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女性アスリートの肢体を性的に鑑賞することを、「男はそういうものだから」で許容する社会のままでいいのか

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田中理恵公式サイトより

 性暴力の問題が取り上げられる際、被害そのものを無効化するような報道がなされることがある。例えば最近では、映画界の重鎮であるハーヴェイ・ワインスタイン氏が長年、女優やモデル、女性スタッフに対して性的暴行・セクシュアルハラスメントを行っていたことが明るみになった際に、『バイキング』や『ワイドナショー』(共にフジテレビ系)で、性被害よりも「枕営業」の存在に注目するような報道が行われていた。

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 ワインスタイン氏の報道において最も重要なことは、映画界において性暴力が横行していたこと、そしてそれが業界内で黙殺されていたことだ。そこに「枕営業」という視点を強調することは、「とかいって、枕営業のために近づいたんじゃないの」という穿った見方を視聴者に植え付け、被害を軽視することになる。またそうした目線があるということによって、被害の告発がしにくくなるという影響もあるだろう。

 これは、wezzyでもたびたび取り上げている痴漢冤罪の問題も同様だ。

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 痴漢問題もまた、冤罪をなによりも真っ先に取りあげることで、痴漢被害そのものを軽視することに繋がる。ましてや、「男性のための痴漢対策ワークショップ」で行われていたような、痴漢被害を笑いものなど断じてあってはならない。

 最近、Asagei plus20129月に掲載した「体操 田中理恵 「カメラマン」に対抗した仰天措置 「恥骨テーピング」で激写封じしていた」という記事が、ツイッター上で再び話題になっていた。

 この記事では、カメラマンが「ハプニング」が起きることを期待し、股間部分にフォーカスをあてていたが、田中氏は恥骨部分にテーピングをして「エロ激写」を封じていた、とされている。文中に使われている「理恵ちゃん」という言葉も、アスリートへのリスペクトが感じられないし、記事全体だけでなく、締めに使われている「何ともコーカン度の高い美女なのである」という悪ふざけの言葉は、明らかに田中氏を性的に侮辱したものになっている。

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