便利すぎて、恐いくらい…。
常に話題の尽きないAmazon(アマゾン)。ドローンを使った配達システムを検討していることは以前にも話題となりましたが、どうやら次にAmazonは手っ取り早く私たちの家の扉の鍵をコントロールしてしまおうと考えているようですよ! それが、あらたに発表されたAmazonのサービス「Amazon Key」。
このサービスは、同じく発表されたセキュリティカメラ「Cloud Cam」とそれに対応するスマートロックを必要とします。これらによってAmazonの配達業者や提携する訪問サービスのスタッフを、ユーザーが不在のときでもAmazonが私たちに代わって自宅へ通すことを可能にするというもの。重要なことなので、もう一度いいますね。Amazonが、私たちに代わって訪問者を自宅へ通すんです!
システムの流れとしてはこうです。まず、訪問者がユーザーの自宅前で配達物のバーコードをスキャンすると、そのデータがAmazonに転送されます。Amazon側から「よし、問題なし!」と判断されれば、Amazonが遠隔でCloud Camの録画を開始し、同時にスマートロックの鍵を開けられるコマンドを訪問者のスマホへ送付してくれます。そして、訪問者はそのコマンド使ってスマートロックを解錠し、配達物を無事家の中に置いていくことができるというわけです。
もちろん扉の施錠もスマートロックが自動で行なってくれますし、ユーザーも遠隔からリアルタイムでカメラ映像を確認することができるので、一応訪問者がおかしなことをできない監視環境は整っているということです。
アメリカでは、不在だと配達物を家の前に置いていくことも多く、置き引きにあうトラブルも起こっていますが、Amazon Keyならそんなトラブルも避けられそうですよね!
本サービスは、まず11月8日(水)からAmazonプライム会員限定でアメリカの37の都市に導入されるそうで、Cloud Camと該当するスマートロックの販売も同日開始となっています。ちなみに、セットなら249.99ドル(約2万8400円)で購入することもできるみたいですよ。
一瞬ゾッとするようなサービスではあるものの、あきらかに需要があることは誰もが理解できるはず。だって、不在中に配達業者がきてしまい、結局ポストに不在通知の紙だけが残っているという残念な思いをしたことって皆ありますよね? このAmazon Keyがあれば、もはやそんな思いをしなくてすむということです!
今後、おそらく他社との提携や他国へのサービス展開も少しずつあるとは思いますが、サービス拡大がスムーズに進むかどうかはAmazonが我々ユーザーの意識をいかに変えられるかにかかっているでしょう。カメラで監視できるとはいえ、不在中に知らない人が家に入ってくることに不安を覚える人のほうが大半でしょうから。
でも、これが普及したらとんでもなく便利になるだろうなぁ…。ゴクリ。