ヨーロッパ中央銀行 金融緩和縮小を発表

ヨーロッパ中央銀行 金融緩和縮小を発表
ヨーロッパ中央銀行は26日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会を開き、各国の国債などを買い入れて市場に出回るお金の量を増やす量的緩和の規模を来年1月から現在の半分に縮小することを決め、金融緩和の見直しにかじを切ることになりました。
ヨーロッパ中央銀行は26日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会をドイツのフランクフルトにある本部で開きました。

その結果、主要な政策金利などを当面据え置く一方、各国の国債などを買い入れて市場に出回るお金の量を増やす量的緩和の規模を現在の1か月当たり600億ユーロから、来年1月以降、半分の300億ユーロに減らすことを決めました。

この規模での買い入れは来年9月まで続けられますが、経済の状況によっては変更もありうるとしています。

ヨーロッパ中央銀行が金融緩和を縮小の方向で見直すのは、ユーロ圏のGDP=域内総生産が4年以上にわたってプラス成長を続けていることに加え、消費者物価指数も先月、1.5%上昇するなど物価の上昇傾向が強まっているためです。

アメリカの中央銀行、FRB=連邦準備制度理事会は、先月、量的緩和で膨らんだ資産規模を段階的に縮小することを決めており、ヨーロッパ中央銀行も金融緩和の見直しにかじを切ることになりました。

欧州市場の反応

ヨーロッパ中央銀行が金融緩和の縮小を決めたことを受けて、ヨーロッパの主な株式市場の株価指数は値上がりしています。

日本時間の午後9時前の時点で前日と比べてパリ市場でおよそ0.8%、フランクフルト市場でおよそ0.6%、それぞれ値上がりしています。

また、ロンドン外国為替市場ではユーロが売られて、発表直後は円に対してはおよそ50銭、円高ユーロ安が進みました。

市場関係者は「ヨーロッパ中央銀行は、慎重に金融緩和の縮小を進めると受け止められたため、ユーロ安が進み、株価にもプラスに働いている」と話しています。

ドラギ総裁は

ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁は、理事会のあとの記者会見で、金融緩和の縮小を決めたことについて、「景気が拡大していることなどで物価が目標に向かって緩やかに上昇しているためだ」と説明しました。
ヨーロッパ中央銀行 金融緩和縮小を発表

ヨーロッパ中央銀行 金融緩和縮小を発表

ヨーロッパ中央銀行は26日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会を開き、各国の国債などを買い入れて市場に出回るお金の量を増やす量的緩和の規模を来年1月から現在の半分に縮小することを決め、金融緩和の見直しにかじを切ることになりました。

ヨーロッパ中央銀行は26日、単一通貨ユーロの金融政策を決める理事会をドイツのフランクフルトにある本部で開きました。

その結果、主要な政策金利などを当面据え置く一方、各国の国債などを買い入れて市場に出回るお金の量を増やす量的緩和の規模を現在の1か月当たり600億ユーロから、来年1月以降、半分の300億ユーロに減らすことを決めました。

この規模での買い入れは来年9月まで続けられますが、経済の状況によっては変更もありうるとしています。

ヨーロッパ中央銀行が金融緩和を縮小の方向で見直すのは、ユーロ圏のGDP=域内総生産が4年以上にわたってプラス成長を続けていることに加え、消費者物価指数も先月、1.5%上昇するなど物価の上昇傾向が強まっているためです。

アメリカの中央銀行、FRB=連邦準備制度理事会は、先月、量的緩和で膨らんだ資産規模を段階的に縮小することを決めており、ヨーロッパ中央銀行も金融緩和の見直しにかじを切ることになりました。

欧州市場の反応

ヨーロッパ中央銀行が金融緩和の縮小を決めたことを受けて、ヨーロッパの主な株式市場の株価指数は値上がりしています。

日本時間の午後9時前の時点で前日と比べてパリ市場でおよそ0.8%、フランクフルト市場でおよそ0.6%、それぞれ値上がりしています。

また、ロンドン外国為替市場ではユーロが売られて、発表直後は円に対してはおよそ50銭、円高ユーロ安が進みました。

市場関係者は「ヨーロッパ中央銀行は、慎重に金融緩和の縮小を進めると受け止められたため、ユーロ安が進み、株価にもプラスに働いている」と話しています。

ドラギ総裁は

ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁は、理事会のあとの記者会見で、金融緩和の縮小を決めたことについて、「景気が拡大していることなどで物価が目標に向かって緩やかに上昇しているためだ」と説明しました。