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滋賀アユ漁、今季分は確保の見通し 琵琶湖、昨季は歴史的不漁琵琶湖のアユが昨季、歴史的不漁となった問題で、県は二十四日、人口河川に産卵用の親魚を放流するなどした結果、十二月から始まる今季の漁に必要な数は確保できるとの見通しを示した。 大津市の県水産会館であった県のアユ資源緊急対策会議で、漁業者らに報告した。 県によると八、九月、例年の二倍超にあたる親魚十八トンを安曇川人工河川(高島市)に放流。その結果、産卵によってふ化したアユの仔魚(しぎょ)三十八億五千匹が琵琶湖へ流下したという。水産試験場による琵琶湖内の調査でも、平均は下回るものの、仔魚が成長した稚魚・ヒウオが一定数確認されている。 一方、琵琶湖内での産卵数が現在、二・七億粒にとどまっていることも報告。この時期の平均は百億粒で、ここ二十年では最少。昨季は成長が遅い小さなアユが多かったといい、産卵が遅れている可能性もあるため調査を継続する。 漁業者側からは「魚の量も大事だが、琵琶湖で何が起きているのかを根本的に解明してほしい」との声が上がった。県側は、昨季に不漁となった原因の調査結果を年内にもまとめ、報告するとした。 (鈴木啓紀) 選挙関連の記事は
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