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[ 科学技術・大学 ]
(2017/10/25 05:00)
広島大学大学院理学研究科の畠山航平大学院生や片山郁夫教授らは、海洋プレート(岩盤)が海水を多く取り込み、世界の海水が減少傾向にあることを示す新しいモデルを提唱した。従来モデルに比べ、新モデルでは海水の年間減少量が23億トンと倍増。6億年後に海がなくなる可能性を示した。地球内部に運び込まれる水の量が分かれば、地球で海が存在できる理由や存続できる期間などについて知見が得られるという。
研究グループは、マントルが水を取り込んだ際に作られる岩石「蛇紋岩」の水の通りやすさを検討。海洋プレートの含水モデルを構築し、地球内部に運び込まれる海水の総量を調べた。計算の結果、海洋プレートによって地球内部に運ばれる海水は年間25億トンとなり、火山などにより地球内部から排出される水の排出量2億トンを大きく上回った。
プレートの水の取り込みはこれまで最上部にある「海洋地殻」だけだと考えられていた。近年の調査では海溝付近にある断層に沿って海洋マントルまで水が浸透していると指摘されている。
静岡大学との共同研究。成果は24日、英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。
(2017/10/25 05:00)
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