ICOで発行されるトークン、実際の使用は1割だけ-投機目的が大半

Bitcoin Pioneer Says New Coin to Work on Multiple Blockchains
Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg
  • トークン・リポートは226件のICOを調査し使用状況を分析
  • ICOによる資金調達が30億ドルに達する中、使用率はなお低水準

デジタル通貨市場を巡る熱狂が広がる中、実際には新規仮想通貨公開(ICO)で発行されるトークンの約1割しか使用されていない現実がある。

  トークン発行情報データベースを手掛けるトークン・リポートによれば、226件のICOのうち、ネットワーク運営を通じて使用されているのはオーガーやテンXなどわずか20種類。残りは売買が可能なだけで、純粋に投機的な手段にすぎないとトークン・リポートのガレン・ムーア最高経営責任者(CEO)はインタビューで述べた。

  コインスケジュール・ドットコムのデータによると、投資家は今年、200件を超えるICOに30億ドル(約3400億円)以上をつぎ込んだ。9月は非常に活発で、ICO37件の規模は8億5000万ドル近くに達した。

  使用率の低さは大きな意味合いを持つ可能性がある。ムーアCEOによれば、一部の新興企業は規制当局からの調査に直面している可能性がある。米商品先物取引委員会(CFTC)は先週、仮想通貨に関する手引を公表し、トークンがCFTCの監視対象になり得るとの見解をあらためて示した。米証券取引委員会(SEC)は既に、一部のICOで発行されたトークンは有価証券として監督対象になり得ると表明している。

原題:Only One in 10 Tokens Is In Use Following Initial Coin Offerings(抜粋)

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英国、2019年を前にEU離脱の撤回も可能-EU大統領が示唆

欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、英国が結局EUに残留するとの考えにあらためて息を吹き込んだ。英国のメイ首相は閣内の不一致を解消できず、苦しんでいる。

  トゥスク大統領は24日、英国のEU離脱交渉の結果は完全に英政府の手に委ねられていると指摘。見込まれる複数のシナリオにはEUを離脱しない選択肢も含まれると示唆した。

  トゥスク大統領はストラスブールの欧州議会で「よい合意を結べるのか、合意なしの離脱となるのか、離脱しないのか。どのような結末を迎えるのかは、実際のところ英政府次第だ」と発言。「しかし、いずれのシナリオでもわれわれは一丸となり、EUとしての共通利益を守る」と述べた。

  大統領の発言は、英国の離脱決定は同国にとって甚大な誤りであると同時にEUにとって大きな頭痛の種であり、英国の首脳が政治的な勇気を振り絞れるのであれば離脱を撤回できるという見解の一致がEU内にあることを示す。またジョンソン外相らを筆頭とする英保守党内の反EU派が国全体を人質に取っているとの見方がEU内にくすぶっていることも浮き彫りにした。

原題:EU Still Floats Idea That Brexit Can Be Reversed Before 2019 (1)(抜粋)

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