ダークサイド・ICO

こんにちは、お久しぶりです。 最近は寄稿のお仕事が多くなってしまい全然ブログが更新できていないヨーロピアンです。

今年の上半期の話題をかっさらっていった”ICO”、皆さん参加してますか?僕は全然参加してません。
理由は色々あるのですが、東さんによるレモン市場の放送や

僕も参加させていただいたICO討論会についての動画などを見ていただけると分かりやすいかなと思います。


さて、僕は普段TwitterのDMを全開放してるので、日常的に色んなDMが届きます。
お仕事の依頼であったり、相場についての質問であったり……

「1BTCください」なんてド直球メッセージが飛んでくることや、何故か取引所の不具合を報告されることもあります。サポートセンターと間違えたのかな……?笑

基本、よほどの内容でなければお返事することにしていますが、先月末頃にアレなDMが届くようになったので記事にすることにしました。本当はもう少し早く公開したかったのですが。

百聞は一見にしかず、こんな感じです。

アルフレッドさん(誰)からのDM

うーん、いきなりだし実に直球ですね。
こういうDMが届く時点で投資しようという気持ちの99.99%が消えてしまうのですが、一応webサイトを斜め読みだけはしました。

分散型エネルギー交換プラットフォームって感じでしょうか?良く分かりません。ホワイトペーパーは薄い上にあやふやで、実現方法も不明瞭な感じでした。これは典型的な……?
とはいえこの案件については日本語情報も少なく、日本人で投資されてる方は非常に少ないと思います。


が、後日もっとヤバいDMが届きます。

謎の外国人アカウントからのラブコール

DMを見た瞬間、懐かしのペニーオークション事件を思い出しました。

日本でマーケティングやってくれと言われても僕はこのICOの関係者でもなんでもないですし、特に雇用というわけでもなさそうです。
まあ、要するにステルスマーケティングの依頼であると解釈しました。おそらくある程度フォロワー数がいて影響力のありそうな人をピンポイントで狙ってこういうDMを撒いてるのかなと思います。

このまま無視してもいいのですが、こう連続してキナ臭いDMが届いたとなると突っ込んだ実態を知りたくなるのが人の性です。
1日ほど考えましたが結局好奇心に負けて、「おうわかったぜ、俺は日本の暗号通貨界隈では有名人だからな!で、何すればいいの?報酬はいくら?」と 返信しました。

するとすぐにお返事が。なるほど、日本人向けのプレスリリースを打つので、日本語の暗号通貨サイトで取り上げて欲しいという感じでしょうか。報酬は集めたETHと、このICOのトークンとのこと。
といっても僕にはこのブログくらいしかないですし、それは向こうも分かってるはずなのでどう考えてもステマ臭たっぷりの記事にしかなりえないんですが……。

はっきりステマしろと言ってきたわけではないのでグレー判定ですが、とりあえず聞きたいことは聞けた感じになりました。
とはいえ海外からの良く分からないDMなのと、僕はお金をもらって宣伝することに興味がないのでスルーするしかなさそうです。

結論は出たので、このまま放置を決め込みました。すると

返事をしていないのに毎週一方的にDMが届き始めます。謎の熱意です。ちょっと怖い。

さらには良く分からない(急造かつ非実在っぽい)美女アカウントからDMが届きます。

LATokensのKateさん(本当に誰?)

さっきのおじさんの同僚設定でしょうか?なんなんだ。


つまりこの記事で何が言いたいかというと、ICOには(ステルス)マーケティングが存在するということです。
ほんの少し前、7月8月頃は綺麗なウェブサイトを用意しておけば簡単に数億円相当の資金が集まる環境でした。
しかし今は粗製乱造であることが広まってしまったせいか、そう簡単でもないようです。そんな環境の中、彼らも工夫を強いられています。資金を集めるにはあの手この手が必要になったということですね。

投資・投機は自己責任とはいえ、こういったマーケティングはどうしても被害者を産んでしまう可能性があります。ですので僕は今後も関わらない姿勢でいくつもりですが、それにしても仮に海外ICOが日本人によって紹介されていたとしても公式との利害関係がないとは言い切れなくなってしまったというのが今回の怖いところだったかな、と思います。
本人が情報商材売ってたりアフィリエイト誘導していればパッと見で分かりやすいんですけどね。その辺の見極めがますます難しくなってしまいました。

僕自身も気をつけていきたいところです。