ワシントンを訪れている沖縄県宜野湾市の佐喜真淳市長は、２５日、アメリカ国務省や国防総省を訪れて普天間基地の早期返還を要請したあと、記者会見しました。

この中で佐喜真市長は、トランプ大統領が来月、就任後初めて日本を訪れることについて、「日米両政府が普天間基地返還の実現に向けて前向きな発言があれば、よい。トランプ大統領が踏み込んだ発言をすることに期待したい」と述べて、期待感を表しました。

一方、普天間基地に配備されている大型ヘリコプターが今月、沖縄本島北部の東村に緊急着陸して炎上するなど事故が相次いでいることについて、佐喜真市長は、アメリカ側に市民の不安やいらだちを伝え、対策の徹底を求めたと説明しました。

これに対してアメリカ政府の当局者は、再発防止に努める姿勢を示したほか、事故の危険性を減らすためにも、日米両政府で合意した普天間基地を名護市の辺野古沖に移設する計画を着実に実行することが重要だという認識を示したということです。