まるで日本の大企業を非難?CIAが作成した「組織をダメにするマニュアル」

先般、機密解除となりホームページで自由に閲覧可能となった、CIAのあるマニュアルが話題を呼んでいる。敵国に潜入したスパイが、組織の機能を内部から弱体化させ、破壊していくための戦術指南を記したもの。見れば、よもや現代社会の中にも、このマニュアルが密かに息づいているのでは、と錯覚してしまう内容に驚かされる。

組織を内部から破壊せよ!
『サボタージュ・マニュアル』

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第二次世界大戦当時の1944年、正確にはCIAの前身組織だった戦略情報局(OSS)が制作した『Simple Sabotage Field Manual』がそれだ。サボタージュ・マニュアルとしてご存知の方も多いはず。65年後の2008年より一般公開されていたが、ウェブ上でしかもCIAのページより閲覧できるようになったのは、2012年から。以下、一部を抜粋して紹介していこう。

組織や会議に対する妨害

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01.
意思決定の場において、結論を出すために妥協させたり、近道をさせてはいけない。“手段”としてしつこく反論し、徹底的に説明を求めよ。

02.
できるだけ長々と繰り返し同じ内容を話すこと。話のポイントとなる部分は、自分の実体験とウィットに富んだ逸話を交互に織り交ぜながら主張のポイントを解説せよ。発言は“スピーチ”と同じだと心得よ。

03.
さらなる研究と考察のために、すべての案件は組織委員会の場において言及することが望ましい。組織委員会は可能な限り大きくし、少なくとも5人以上で構成せよ。

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04.
大事な話ほど、全く無関係な内容をあえて散りばめて、じらすように話を展開せよ。

05.
コミュニケーションにおける言葉遣い、時間厳守、決断力、これらについて徹底的に議論せよ。甘えを作ってはいけない。

06.
前回の会議で決定したことであっても、再び議題として持ち出し、その妥当性を問題に挙げよ。

07.
提案者は注意喚起せよ。周囲の人間に理性的でいるよう求め、先々に起こりうる問題を避けるためにも、早急な決断を避けるよう喚起せよ。

部下の士気を下げ、
混乱に追い込むための妨害

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08.
作業の割当を行う際には、必ず最初に重要度の低い仕事から持ち出すこと。重要な任務ほど、生産性の低い労働者に割り振ること。

09.
議事録、決議書、連絡用の文章など、提出させるあらゆる文章は、細かな言葉尻にまでこだわりをも持たせること。

10.
誤解を招きやすい指示をあえて出すこと。常に不備を指摘し、意思統一のための議論を出来る限り設けること。

11.
比較的重要でない製品ほど、完璧さを追求せよ。欠陥がある製品を徹底的に向上に戻し、修復のための時間を割くよう促すこと。

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12.
重要な業務にあたるときほど、会議を開きそちらを優先させよ。

13.
厳格な規則を徹底的に浸透させよ。

14.
士気を下げ生産性を下げることを目的とせよ。生産性の悪い労働者たちにも楽しみを教え、価値のないプロモーションで扇動せよ。

15.
承認手順を複雑化して詳細やチェック体制を増やすこと。1人で承認できるような事案でも最低3人のチェック機関を設けること。

労働者の立場からの妨害

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16.
作業中は、できるだけ中断を挟むこと。急いで作業にあたってはいけない。

17.
下手を装い失敗せよ。不満を口にし自分の仕事の妨げになっているのが、道具や機械、設備のせいにして、より高性能な道具を要求せよ。

18.
自分よりも能力の劣る人間や新人に対して、スキルや経験を伝えてはならない。

19.
どんなことでも小さな仕事から取り掛かること。重要なものは後回しにせよ。

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実際、仕事のスピードを低下させ効率を落としはするが、「重要な場面ほど、会議を開く」「重要でない製品でも完璧さを求める」 「意思決定の場では、結論を焦らない」など、捉え方によっては、有効な手段とも思える内容だ。
気づいた時にはすでに手遅れ。ここに、サボタージュ・マニュアルの実に巧妙なトリックが隠されているのではないだろうか。

Reference:Buisness Insider , Open Culture, CIA 

 

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