Google、スマートスピーカーに全力投入へ?
Google Homeに続きGoogle Home Miniも日本発売がスタートするなど、盛り上がりを見せるスマートスピーカー業界。さらに楽しみなことに、Googleアプリの解析から「タッチスクリーン付きのGoogle Home」らしき製品情報が見つかったのです。
Android Policeが見つけた今回の情報は、公式の「Googleアプリ」のバージョン7.14.15(ベータ版)から発見されました。そしてベータ版のAPKから、「Quartz」という単語が入ったコードが大量に見つかっており、Quartz自体はスマートスピーカーの製品名なのかコードネームなのか、はたまたAIアシスタントソフトの名前なのか、不明。しかしながら、このQuartzという単語が入ったコードには、スクリーンつきのGoogle Homeを匂わすさまざまな機能が記載されているのです。
まずはQuartzがスマートスピーカー関連のコードであるという証拠。
< string name="quartz_suggestions_prompt">Try saying...< /string>
※一部にスペースを入れています。
Try saying…「もう一度おっしゃってください」という返答のためのコードでしょうか、Quartzは音声コマンドを使って操作するものであることがわかります。
そして、この「quartz_」が入っているコードは、たとえばこんなものが見つかっています。
/layout/quartz_youtube_video.xml(YouTube)
/layout/quartz_photo_gallery.xml(フォトギャラリー)
/layout/quartz_webview.xml(ウェブブラウズ)
/layout/quartz_local_place_images_and_map.xml(マップ)
コードは他にも、スクリーンを利用した通知やタイマー、天気予報などの機能が見つかっています。スクリーンがないと成り立たない機能ばかりです。
つまり今回のニュースは、Quartzがハードなのかソフトなのかはわからないけど、それに紐づけられた機能を見る限り、ディスプレイつきのGoogle Homeに関連した機能は準備されているのでは?と予想できるわけです。
実はタッチスクリーン付きのGoogle Homeの情報は、今年9月にTechCrunchがその存在を報じていました。そのときの情報では、噂のデバイスのコードネーム名は「Manhattan」。ただこのManhattanもQuartzも個人的にはあまり製品名のようには聞こえないので、もしかしたら「Google〜」という、新たな製品名が用意されているのかもしれません。
このようなタッチスクリーン付きのスマートスピーカーは、Amazon(アマゾン)がすでに「Echo Show」を発売しており、なかなか好評なようです。ただこちらは「YouTube」アプリが引き下げられるなど、Googleとの関係はどうもギクシャクしている様子。その隙を突いて、Googleがタッチスクリーン付きのGoogle Homeを投入してきてもおかしくはありませんね。
Photo: ギズモード・ジャパン
Source: Android Police via The Verge
(塚本直樹)