村田解雇が映す巨人ナインの危険な肥満体質

自己管理は問題だがコーチも黙認している

巨人対中日 ファンの声援に応え球場を後にする巨人の村田修一選手=2017年9月27日(写真:日刊スポーツ新聞社)

巨人が11年ぶりのBクラス転落で初めてCS(クライマックスシリーズ)を逃し、主力打者の村田修一を自由契約にした。

村田はシーズン序盤、打撃不振で三塁のポジションを新加入のマギーに奪われた。やっと後半戦にポジションを取り戻して5番に座ったが、打率.262、本塁打14本ではクリンナップ失格だった。

鹿取義隆GM(ゼネラルマネジャー)は村田の自由契約について、「まだ十分、選手としての力はあると思うが、チームが若返りを図るためにこういうことになった。苦渋の決断でした」と語ったが、巨人の判断は正しいと思う。

私も村田の打撃と守備のセンスは評価している。しかし36歳で177cm、92kgの体は太りすぎで、動きも悪くなった。

ファンから見れば、大きな体の割には無難に捕るし、送球も安定しているので上手なサードに見えるだろうが、ショート出身で監督として両リーグの内野手を数多く見てきた私にいわせれば、年俸2億2000万円(推定)のサードとしてはものたりない。

以前から指摘しているように、もっと走って体を絞り込んでいれば、まだ巨人のサードと主軸の座を守ることができただろう。

阿部、澤村、菅野、田口も赤信号

「幻冬舎plus」(運営:株式会社 幻冬舎)の提供記事です

私が村田の自由契約を見て気がかりなのは、巨人ナインの肥満体質である。

あらためていうまでもなく、主砲の阿部慎之助も38歳を迎えて97kgになり、一塁の守備がおぼつかない。巨人の若返り方針が本気なら、来シーズンは村田に続いて阿部の姿が巨人から消えるかもしれない。

私はこれまでも、右肩痛で二軍生活を続ける澤村拓一の肥満を指摘してきたが、投手陣で心配なのは澤村だけではない。

次ページ先輩名選手たちの自己管理に学べ
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

  • NO NAMEbae88e37dbf6
    その通り。デブが多すぎ。巨人だけに限らないけれど、巨人の選手は目立つ。
    up47
    down26
    2017/10/26 16:13
  • NO NAMEff6d8891fe7a
    子ども時代、川上哲治さんの野球教室が回ってきて、見学してみた。
    川上さんは子どもたちに向かって、「この中で着替えのアンダーシャツを持って来た者はいるか?」と聞いていた。練習後に体を冷やすのが一番よくないとの考えだ。
    昔の人は体の管理に気を配っていた。記事にある通りだと思う。
    up40
    down21
    2017/10/26 16:21
  • NO NAME9f3b3a1050f7
     広岡さんのご意見にほとんど同感ですが、鹿取GMの『チームが若返りを図るためにこういうことになった』という説明はどうなんだろう。阿部も自由契約にするなら「中年太りで動きが鈍い」という理由で若返り狙いと言えるだろうが、生え抜き重視の姿勢にしか見えない。
     だから『巨人の判断は正しい』とは思えないのですが・・・
    up45
    down30
    2017/10/26 15:29
  • すべてのコメントを読む
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
サイゼリヤ 外食を科学する

低価格メニューを貫き、好調な業績を維持している外食チェーンのサイゼリヤ。その背景には、創業時からの科学的経営の積み重ねがある。ユニークな具体例とともに、M&A構想を紹介。