特徴からブラックバイトを見分ける方法を紹介
ブラックバイトとは最近話題となっているキーワードです。ブラック企業は以前からあったのですが、今はアルバイトでさえもブラックになってきているのです。ターゲットになっているのは主に学生で、無知な事を利用して賃金を誤魔化す、休憩時間を与えない、学業に支障がでるほどのきつい労働を課す、などがブラックバイトの特徴となっています。このブラックバイトは社会現象にもなりつつあり、最近では学生ユニオンという労働組合がつくられるほどにまで認知度が高くなりました。ブラックバイトの特徴を理解して、仕事をする前に見分ける方法を紹介します。
ノルマのあるアルバイトは求人誌から判断
アルバイトにもノルマを課す企業があり、コンビニやスーパーなど小売業のアルバイトで多く見られる事例となっています。季節物の商品や予約が必要な商品、具体的には恵方巻きやクリスマスケーキの販売が該当します。
これらの商品はお店自体にも販売数のノルマが課せられていて、そのあおりを受けてアルバイトにまでノルマを押し付けてしまうのです。ノルマを押し付けられるというのは企業が誘導している訳ではなく、お店の店長などが独自に判断している部分が多いので、この企業のアルバイトはブラックだ!と一概には言えません。
ブラックバイトかどうかの判断は求人段階である程度判断がつきます。それはいつも求人が出ているコンビニやスーパーなどは避ける事です。何故かというと、アルバイトなのにノルマがあると働くのが当然嫌になり仕事を辞めます。それが続くとある程度噂になってしまい人が集まらなくなってしまうのです。
そのため恒常的に求人を掲載している状態となっています。火の無い所には煙は立たぬ、と言いますが、まさにその状態と言えます。
塾講師のアルバイトは拘束時間も給料がでるのか要チェック
拘束時間が長いブラックバイトとしてランキング付けをした場合、トップを狙えるとも言えるのが塾講師のアルバイトです。塾のバイトというと授業が終われば仕事も終わるイメージですが、実はそうではありません。
塾講師は授業内容により拘束時間が変わってきます。大きく分けて2つの授業があります。
個別授業
個別授業では1対1から1対3ほどの比率で授業を進める事になります。教える生徒が少ない分授業の準備が少なくて済みます。
集団授業
集団授業は学校のように1対複数の生徒で授業を行います。イメージとしては学校の授業を同じになります。集団授業では生徒数が多いので準備に時間がかかります。
これらの授業形式により拘束時間が変わります。 個別授業では準備に1時間前後、集団授業では1時間半から場合によっては2時間ほど拘束されます。
これだけ見ると普通のアルバイトと同じか、条件が良く見えるかもしれませんが、ここからが問題です。賃金が授業単位でしか発生しない塾が多いのです。これは何を意味するのかと言うと、授業以外の拘束時間は賃金が発生しない、という事になります。
一コマ○○円というような求人で、一見給料が高いと感じるかもしれませんが、授業を準備する為の拘束時間を含めて計算した場合、最低自給を下回る可能性さえあるのです。
ブラックな塾講師のアルバイトを避ける為には、応募する前に納得するまで給料体系を確認する事です。塾によって拘束時間分も時給で賃金を支払う所もあります。塾講師のアルバイトをする場合は拘束時間を含めた時給で計算しましょう。
居酒屋のアルバイトは内偵調査が必要
居酒屋もブラックバイトとして有名です。特徴はとにかく残業が多いこと、さらにサービス残業を強いる事です。残業が多いと学業に身が入りません。学業が疎かになると最悪の場合は留年や退学となってしまう場合もあるでしょう。
しかしそのような場合でも企業は責任をとってはくれません。全ては自己責任となるのです。これは大きな問題で、本人の意思を全く考慮しない企業の責任は重大なものとなるでしょう。
飲食店でアルバイトをする以上ある程度の残業は覚悟が必要です。しかしサービス残業となると話は変わってきます。学生の無知に付け込んだ悪質な行為と言えます。
居酒屋のブラックバイトを避けるにはお客として実際に行って確かめるのが一番です。店員の顔の表情を見るとある程度見分ける事ができます。疲れていたり、どこか虚ろな目をしていた場合は過酷な残業をしている可能性が極めて高いでしょう。活気のない居酒屋も注意が必要です。
カフェでアルバイトをする時はシフトに融通が利くか確認
カフェは人気が高いアルバイトですがブラックバイトとしても認知されています。サービス残業や拘束時間が長いなどという事はほぼ無いのですが、従業員を最低人数で回しているケースが多いのでシフトに多く入れられる場合があります。
学生は学業を優先するのが当たり前なので、毎日勤務する事が難しいでしょう。しかし勝手にシフトを増やされたり、変更されたという事例が実際にあるのです。シフトを増やされた結果、授業の単位を落としてしまうなんて事がないようにしなければなりません。
カフェは基本的に人気ある職種です。その為求人を見かける事が少ないかもしれません。しかし求人があったからといって飛びつくのは止めましょう。こちらも実際に行って店員を確かめるのがブラックバイトを回避する方法です。
注目するポイントは店員の数です。人多い時間帯、少ない時間帯、問わず店員の人数が一定のカフェであればアルバイトをしても問題ないでしょう。しかし人が少ない時間帯に店員も少なくなる場合は人員整理している企業の可能性が高いでしょう。そのような場合、急な来客時も少人数で対応する事になり、シフトも急に変更される可能性が高くなります。
引越しのアルバイトは自腹がないか確認
引越しのアルバイトは人によってはブラックバイトになるでしょう。ブラックな所は、社員と同じ仕事を任される、繁忙期には作業量に見合わない人数で仕事をする事になる、と言う点です。
しかし給料が良いのが引越しバイトの良い所です。時給にして1,000円~1,800程で、日給では10,000円前後の高収入を得ることができます。繁忙期以外はシフトの融通を利かせてくれる企業が多いので学業に支障をきたす事も少ないでしょう。体力があり、お金を稼ぎたい方にはおすすめできるアルバイトです。
しかし引越しバイトで注意が必要なのは、作業中に荷物を傷つけた場合自腹で清算させようとする業者です。荷物を傷つけてしまい給料から天引きされた結果、ほぼ無給で働いていたという事もあるようです。
そのような引越し業者でアルバイトしないように応募段階でしっかり見分ける事が大切です。
今の仕事がブラックバイトだったら早めに相談
このようなブラックバイトは年々増えてきています。一度仕事をすると辞めさせてもらえない、という事例もあるのでアルバイトをする前にしっかり確認しましょう。
もしも今の仕事がブラックバイトだった場合は必ず誰かに相談しましょう。相談相手がいない場合はインターネットで学生ユニオンを検索して、相談しましょう。これは学生アルバイトのための労働組合でブラックバイトに関する様々な悩みを解決してくれます。
学業に支障をきたしてしまっては元も子もありません。企業は責任を取ってくれないので、そうならない内に相談してブラックバイトに見切りをつけましょう。