Mackerelの次世代基盤開発を成功させたプロジェクトマネジメントの話

Webサービスの基盤技術の分野では、技術そのものについて多くの情報がある一方で、プロジェクトマネジメントについて語られる機会はなかなかありません。特にアジャイル開発の文脈の中で、Webサービス基盤開発が登場することは珍しいのではないでしょうか。

2017年夏にサーバ管理サービスMackerelは、時系列データベースのアーキテクチャを刷新し、オンプレミスのデータセンターからAWSへ移行しました。
2016年夏にプロジェクトを任された僕は、アーキテクチャを設計し、システム移行プランを立て、コードを書きながら、クラウド移行を準備しつつ、プロジェクトをマネジメントしてきました。
その中で、スケジュールやインフラコスト、移行後の運用コストなどの多くの不確定要素がありました。
このような不確定要素に対するアプローチを知るために、書籍「アジャイルな見積りと計画づくり」を読んで、はじめてアジャイル開発の手法を学びました。その結果、トラブルがありつつも、スケジュール通りにシステム移行することができました。

本セッションでは、およそ1年に及ぶ基盤開発プロジェクトに対して、アジャイル開発の技法を適用した事例を紹介し、そこから一般化した方法論を議論します。

 
 

Outline/structure of the Session

- プロジェクト概要とチーム体制
- プロトタイプ開発の重要性
- 書籍「アジャイルな見積りと計画づくり」から学んで実践したこと
- GitHub/ZenHubなどのツールの活用
- ほかのインフラ基盤プロジェクトへの横展開
- もしプロジェクトを最初からやりなおすなら

Learning Outcome

- はじめてプロジェクトを任されてから結果を出すまでの方法について学べる
- システム移行プロジェクトの特徴について学べる
- GitHub/ZenHubなどのツールの活用について学べる

Target Audience

普段接するソフトウェア開発以外の領域に対するアジャイル開発事例に興味がある人 , はじめてのプロジェクトマネジメントに興味がある人 ,ミドルウェア開発やデータセンター移行について興味がある人

schedule Submitted 4 hours ago

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  • Yuuki Tsubouchi
    By Yuuki Tsubouchi  ~  4 hours ago
    reply Reply

    スライドとビデオは、今回のトピックとは直接関係ありませんが、同プロジェクトからの成果物になります。


  • Liked Takeshi Arai
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    Takeshi Arai - 心が折れてもソシキ・カイゼンを続けられるたった一滴の魔法

    45 Mins
    Talk
    Intermediate

    全社にカイゼン文化が浸透していて、それぞれの現場で独自のカイゼンが実践されています。

    エンジニア、総務、広報・販促、データ作成、インフラ、新規ビジネスなど、あらゆる部門で日々カイゼンが繰り返されています。
    総務や広報・販促のメンバーも「スプリント」「WIP」「レトロスペクティブ」など、アジャイル用語を日常的に使っており、コモンセンス化しています。

    もちろん、たった一人の人間の力だけでそんなソシキカイカクはできるわけありません。

    でも、そのリテンションのコツやマンネリ化を打破する方法など、根底に流れる価値観や
    私が実践する「たった一滴の魔法」を紹介します。

    会社も身体もリーン体質になる魔法です。
    お楽しみに。

  • Liked Takahiro Kaihara
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    Takahiro Kaihara / Yuichiro Yamamoto - 帰ってきた地獄のデイリースクラム

    100 Mins
    Workshop
    Beginner

    innocent 地獄のデイリースクラムやります!yell

    地獄風景

    スクラムの中でも、比較的とっつきやすいイベント『デイリースクラム』
    しかし、現場ではこんな光景をよく見かけますね・・・?

    • 毎日できていない
    • 時間通りに始まらない
    • 特定の人しかしゃべらない
    • デイリースクラムがお通夜みたい…
    • そもそもやっていない…

    このワークショップでは、そんな悩みを解決いたします!

      『どうやったらデイリースクラムが良くなるの?』
      『スクラムマスターは何をしたら良いの?』

    皆さんと楽しく体を動かしながら、一緒に体験していきたいと思います。

    (名前は怖いですが、内容は恐くないですヨ!)

    Hell Card!!!!!!

    イベント終了後、私たちが知らなかったデイリースクラムの一面を発見出来るかもしれません。

    セッションに採択されましたら、職場で手軽に地獄を味わえる、自作『~地獄のデイリースクラム~ 地獄カード』の配布や『地獄カードデータ』のダウンロードサービスなどを検討いたします!!

    ~毎日のことだから ちょっとの工夫で大きな差!~


    『地獄のデイリースクラム』とは?

    地獄のデイリースクラムとは、2004年10月にデンバーのScrum GatheringでWilliam C. Wake氏によって行われたチームでデイリースクラムについて学ぶ ことができる「Daily Scrum From Hell」をもとにしたワークショップです。

    https://1drv.ms/i/s!Al3jqJiulpFhhigcusb1hJmqCcjm

  • 45 Mins
    Talk
    Intermediate
    2017年9月、私は42歳にしてそれまでの「アジャイルコーチ」という肩書きを捨て、SET(Software Engineer in Test)として LINE 株式会社に入社しました。

    LINE 初の SET として、私は多くのことをイチから手がける必要がありました。テスト自動化に関する現状の把握、課題の明確化、達成すべき目標の提示、関係各者との協力関係の構築、そして施策の実施…。 入社したばかりの人間がやることとしては、なかなかタフなミッションに見えるかもしれません。
    しかしいざ始めてみると、自身の当初の想像をはるかに超えて、私は非常にスムーズにこれらを実施することができています。なぜならば、私がこれまで培ってきた、スクラム・XP・リーンなどのアジャイルの知識・経験の多くが、上記ミッションの実現に大いに活用できることが分かったためです。

    アジャイルの知識・経験は、新しいチャレンジを行う上で、非常に強力な武器となり得ます。

    当セッションでは、新しい会社・役割・ミッションのもとですぐに成果を出すために、また新しいチャレンジを行うために、アジャイルの知識・経験をどのように活かしていけば良いのかについて、自身の経験に基づいて具体的にご紹介させていただきます。
    また併せまして、SET として活動していくために役立つ、テスト自動化のスキルと方法論についてもお話させていただきます。
  • Liked Daisuke Kasuya
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    Daisuke Kasuya - リモートワークは難しい - それでもぼくらは歯をくいしばってやっていく

    45 Mins
    Case Study
    Beginner

    ぼくがディレクターをつとめる、Mackerelというプロダクトの開発チームは、東京オフィス・京都オフィス・愛知にあるエンジニアの自宅の3拠点体制で、3年以上開発を続けています。

    日常的にリモートチームで開発をしているのですが、リモートワークはメリットばかりではありません。

    とてもとても、難しいのです。

    このセッションでは、「リモートワークの難しさ」に焦点をあてます。

    リモートワークの何が難しいのか。チーム開発においてどのような困難や問題点があるのか。

    そしてそれでも僕たちがリモートワークを選択する理由やメリットは何なのか。

    赤裸々にお話しようと思います。

  • Liked Tomonari Nakamura ( ikikko )
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    Tomonari Nakamura ( ikikko ) / Yoh Nakamura - 2人のアジャイルコーチが語る、とある現場支援の回想録

    45 Mins
    Case Study
    Intermediate

    このセッションでは、ある現場の社内アジャイルコーチと、その現場を外部から支援するアジャイルコーチ、2人のアジャイルコーチの視点でお話します。

    社外のアジャイルコーチに支援してもらうとき、支援した方・された方、片方の視点からの事例を聞くことはありますが、案外双方の立場からの意見を聞くことは多くありません。ですが、ある一場面をとっても、お互い見えているものや感じていることは違うはずです。

    本セッションでは、社外のコーチにチームの支援を最初に相談した時・改善の踊り場に来た時といった各場面で、双方のアジャイルコーチは何を見てどんな行動を起こし、どういう結果となっていったかをお話します。

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