCGの感じとか、もう堪らないなっていう感じで。ザ・レジデンツの衣装、歌い方、動きのなにからなにまで、とにかくライヴをしているというよりかは夢を表現している感じがあって。その感じとか、すごくかっこいいなって思って。これを観たときに「これは“次郎”でできるぞ」とすごい思ったんです。


──ザ・レジデンツのその感覚から、自分の人形劇にってなんかすごい。

見本をものすごい具体的に見せてくれたというか。有名な曲とか、最近の曲、昔の曲をやっても演出によってちゃんと今回のテーマの“Between The Dreams”っていう公演の表現になっていたんです。そうやってすごい具体的に見せてくれた感じがあって。そのための全部新曲を作るみたいな作り込みじゃなくても、衣装とか見せ方、歌い方とかでそのテーマが伝わるというか。それを見たとき、「私もできるぞ!」と思いました。ちょっと前過ぎて、記憶が少し曖昧なんですけど(笑)。

──「次郎」の公演をやるのに背中を押してくれたという。

でも、実はそれを観る前から、「次郎」のそういう公演をやるということ自体は決まっていたんですよ。だけど、それがちゃんと表現できるというのに、はっきりと確信に変わったというか。勇気づけてくれたのがザ・レジデンツのライヴなんです。本当「この人たちがいてくれてよかった!」と思いました。別に歌がうまくなければいけないとか、音楽性を一貫しなきゃいけないとか、そういうのじゃなくて、ただやりたいことをやっていいんだよって、なんか「全部いいんだよ」て言ってくれている気がして。「音楽に縛られなくていいよ!」みたいなところもあって。音楽はもちろん大前提だけど、でもそこだけじゃないみたいな。考え方だったり、なにかをやろうとしているのか、みたいなところなんですけど。

歌うライヴの時も、手元にシンセとかがないと不安な気持ちが

──さらに最近の活動で言えば、その活動の幅みたいなところで言えば、BLACK SMOKERから伊東篤宏さんとのユニット、ZVIZMO(ズビズモ)が出ますよね。BiSにはじまって、BLACK SMOKERってなんかすごい、テンテンコさんしかありえない(笑)。

11月に出すことになりました。あれは私のマシンライヴに伊東さんの演奏みたいな感じなんですけど。そもそもの始まりは小岩のライヴハウス〈BushBash〉なんですよ。すごくいいライブハウスで、すごいブッキングを頑張っている方で、柿沼さんっていう方がいるんですけど。Kuruucrewのリリース・パーティの最後が〈BushBash〉でそこに急遽出ることになったのがきっかけで。本当は中原(昌也)さんと鎮座DOPENESSさんのライヴだったんですが、諸事情で1か月前とかに中原さんが出られなくなって。そのピンチヒッターが私で、私がやるリズムに合わせて鎮座DOPENESSさんがラップするみたいな。

──あ、それでZVIZMOの作品には鎮座DOPENESSさんの曲も入ってるんですね。

そこに繋がるんですけど。そのイヴェントのときに伊東さんも一緒だったんですよ。それでそのライヴを観てくれて、なおかつ私の作っているCD-Rの作品ももらってくれて、その後聴いてくれて感動してくれたみたいで。それで「一緒に1回やってみない?」ってなって、六本木の〈Bullet's〉のイヴェントで試しにやってみたんです。そうしたらものすごく息があってしまって。私がソロの電子音のライヴのときに「足りないな」と思っていたこと部分を、伊東さんが全部やってくれた感じがあって。具体的に言うとリフの部分で、自分が出そうとするとどうしてもレジデンツとかに影響受けているせいか、すごい不穏なメロディになっちゃうんですけど(笑)。もちろんそういうものが大好きでやっているんですけど、それを伊東さんとやるとストレートにかっこいいというか。それで、何回かやっているうちにBlack Smokerからのリリースも決まって。〈BushBash〉で、中原さんのピンチヒッターで出演したのがきっかけだったから、だから中原さんに感謝、みたいな。

──あとはすごい数のライヴ、いわゆる電子音楽系のライヴもやっていて、最近、歌って……ます?

たまたま最近は、マシンライヴばっかり増えてて「そういえば先月全然歌ってないな」って思うこともあるんですけど、でも多分1ヶ月に1回とか2回とかは、歌うライヴもあるにはあるんですよ。私のライヴ、わかりづらすぎるんですけど。一時期、歌のないライヴは「Deep&Moistures」っていう名義をつけてたんですけど…… だけどイヴェントの内容を見れば「これは歌わないっしょー」みたいなそういうことがわかると思うんですよね。「ノイズ電車」って書いてあるイベントの告知みたら、「いや、ここでは歌わないっしょ!」ってわかると思うし。ブログにも一応出演時のことは書いているんですよ、「歌うよ」とか。

──完全にシンガーとしてのテンテンコを押し出したライヴをやろうと思うことってないんですか。

なんかそのシンガーみたいな意識は、あんまりないですね、正直。歌うライヴの時も、手元にシンセとかがないと不安な気持ちが出るようになってきてるぐらいなんで。『工業製品』の歌ものの曲をやるときとかも、機材を触りながら歌っていて。

──『工業製品』のリリースから1年近く経ちますよね。あの作品で色々な表現をして、ひとつあるのがシンガーとしてのテンテンコがわかりやすく出てる作品でもあるじゃないですか。そしてまた12月にまたEPを出すわけですが。

なんかあの作品を出すことで、ひさびさに現場に来てくれる人が増えたりとか「歌っているのが好き」って言ってくれる人が結構いて。そういうのを改めて、再確認できたのは、すごい嬉しかった。あの作品ではひとりではできないようなことばかりをやらせてもらって。好きなアーティストと一緒に曲を作ったりとか。自分だったら絶対に無理だったところを頑張ってもらったんで。そういうのは良かったなあと、改めて思います。

テンテンコに求めるものってこれなんじゃないかって


──そろそろ本題というか。今回の配信開始される先行シングル「危険なハイウェイ」とそれが収録される12月リリースの『きけんなあなた』の話をちょこっと伺いたいんですけど。また歌モノをやるといのは?

やっぱり、こういう作品を出せるのが、TOY'S FACTORYに所属している意味だったりもすると思っていて。マシンで好き勝手にやるライヴも大好きだけど、やっぱり歌を歌うのもやりたい気持ちは相変らずあるんですよ。だから活動としては、電子音での表現と2つ並行してやっているような感覚で。

──「危険なハイウェイ」は、「Good bye,Good girl.」と同じプロデューサーさんとのタッグですよね。これはやっぱり前のときに手応えがあったからですか?

やっぱりそうですね。なによりも作っていただいた曲調が一番なんですけど、彼自身がすごい面白い人で。プロデュースのときに、名前を毎回変えるというところでもわかると思うんですけど、ものすごい曲者で。それでいて超キレキレな人。私が「こういう曲をやりたいんですよね」って伝えたものに対して、想像を二歩三歩超えて寄ってきてくれるような人なんですよね。

──なるほど。

いまの音楽を作ってる作家さんとして作る中で、抜群のセンスじゃないかと私は思っているので、「あんまり出会ったことのないタイプの人だな」とソロになって3年経っても未だに思ってます。それでもう1回会ってみようと思って。

──こういう曲にしたい、みたいなのってあったんですか。

ありました。あったんですけど、私の出した案からものすごく発展させてくれたんです。私が言ったのは「ポンポーン、っていう音を入れてくれ」という(笑)。

──何ですか、それ(笑)。

80年代のアニメの曲に多いんですけど、シンセで出した太鼓の音みたいな。私はすごく好きな曲があって、吾妻ひでおさんの「オリンパスのポロン」というアニメのOPの曲で「ポンポーン」が超多用されているんです。


──(YouTubeで動画を探して)ああ、この音か! アラレちゃんのオープニングとかにも入ってたし、むしろ俺の子供のころとか全盛期だったと思います(笑)。

この音、昔のアニメとか観ていると、すごく色々なところで聞くんですよね。あとはLioっていうフランスの昔のアイドルみたいな女の子がいるんですけど、その子がすごい好きで、彼女みたいな感じがいいなっていうのは伝えて。

──ちょっとエレクトロ・ディスコみたいな感じですか?

そうそう。まさにそういう感じ。


──その音とエレクトロ・ディスコっぽいものを送ったら、これが出てきたという。曲をもらって、そこから歌詞を作ったわけじゃないですか。この「親の不倫を見てしまう」みたいなストーリーにした理由は何かあるんですか。

そうですね。曲をこの方に頼むときは、どういう歌詞にするのか内容も考えてなかったんですけど、出来上がった曲を聴いたときに「夜の街を走っている車」が漠然と思い浮かんで。曲調も少し不安な感じがしたので、「不安な感じで、夜の街で、車で走ってて…」というイメージでいろいろ思いついたんですけど。そのなかで案として「不倫について書いてみようかなあ」っていうのがあって。でも、本当は自分が不倫している人の曲にしたかったんですけど、書けなかったんですよ。なんか、私もいいかげん大人の女性として、すごい悔しかったんですけど、本当に書けなくて。

──リミッターが自分でかかちゃった感じですか?

共感できなさすぎたんですね。不倫を肯定するような曲を書きたかったのに、「だめだ」ってなって。でも、子供目線みたいになったらすごい書けたんですよ。

──次のEPの収録曲もそうですけど、エレクトロ・ディスコみたいな歌謡曲が歌モノとしてはやっぱり好きなんですか。

そうです。自分が歌モノをやって皆に何か届けるとなったら、やっぱりそれだなと思います。なんか、80年代とか昔の感じとかには、かっこよすぎないところがあると思うんですよ。昔の映像ってYouTubeとかで見るとすごいダサかったりするじゃないですか。レオタード着てたりだとかで。でも、この世界観すごい好きだなって思ってて。「全然オシャレじゃないじゃん!」みたいな感じですごい好きで。多分間違ってなければ、世間の人がテンテンコに求めるものってこれなんじゃないかって、自分の中では思っていて。かっこよくない感じを求めるみたいな。

──あとはさっきのアニメの話だけど、昔のアニメのOPとかEDとかって、結構ディスコもの多いじゃないですか。昔のアニメとか追っていると、絶対耳に入ってくると思うんですけど、そういうところも好きな要素だったりするんですかね。

そうですそうです。再放送とかで小さい頃見ていたりとか、大学生の頃YouTubeで観たりとかで、安心するというか。なんかしっくりくるんですよね。自分の場合、キレキレのオシャレなトラックとかで出したら、多分そわそわしてまともな神経じゃいられなくなると思うんですよ。一番安心できる音ですね。

──逆に自分の作っているようなトラックもので歌ってみよう、と思うことってないの?ちょこっとはありますけど。

やってはいるんですよね。毎月CD-Rで出してて。

──そこではやっていると思うんですけど、それをこっちのもっとポップな路線の中に混ぜて出すことってしないんですか。

それはやりたいですね。出来るなら、やりたい。

──今後の課題的な。

そうかもしれない。このあいだ、豊田道倫さんのライヴをひさびさに観てすごく感動したんです。当たり前ですけど、豊田さんの場合、全部自分で作っているわけじゃないですか。自分で歌を歌って、自分でギターを弾いて。自分がもしトラックを作ってリリースするってなったら、もっと作りこめるようにならないとまだできないなって。そこが課題だなって思いました。いまは自分で作るマシンのライヴ的なものと、自分のトラックで歌う感じ、どっちもまだ「楽しいな」みたいな感じでやっているんですけど、だけどそれをもし本当にちゃんとした作品として、私のトラックを使ってやるんだったら、もっともっと苦行みたいなことをしないとダメだと思いました。でも、これからやりたいです。

──自分がトラックメイクの方で成長していく方向の目標として、今後やりたいと。

やりたいです。やれるのなら。でも、それが一番早いですからね。自分で自分の頭の中にあるやつができるのなら。

12月6日リリースの新EP「きけんなあなた」

──そして約1か月後に、EPが出るわけですが。今回大きいところでは坂本慎太郎さんに楽曲を提供してもらったり。

そうです。すっごくいい作品になりました。ひとことでいうと、前作よりも、もっともっと人との繋がりが濃いアルバムかな。

──『工業製品』はいい意味でコンピ感があったけど、一足先に聴かせてもらったんですけど、新作『きけんなあなた』は1枚の作品としての流れが感覚としてありました。

そうですね。そうかもしれない。それを意識したわけじゃないですけど、「自分がやるならこういう感じだ」というものが見えてきたところが大きいですね。それが世間が求める自分だし、私もしっくりくる感じ。そういうものが見えてきたんで、ちょっとかっこよすぎないちょっとダサめのものをやろうと思って。その過程で色々な一緒にやってみたい人に出会って、ざっくり大きな方向性が見えてきたから、まとまりが出てきたのかもしれない、『きけんなあなた』はそんな作品になったんじゃないかなと思います。

PROFILE

テンテンコ

1990年8月27日生まれ。北海道出身。身長142cm。
2013年BiSに加入し、2014年の解散とともにフリーランスとして活動を始める。
2016年にTOY'S FACTORY / MIYA TERRACEとマネージメント契約。
「90年代からの日本の"インディー霊" 全て背負っているといっても過言ではない、ヴァリエーションに富んだアヴァンギャルド表現者」と人は彼女を評し、オーバーグランドとアンダーグランドを自由に行き来し、コメンテーターからバラエティのひな壇、ポップスからインダストリアル、朝から真夜中まで型にはまらない聖域なき活動を行っている。
2016年8月にファースト・デジタル・シングル「放課後シンパシー」をリリース。
2016年12月にソロとしては初のMINI ALBUM をリリースする。
昼夜場所環境問わず活動する彼女の動きには今後も注目である。

テンテンコ公式アーティスト・ページ

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インタヴュー

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筆者について
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