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ソースネクストが先頃、手のひらサイズの多言語音声翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)」を12月14日に発売すると発表した。松田氏の冒頭の発言はその発表会見で、普及への自信を述べたものである。
POCKETALKは手のひらサイズでタップして話し掛けるだけの簡単な操作で利用でき、世界50言語以上に対応しているのが特徴だ。話し掛けると、その言語や状況に対して最適な翻訳エンジンをクラウド上で選択し、翻訳する。ワンフレーズだけでなく長文でも翻訳できるという。
利用形態としては、Wi-Fiに接続して使うモデルと、世界61カ国において通信できるソラコムのSIMをセットにしたモデルの2種類を用意。特別な設定を行うことなく各国で利用できる。POCKETALKのさらに詳しい内容については、関連記事を参照いただきたい。
松田氏によると、POCKETALKを商品化した背景には、増加し続けているインバウンド(訪日外国人)需要や訪日経験者が日本へ渡航した際に言語が通じないという不満があるとの調査結果がある。また、2020年にはインバウンドの最大化が見込める東京オリンピックがあり、それまでに政府は来日外国人数を現状の倍の4000万人まで増やすことを目標としていることから、翻訳機のニーズが高まるとみられている。
さらに、同氏は「当社は“言葉の壁をなくす”がミッション。これを遂行していくために“語学学習が不要な未来”を実現しようと、今回のPOCKETALKを商品化した」とも語った。
POCKETALKは基本的にコンシューマー向け商品だが、同氏によると「ビジネスにもさまざまなシーンでお使いいただけるだけの品質は実現している」とか。筆者もビジネス用途としてポテンシャルは高いと見る。さらに、こうした翻訳機が大きく普及すれば、IoTのデバイスとしての役割も生まれてくる可能性がある。その意味でもPOCKETALKの今後の動きを注視しておきたい。
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