テレビドラマから20代主演俳優が消えた理由 / 東洋経済ONLINE
今クールのドラマの主役の平均年齢が44.5歳で高齢化してる、高齢化しているのは作る人出る人見る人が高齢化していて、テレビで重視される指標が視聴率だけなので、リアルタイムで視聴してくれる高年齢層向けの制作だらけになってしまっている…という記事。
記事が言わんとする事は概ね納得できることですし、「そもそも実績や演技力の低い若造をドカーンと推し出す黄金期時代のやり方もどうだったんだろうね」と思わないでもないのですが。
それはそれとして、では今の高年齢層向けドラマが上手く高齢者に届いているかというと、それはそれで悩ましい声はよく聞くんですよね。
義母や知り合いのご老人たちが好んで見るドラマは、西村京太郎サスペンスシリーズか、韓流ブームが過ぎた今も相変わらず韓流ドラマ。ただし韓流スターを積極的に応援しているかというとそういうわけでもないようです。
ではなぜ韓流ドラマを見るかと聞くと、「最近のドラマは難しくってついていけない」という話。韓流ドラマは登場人物の役割が明確で、感情表現も派手、話の筋が追いやすくて見ていて楽しいということだそうで。
先日放送された、TOKIO長瀬が金さんを演じる「名奉行!遠山の金四郎」も、「今更馬鹿馬鹿しいけどついつい見ちゃうんだよねー」となんだかんだ楽しんで見ていたりもします。
raf00も毎クール必ずなにかしらのドラマを見続けているのですが、40手前くらいの感覚で言うとこれは結構意外な見解でした。
2010年以降の国産テレビドラマは急速に品質が高くなり、脚本や設定、表現が骨太に、ドラマ黄金期のような薄っぺらな作品が少なくなったように感じています。どれを見てもそこそこに満足でき、味のある演技をする役者も以前より大事に扱われるようになっています。
しかしこれが還暦過ぎた高齢者にとって「ややこしい」と感じられる要素になっているようで。
もしこうした声が広く存在するのであれば、テレビ局はドラマ作りに関してもうちょっと視点を変えて考えていく必要があるかもしれませんなー。19~23時のプライムタイムがもはや若年層にとってゴールデンな時間ではない以上、逆にできることがいろいろあるはずだと、そんなことをちらっと考えたり。
あと、「骨太できっちり作り込まれた作品は疲れる」という感覚は、アニメとかにも言えるんだろうなという感覚は「日常系」ブームの頃に持っていたことがあって、そういう視点でのアニメ考察、見たかったな。