人は誰しもコンプレックスがあって、それがバネになるから、コンプレックスは往々にしてプラスに作用するのだけれど、しかしコンプレックス一本槍では長持ちはしない。(西野調べ)

コンプレックスをバネに頑張って結果を出せば出すほど、コンプレックスが解消されてしまうからだ。
尾崎豊が大人になって手詰まりになったような。
まわりの人間を見ていると、動機がコンプレックスだけだと、20代を乗り切るのがやっと。

30代からは、「仮説・検証」にエクスタシーを覚える仮説検証ジャンキーが猛烈に追い上げてくる。
コンプレックスをバネに頑張る人ほどの派手さや瞬発力はないが、持久力がある。

おそらく彼らも当初はコンプレックスからスタートしたハズなのだが、それは上っ面に過ぎず、時間が経つにつれ、「おやおや、どうやら、この男、コンプレックスで動いてないぞ」と、仮説検証ジャンキーの顔が表れる。

彼らの最大の強みは、仮説・検証することが目的なので、ジャンルに縛られないところにある。
一つの仮説の結果が出ると、すぐに次の案件に移るので、終わりがないのだ。

常に課題を欲していて、まるでナゾナゾを解くように、前に進む。
彼らにとっての『課題解決』は、もはや娯楽でしかなく、四六時中そのことばかりを考えている。オン・オフなどない。
酒の肴に『仮説』を語る。
「呑んでいる時に仕事の話をするなよ」という人間とは、この瞬間に差がついていく。

タレントだと武井壮さんだったり、『ビリギャル』の坪田信貴さんだったり、SHOWROOMの前田裕二さんがそうだ。
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僕の友人には、こういう人間が他にも何人かいて、最初は「欲が強いんだなぁ」と思っていたが、いやいや、キチンとした病名を付けるべき類のやつだ。

彼らは、仮説・検証、課題解決を繰り返しながら、決まって最後は社会貢献に辿り着く。
「こうした方が世の中が…」とか、「こんな未来を迎えた方が…」といった、世の中で、まだ解決されていない課題に着手するのだ。

当然、その課題のスケールに合わせて、行動量も思考量も増える。
増やさねば解決できないからだ。

その瞬間、俄然輝きを増して、技術ウンヌンを超越して、「賢い人」や「面白い人」を超越して、「ワクワクさせてくれる人」になる。

そして彼らには終わりがないから、
呑みの席での会話が常にアップデートされていて、ずっと面白い。

 


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