前田有一氏の超映画批評は、10年以上前から続く個人映画批評サイトなので知っている人も多いと思う。
2004年あたりの「デビルマン」酷評レビューなどでネットで人気になっていたが、映画レビュー内に前田有一氏のかなりアンチ韓国・中国、右寄りな思想がにじみ出る感がリベラルが多いはてな村では嫌悪されてきた記憶がある。最近は昨年の「シン・ゴジラ」のレビューが話題になったくらいで、あまり読んでない人も多いと思う。
なんか最近ふと思い出してここ最近の映画レビューも読んでたんだが、いい意味で前田有一氏かわったなーと思えて面白かった。
昔はそれこそ「ネットで真実に目覚めた!」系のお方で、それこそいまでもチャンネル桜でレギュラーもっているようなネトウヨめんどくさいおっさんだったと思う。それがどうもいつの時期からか彼の視野が開けてきており、ネトウヨおっさんというより小林よしのりのような「話の通じる保守」的な言動が増えてきている。
最近のレビューで特に印象に残っているのは「ハクソー・リッジ」と「わたしは、ダニエル・ブレイク」だ。「ハクソー・リッジ」については少なくても10年ほど前の反日ハリウッド映画を叩くことしかしなかった彼には書けなかった素晴らしい内容になってる。「わたしは、ダニエル・ブレイク」ではまさか前田氏から緊縮財政批判が聞けるとは思わなかった。レビュー最後に英国のメイ首相、日本の新自由主義的政治家(名指しはしてないものの明らかに安倍晋三)に痛烈な批判を残してしめられている。あの前田有一氏がここまで弱者に寄り添って権力者に怒りをぶつけるレビューが書けるのか!とうれしい驚きであった。
超映画批評のことを「右寄り思想がウザイレビューサイト」と思い込んでいるはてサの皆さんにこそ、時間があったらチェックしてもらいたい。この変化の度合いはなかなか新鮮である。
切り口が古くさくてクソつまんないよあのクソサイト 日本の自称映画通サブカルバカの気持ち悪い部分が全部詰まってるゴミレビューサイト