昨日
日本橋の三越に着物を誂えに行った。
苔色の小千谷縮を選んだ。
その足で、昔暮らしていた世田谷の野沢に。
ここは私が東京一美味しいと思っている焼肉屋がある。
最近ではビートたけしさんが、ロールス・ロイス横づけで
現れるという話を聞いた。
住んでいるころは、とりわけありがたいとも思わず
時々行っていたのだが、最近芸能界でも知られるように
なって来たようだ。
最新作ドラマのプロデューサーに、何か食べたいものは
ないかと訊いていただいたので、この店の名を上げたのだが、
やはり美味しかった。皆さんも、そう感想を漏らされた。
これで数年間、焼き肉はもういい。その程度の肉好きである、
というより焼きはウェルダンだし、本当の肉好きではない。
この店以外の焼き肉を食べたいとも思わないし。
三越の呉服で、正式の羽織袴を誂えたら80万円程度のようだ。
一生に一度か二度あるかなきかの慶事のために誂えるのもどうなんだろうと
思いつつ・・・・・未だ誂える気には至らず。ただ仕立てておいたほうが
いい気がするのは、なんだろう。そういう場がいつかあるのだろうか。
ただ誂えても、袴用の帯の結び方、袴の付け方から学ばねばならぬ。
家紋は何だと問われ、人が見てもどうせ分からないのだし、
形の良い適当な家紋でいいです、と呉服の人に言ったら、
いやぁ、やはりお家の御紋は大切にと呆れられたので、
「そんな大した家でもないので」と答え、また笑われたのだが、母方の家紋は
立葵で、いちおう武家の家系。母親の幼いころは学校の書類に
「士族」と書かれてあったのだとか。
そういえば仏壇の湯のみなどに、立葵が金で描かれていたが、あれは
家紋だったのだろうか。
さて、私はたまたま父方母方双方の家紋を知っていたが、今は
どうなのだろう。和式の結婚式で花婿は紋付袴だが、式場の
サイズごとのレンタルでは、該当家紋がない場合が多いだろう。それこそ
適当に選んでいるのであろうか。
三越の家紋表に井澤家の「雪に井桁」はなかったが、無論染められるという。
私がたまにでも着物を着るのは好きなこともあるのだが、一人でも
着続けないと、男の和服が絶滅種になるという思いもあるからだが、
昔ヨーロッパで見かけた夜会の光景もその理由である。
あれはローマのホテルであったか。ちょうどオランダの女王陛下が
お泊りで、廊下には銃を持った衛兵が佇んでいるというものものしさで、
要はその格式のホテル。
ロビーにいたら、夜会の時間となり玄関からタキシードの男たちが
続々と。
洋服は元々、西欧人の体型に添って作られたものであるから、
それぞれがまことに似合い威厳のあること。
その瞬間に私は、タキシードを着ることを諦めた。
私が着てもペンギンである。日本人は着物。
そう言えば・・・・「着物が似合いそうですね」と
言ってくださったのは長塚京三さんだ。「洋服よりはマシかもです」と
答えたのだが、しかし長塚さんは私と違い足も長く長身だが
和服がお似合いである。帯も自分で締められるのだという。
役で帯を締めるシーンが有り、衣装部の人に教わったのだそうだ。
若者たちにはしかしタキシードが似合う体型も現れ始めた。
この間見たドラマの中の向井理くんのタキシードは堂々としていた。
それでも日本の男には和服をたまにでいいので、着て欲しいと思う。
靖国神社のみたま祭りに出かけると、浴衣の少年や青年たちを多く
見かけ、嬉しい。浴衣から更に一歩進んで、和服をまとって欲しいと思う。
紋付きの羽織袴もろくにまとえぬ私が言うのも、口幅ったいことなのだが。
昔、ある本の後書きで「男性がいつも和服でこざっぱりといるためには奥様のなみなみならぬご苦労がある。」と読んだことが有ります。昭和30年ぐらいまでの主婦はそういう知識をもっていたのでしょうね。でも私自身は「家庭科」で和服の手入れなど習った記憶がありません。結婚する時、実家の母が夫の和服(夏冬もの)を揃えてくれましたが、遂に着せずに終わってしまいそうです。父母と夫に申し訳ないことでした。
野沢にある焼き肉屋さん、私も一度、先生にご馳走になりましたが、本当に美味しくて、私も生涯最高の味でした。その節は、本当に有り難うございました。
毎年8月15日には、靖國神社に参拝させて頂くのですが、みたま祭りは行ったことがありません。今年は13日に、初参拝させて頂こうと思っております。
ところで、今日、前世療法の有名な先生であられる大野百合子さんの退行催眠のセッションを受けて来ました。
なんと、大東亜戦争に於いて、南方の島で亡くなった兵士時代に退行してしまいました。
私が、ご英霊の方々に対する思い入れが強い理由が分かった気がしました。
青山繁晴さんなどの働きかけもあり、政府が硫黄島での更なるご遺骨収集を決断してくれたことを、涙が出る程嬉しく思う今日この頃です。
>男性がいつも和服でこざっぱりといるためには奥様のなみなみならぬご苦労がある。」
最近はマメな男も増えました。ズボラな女も増えました。
でも結婚して、もし稼ぎ手が男なら、男のこざっぱりさは女房の領域でしょうね。
和服の手入れはさしたることもありませんよ。
私など自己流でいい加減ですが・・・・それでも
何十年もっています。
旦那さんのご年齢がお幾つか分からないのですが・・・
60歳以下ならまだまだ、お召しになるチャンスはお有りかと思います。お正月など、さくっと着られたらいかがでしょう、楽しいですよ。
着付けの教室で一回教われば帯も結べるでしょうし。ネットの動画でも教えてくれています。
shonanさん
私は人の過去世を見る力などありませんが・・・・
向井理くんと話している時、あれ・・・・この人
過去世で日本のために散ったか、生きた人・・・・と
感じたのですが、むろん言いはしません。
そういうことを受け入れる人かどうか解らないので。
主人のものを母が誂えたので、私も欲しくなり自分のものを誂えました。
今年の「みたままつり」は、着てゆこうと思っています。
井沢先生の雪洞も、楽しみに致しております。
私も浴衣で行くことにします。
そう言えば浴衣は長年着回しで、誂えていません。
今年辺り、作ってもいいかもしれません。