私は今までお仕事をしてきたクライアントさんのものは全部保存してきています。
もちろん今のクライアントさんとお仕事をするようになって、ライターさんから預かった記事も全部保存しています。
もちろん『もし何かあったとき』のために保存しているわけですが、「よっぽどのことがない限り、一度使った記事をもう一度使うことはないでしょう?」とクライアントさんに言われたことがあります。
確かにほぼ使うことはないんですよね。
ただ、何回か、記事を掘り起こす作業をやったことがあります。
その当時は日記のような記事を書いてもらっていて、そのような記事であれば、コピペすることもないでしょう、と思ってコピペチェックもやっていませんでした。
でも、あるとき記事を読んでいると「ん?これって一度読んだことあるよね?」と思って。
それで過去の記事からその人の書いた記事を検索して、一致する記事を発見!
で、その月に納品された記事を全部検索すると、半分以上が以前自分が書いた記事のタイトルだけを変えて、中身は全く一緒、というものでした。
タイトルだけ変える、というところが隠蔽する気満々、という感じですよね。
もちろんその記事は受け取れない、ということで、差し戻しましたけど。
そのときは「自分の記憶力ってすごーい」とかちょっと思ってました。
(でも最近ほかの人でも「この記事前に読んだ記憶がある」といって見つけてもらったことがあったので、私がすごいわけではなかったらしい)
その後、コピペチェックをすることなく、記事を受け取っていたのですが、ある時クライアントさんから「この記事とこの記事、ほとんど一緒なんですけど」と言われて見てみると、確かに語尾やちょっといくつかの言葉が違うだけで、ほとんど一緒!
このライターさんだったんですけどね。
私がこの時見つけきれなかった理由、それは700個もキーワードを渡していたら、そのうち10個以上は同じキーワードや似たキーワードになってきていて。
なので、同じ人が同じキーワードで書いたら、そりゃ似てくるよね、という慢心があったのです。
ですが、ここまでほとんど一緒だったとは、と見抜けなかったのです。
そういうことがあったこともあり、『やはり人間の記憶力だけではだめだ!』ということになりました。
そして、DeNAの問題もあり、コピペチェックツールを取り入れていくことになったのですが。
やはりWEBの記事ってずっと残るということもあり、何年後にその記事について問題が発覚したりするかわからないんですよね。
犯人捜しをするというわけではなくて、再発防止のために、そのライターさんが続けている人なのであれば、注意をしなければいけません。
たくさん記事を納品してくれている人でも、そのうちの1記事でもコピペをしているのだったら、もし何かのタイミングでまたやってしまうかもしれない、と疑ってしまいます。
もしくは悪気がなかったり、やってはいけないことと思わずにやっている場合だってあります。
だから、見つけたら、どんなに昔のことであろうと注意しておかないと、再発の可能性を残してしまうのです。
ライターさんを疑うのは心が痛みますけどね。
でも、もし1つでも問題のある記事があるサイトは、信用がガタ落ちしてサイトの存続の危機になります。
DeNAがいい例ですよね。
何の役に立つかわからない、でももし何かあったときにすぐ取り出せるようにと思って、私は過去の記事も保存しています。
「それだけ保存していたら、HDDどれだけでかいのを持っているんだ?」と思われそうですが、外付けも増設もしてないですよ。
テキストであれば、これだけ保存してもまだまだ平気なんだ、と私も驚いています。
【ライターおやかた】