人間を最も蝕むものは「優越感」ではないでしょうか。
これねえ、ホント質が悪いんです。
なんでもそうですけど、
「感」ってのは危険な底なし沼ですよ。
では、深い沼の底へ、
ちょっとだけ入ってみましょうか。
深みへ入る方は、どうぞ。
私は「優越」もしくは「優越性」は、
いいものだというか、健康的だと思います。
なぜなら、そこははっきりしたものがあるからですね。
例えばスピードを競う世界であれば、
速いやつが偉いんです。
もうこれは、疑う余地ないです。
不敬な話の気もしますが、
仮にですよ、天皇陛下がボンネビルで、
最高速アタックしたとしましょう!
これですね。
こういうのに出てですよ、
「朕は最速なり」
と仰せられるとすれば、
最速でなきゃいけないわけです。
まあ、出るとなったら応援します!
ユタ州まで、日の丸担いでいきますよ!
臣民として当然です!
普通に考えたら、出ませんけどね。
こんなボディーにですよ、菊の御紋が入っていると考えて下さい。
ハンドルを握るのが、陛下自身。
こりゃ、痺れます。
エンジンはどこが作るのでしょう。
となれば、トヨタかホンダ。
大穴で、カワサキ。
川崎重工業の屋台骨を賭けるでしょうなあ。
まあ、ないですけどね。
でもですよ、宮家がこっそりジムカーナをやっていて、
陛下のアコードが最速だとしましょう。
陛下が、お豆腐を積んで練習したとして。。
それで、「フフン」とか思われてもねえ。
これは、優越感なわけです。
例えがちょっとヤバイですか?
それに、まあ宮家というのは、
我が国ではぶっちぎりの「明らかな格上」ですので、
それは「優越性」と呼んでもいいかもしれませんしね。
一方で「優越感」を持つのは、案外簡単です。
自分より下の人間を見つける、
もしくは「下を作り出す」をすればいいのですから。
イジメなんかも、この延長線上じゃないでしょうか。
そして、こいつはやたらと甘美なわけです。
時々いませんか?
明らかにひどい飼い方をしているのに、
ずっと犬を飼っている人とか。
あれも同じだと思いますね。
欲しいんでしょう、優越感を感じる何かが。
で、この「感」は、実体がないですから、
いくらでも欲しいわけです。
なぜなら、「感」は持続しません。
だって、そういう「感じ」でしかないわけです。
「カッコイイ感じになりたい」とか
「頭の良さそうな感じの服で」とか
まあ、なんとも切ないわけです。
でも、多分、ずっとそうなわけです。
「モテそうな感じ」とか
「イケてる感じ」とか
「色っぽいセクシーな感じ」とか
なんとも危険思想だと、
言ってもいいくらいじゃないですね。
上を目指すのはいいけれど、
上を目指してる感じでいたい、ってのは辛い話ですわ。
毒ですね、それは。
(なんか怖い話だけど、よくある話なのかもしれないよね。さあ、自分は違うぞ!とクリック!)
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