ミル・マスカラスが来日、「あの時のようなエキサイティングな試合をしたい」
プロレス界の“レジェンド”藤波辰爾(63)が主宰する「ドラディション」の「スカイハイ・ドラゴンツアー」(27日、後楽園ホール。29日、大阪南港ATCホール)に参戦する“仮面貴族”ミル・マスカラス(75)が25日、成田空港着の航空機で来日した。
都内で会見したマスカラスは、富士山をイメージしたマスクをかぶって登場し「ファンのみなさんは、私の試合をに楽しみにして欲しい。藤波さんとのタッグも楽しみにしています」と意気込んだ。今年で75歳を迎えたが「レスリング生活は52年になるがトレーニングを毎日してシェイプしている。3日に1度、5キロ走っている」とコンディションを維持していることに胸を張った。
今回、藤波が掲げるテーマは「夢のオールスター戦再び」。1979年8月26日に日本武道館で行われた「夢のオールスター戦」で藤波とマスラカスは、ジャンボ鶴田とトリオを結成し、マサ斎藤、高千穂明久、タイガー戸口と対戦。藤波、鶴田と繰り出したトリプルドロップキックの編隊飛行は、今でも語り継がれる伝説となっている。
マスカラスは後楽園で藤波、武藤敬司(54)とトリオを結成し、ザ・グレート・カブキ(69)、新崎人生(50)、KAZMA SAKAMOTO(35)と対戦する。鶴田さんは2000年5月に亡くなったが武藤は、鶴田さんのような圧倒的なスター性に加え、同じ山梨県出身というつながりがある。さらに、対戦相手に当時、高千穂だったカブキが入り、38年前を彷彿とさせるマッチメイクが完成した。
「オールスター戦」の再現にマスカラスは「1971年から日本に来て、あの試合も覚えている。あの時のようなエキサイティングな試合をしたい」と意気込んでいた。「自分の技を披露して素晴らしい試合にしたい」とフライングボディアタック、クロスチョップの空中殺法を繰り出すことを予告していた。さらに今後についても「いいレスラーと戦うのは楽しみ。世界各国でいろんな選手と対戦できることはうれしい。どんどん試合をやっていきたい」と現役を続けていく意志を明かしていた。
マスカラスは大阪では藤波、長州力(65)と組み、カブキ、越中詩郎(59)、AKIRA(51)と激突する。藤波は「今回は特にエキサイトしています。入門したてのころに憧れの選手と同じリングに立てることに興奮しています。心に残るような試合をしたい」と意気込んでいた。