情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter


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12-01-11 23:10

[][]こんな野球漫画もあった。いけうち・誠一「あらしのエース」(1975年)がひどすぎる。 こんな野球漫画もあった。いけうち・誠一「あらしのエース」(1975年)がひどすぎる。を含むブックマーク こんな野球漫画もあった。いけうち・誠一「あらしのエース」(1975年)がひどすぎる。のブックマークコメントAdd Starcoleus




 「野球漫画」って言うのが失礼なひどさなんだが、当時っぽい、のかねこれ。


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 以下、いけうち・誠一「あらしのエース」

 立風書房ダイナミックコミックスより、1975年6月15日1刷。



 1970年代中盤に発行された、魔球漫画としては後発作品になると思うんですが、これ、雑誌連載されてたのか?

 単行本描き下ろしなのかも。


イントロ


 全国から「野球あらくれ」が青嵐高校に転校してきた!

 ってこいつらの二つ名がひでえ。

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「奥州の殺人打者」


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「北海道のヒグマ」


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「甲州のチョロ」「紀州の策士」「中国の怪物」「土佐の安打職人」「九州男児スラッガー」


 最後もう考えるの放棄してるだろこれ。


 そして、主人公がこの「剛直丸」だ!

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 あれ、人数たりなくね?と思ったら、既存の野球部の人が数あわせで入ります。



なんだかよくわからない魔球たち!


 「魔のスクリュー」

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 直丸の編み出した「ハリケーン投法」

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 そして、途中の敵が使うのが


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「病魔球!?」打者をガンにする魔球!?


 ガンにするって・・・。斬新だけどさあ・・・。




登場する強敵!



 地方予選で当たった相手は、組織暴力団「角川組」の息の掛かった「岩波高校」!

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 おい、この名前大丈夫なのか。おい。


 最初は敵だったけど味方っぽくなった「白土三平キャラみたいな髪型のヤツ」!(最初はヌンチャクもって主人公に襲い掛かってました)

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 ついに進んだ甲子園決勝の相手は、改造したボールによるすさまじい変化球の使い手御曹司!

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 そのイカサマボールに気付かせない手段は「手品師の弟子」!

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 さらに加えて、直丸の母を誘拐!脅迫!(この後、試合中にもかかわらず球場外に出て居場所見つけて救出しますが)

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 野球・・・?



バトル!


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 全部KOじゃねえか!

 いやまあ、そういうテニス漫画だってあるもんな。


 そして、例のイカサマボールの所との決勝戦はもはやボールもバットも使わない乱闘になって終わるのでした。

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 これが直丸式 ケンカ野球!!


 アバヨ!!



 って、「ケンカ野球」じゃないよね、ケンカだよね、野球やってないよね!

 表紙にある「熱血甲子園賛歌」ってどこがだよ!


 とまあ、作品中で「XX対XXで勝利、お互いに礼」というようなシーンは一度も描かれていないという。

 勢いだけでやっちゃったんだろうなあ、というこの「あらしのエース」、ひどいんだけど、ある意味面白いので、興味があったら読んでみてはいかがでしょうか。



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