世界中が頭を抱える人種差別問題。日本のみならず、あらゆる国・地域で差別が起こり続けているようだ。例えばこの度、アメリカであの白人至上主義団体 KKK が人種差別的なパレードを行ったというではないか!
その場に居合わせた男性は、彼らに抗議するために「なんとかパレードの雰囲気をおマヌケにしたい」と考えた。そしてある行動をとったのだが……その方法が「天才だ!」と話題を集めているのである。一体、何をやったんだろう!? 動画『KKK marchers going to Rally』をチェックだ!
・黒人射殺事件をキッカケに『南軍旗』問題勃発
白装束に三角の頭巾姿が思い浮かぶ、白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(以下、KKK)」。2015年6月アメリカ、サウスカロライナ州の教会で起こった黒人射殺事件をきっかけに、州都コロンビア州庁舎からは、南北戦争で使われた『南軍旗』が “差別の象徴だ” と撤去された。
しかし KKK はこれに対抗。「南軍旗は “伝統” だ」と主張しては、活発な抗議活動を行っているのだが、そんな KKK の活動を人種差別的だと感じる人は多いようだ。
・KKK のパレードにどう対抗しよう?
そして7月18日にも、KKK はコロンビアで「南軍旗撤去」に対する抗議パレードを行った 。その場に出くわしたのが、音楽家のマット・バックさんだ。目の前で行われている KKK の抗議活動に、なんとか反対の意を表明したいと考えたバックさん。
そこで彼は KKK のパレードにあわせて、楽器スーザフォンの演奏を始めたのだった……! しかもワーグナー 『ワルキューレの騎行』ではないか!!
・男性「自分の得意方法で、彼らに抗議しようと思った」
そのブンワカ、ブンワカしたスーザフォンの音色は、サーカスやフェスティバルにピッタリ。 KKK のパレードも、とたんに牧歌的な雰囲気に早変わりしたのだった。このことについてバックさんは、平和的な方法で抗議したかったと話している。
「どうやって KKK に抗議しようか考えたとき、自分の得意な方法を取ることにしたんです。彼らを恥ずかしい気持ちにさせたかったんですが、少しは成功したんじゃないでしょうか」
また、今回の動画を撮影したダイアナ・マーティンさんも、「南部にも人種差別主義者じゃない白人がいることを示したかった」と気持ちを述べているのだった。
・ネットの声「天才だ!」
さて今回のバッドさんの独創的な抗議方法に、ネット住民からは拍手喝采が集まった! 一部の声を見てみたいと思う。
「素晴らしい」
「アメリカ南部にはもっとたくさんいい物があるよね! それを旗にすればいいじゃないか」
「世界はもっとスーザフォンを必要としている」
「誰かこの音楽家にメダルを授けるんだ!」
「天才だ!」
「全世界で真似するんだ」
ヘイトスピーチに対して「カウンター」と呼ばれる対抗運動が活発になってきている日本でも、今後スーザフォンを使って抗議する人が出現するかもしれないぞ!
参照元:YouTube、The Telegraph、Charleston City Paper(英語)朝日新聞
執筆:小千谷サチ
Media Credit:Diana Martin、ViralHog
▼音楽家ならではの抗議方法!
▼ワーグナー 『ワルキューレの騎行』
太郎 でリブログしてコメントを追加:
いいね