欧米から始まり、最近では日本でも拡がりを見せる「シェアリングエコノミー」。
「共有型経済」と訳されるこの語は、「個人が持っている資産や情報、スキルなどを共有し、有効活用していく経済」のことを指します。最近では、そうした資産や情報などをインターネット上で仲介するシェアリングサービスが、日本でも徐々に一般化してきています。
「21世紀を主導するかもしれない」という予測も立つほど、大きな可能性を秘めたこの概念は、今後、私たちの生活にどのように結びついていくのでしょうか?全5回の授業の中で一緒に議論していきましょう。
【モデレータープロフィール】
石山 アンジュ
シェアガール(内閣官房シェアリングエコノミー伝道師)
1989年生まれ。 一般社団法人シェアリングエコノミー協会事務局担当、クラウドワークス経営企画の傍ら、世界各国のシェアサービスを体験し「シェアガール」の肩書で海外・日本でメディア連載を持ちながら、シェアリングエコノミーを通じた新しいライフスタイルを提案するシェアリングエコノミー研究家。 2017年3月15日内閣官房シェアリングエコノミー伝道師任命。 都内シェアハウス在住、実家もシェアハウスを経営。また会社の副業制度を活かし、シェアサービスを通した複業や、週末に社会活動も行うパラレルキャリア女子。 2008年年国際基督教大学(ICU)入学。在学中に日本テレビイベントコンパニオン、NHK番組補佐を経験後、2012年株式会社リクルート入社。 人材領域で大手法人営業に3年半従事した後、現職。 ミスユニバース2010セミファイナリスト、2012横浜ファイナリスト。
10月24日(火) 21:00 - 22:00
シェアリングエコノミーのチカラ 〜シェアリングエコノミーと地方創生〜
今回の授業では、「シェアリングエコノミーの概念が社会にもたらす影響力」の具体的な事例を基に見ていきます。
最近、シェア文化の普及が、地域社会が抱える課題の解決に貢献できるかもしれないと各所で注目を浴びています。
―― クラウドワーキングを活用することで地方にいながら収入が得られるようになり地方創生に効果を得られる。
―― 子育てシェアサービスを推進することで都市部の保育園不足問題が解決できるかもしれない。
―― ライドシェアサービスが地方の交通インフラの慢性的な不足の問題解決に貢献できるかもしれない。
シェアリングエコノミーが日本社会にもたらすチカラを考える60分です。是非、受講生の皆さんも一緒に考えていきましょう。
【ゲスト講師プロフィール】
■加藤 遼
(株)パソナ ソーシャルイノベーション部 副部長
大手からベンチャーまで幅広い業界・業種の人財採用・育成に携わった後、行政・企業・NPOなどと連携して、若者雇用、東北復興、海外展開、地方創生、観光立国、シェアリングエコノミーなどをテーマにした事業企画・開発・立上に取り組む。直近は、シェアリングエコノミーを活用した地方創生や新しい働き方の創造をテーマに、シェアリングワークやシェアリングシティの推進に注力している。また、地域活性化ベンチャーファンドの事務局として、起業家の発掘・育成、事業インキュベーションに取り組み、出資先である地方創生やVISIT東北の事業開発・戦略担当役員も兼務。 その他に、政府・自治体の政策委員や講演活動にも参加している。
■石井 重成
釜石市 総務企画部オープンシティ推進室 室長
経営コンサルティング会社勤務を経て、東日本大震災を機に釜石市へ移住。半官半民の地域コーディネーター組織を立ち上げ、700名を超える市民との対話を経て、地方創生ビジョン「釜石市オープンシティ戦略」を策定。高校生向けキャリア教育プログラムや、広域連携による移住・起業支援プラットフォーム、体験型観光・民泊体験提供など、クロステーマにわたる官民パートナシップを推進。一般社団法人地域・人材共創機構 代表理事、TOMODACHI Initiative東北地域メンター、今年6月にForbes Japan「日本を元気にする88人」に選出。1986年愛知県西尾市生まれ。
■岩坪 慶哲
内閣官房 シェアリングエコノミー促進室 参事官補佐
国内の総合ITベンダーに入社後、主にプロジェクトマネージャーとして中央官庁向けシステムの開発・保守プロジェクトに従事。2015年より内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室に出向し、行政手続等におけるIT利活用を阻害する規制制度改革に向けた実態調査や、2016年に成立した官民データ活用推進基本法に関する対応等を担当。2017年1月に同室にシェアリングエコノミー促進室が設置されたことを受け、現職を併任。地域における課題解決や経済活性化に向けてシェアリングエコノミーの活用に意欲を持つ自治体に対して、政府全体の窓口として相談対応を行うとともに、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師の派遣などの活用事例創出に向けた支援を実施。
日本では、2016年1月に東京都大田区が民泊を解禁し、大きな話題となりました。このような民泊ビジネスを含め、シェアリングサービスに類するサービスは最近いくつも登場しています。今後の世の中を大きく変えるかもしれない「シェアリングエコノミー」の概念を理解していきましょう。
【授業アジェンダ】
①シェアリングエコノミーとは何か?
②海外、そして日本でシェアリングエコノミーが広がる背景
③日本におけるシェアリングエコノミー普及の実情
今回の授業では、実際にシェアリングサービスを提供する事業者の方をお招きし、新しいシェア文化のカタチを議論していきます。
現状、どのようなものがどのようなフローでシェアされ、価値を創り出しているのか?そして、私たちのライフスタイルや価値観はそれを通じてどう変わっていくのかを授業内で考えていきましょう。
【ゲスト講師プロフィール】
■長塚 翔吾
株式会社DogHuggy 代表取締役
2015年3月に獣医大附属高校を卒業。高校で獣医学を学ぶなかで、日本のアニマルウェルフェア(動物福祉)の遅れに課題感を持ち高校在学中の2015年2月DogHuggy創業。同年5月に犬を預けたい飼い主とドッグシッターのマッチングサービス「DogHuggy(ドッグハギー)」をリリース。「日本をどうぶつ先進国」にすることをミッションにペット領域で事業開発を手がける。
■中嶋汰朗
株式会社SCOUTER 代表取締役
1992年生まれ 青山学院大学在学中に創業。ソフトバンクアカデミア外部生。
2016年4月より日本初のソーシャルヘッドハンティングSCOUTERの運営を開始。
紹介免許を持たない個人でも従来の人材会社と同様に、企業に身近な転職者を紹介することで報酬を受け取れる副業型エージェントサービスとして1年で2500名のエージェントと700社が登録。
■工藤 慎一
ecbo株式会社 代表取締役社長
1990年マカオ生まれ。日本大学経済学部卒。2014年、Uber Japan株式会社にてインターンを経験。 2015年6月ecbo株式会社を設立し代表取締役社長に就任。オンデマンド収納サービス「ecbo」をβ版運営。 2017年1月、世界初の荷物一時預かりシェアリングサービス「ecbo cloak」を立ち上げる。
今回の授業では、実際にシェアリングサービスを提供する事業者の方をお招きし、新しいシェア文化のカタチを議論していきます。
現状、どのようなものがどのようなフローでシェアされ、価値を創り出しているのか?そして、私たちのライフスタイルや価値観はそれを通じてどう変わっていくのかを授業内で考えていきましょう。
【ゲスト講師プロフィール】
■芹澤 孝悦
プランティオ株式会社 CEO
大学卒業後ITのベンチャー企業へ。エンターテインメント系コンテンツのプロデューサを経て家業である日本で初めて“プランター”という和製英語を発案、製品を開発し世に広めたセロン工業へ。男性から女性に花を贈る2月14日『フラワーバレンタイン』プロジェクトの立ち上げや、2012年オランダで行われた業界最大の国際園芸博覧会フロリアードの日本国政府スタッフとして参画。 60年以上前に自身の祖父が開発した元祖“プランター”をその当時の熱い開発マインドと共に今の時代にあった形で再定義、次世代の新しい”人と植物との関りかた”を模索する三代目。
■斉藤晴久
株式会社スペースマーケット プラットフォーム事業本部長
大学卒業後、日経SIerに入社し、ERPや物流システム導入等、小売業向けのITコンサルティングに従事。米国留学を経て2007年、アマゾンジャパンへ入社し出品サービスの日本事業立ち上げに参画。 プラットフォームローンチから拡販、マーケットプレイスウェブサービス立ち上げ、出品事業者コンサルティング等、5名から1000名を超える規模のチームの中で、各種事業の立ち上げとチームマネジメントを経験。その後、Amazon.co.jpサイト内外の日本国内広告商品に関するプロダクトマネジメントを担当。 2015年よりスペースマーケットに参画。現在はプラットフォーム事業本部長として、プラットフォーム事業全体のマネジメントを担当。
■樋口 亜希
株式会社Selan 代表取締役
1989年生まれ。北京大学国際関係学部卒業。2、3歳の時に中国・武漢、10、11歳の時にアメリカ・ボストン、18歳〜23歳まで5年間、中国・北京で過ごす。高校卒業後、単身で北京に渡り、9ヶ月間、毎日15時間の受験勉強を経て、大学入学。リクルートホールディングス、リクルートキャリアを経て、株式会社Selan代表取締役就任。バイリンガルお姉さんによる語学教育サービス「お迎えシスター」を展開。「人生に多くの選択肢を。」をコンセプトとした、インタビューサイトbelongを運営。教科書に載ってない中国語「Akiの落書きチャイニーズ」をYouTube上で配信中。 2017年、世界経済フォーラム/World Economic Forum (ダボス会議)のGlobal Shapersメンバーに選出。
授業内容は変更になる場合があります
今回の授業では、「シェアリングエコノミーの概念が社会にもたらす影響力」の具体的な事例を基に見ていきます。
最近、シェア文化の普及が、地域社会が抱える課題の解決に貢献できるかもしれないと各所で注目を浴びています。
―― クラウドワーキングを活用することで地方にいながら収入が得られるようになり地方創生に効果を得られる。
―― 子育てシェアサービスを推進することで都市部の保育園不足問題が解決できるかもしれない。
―― ライドシェアサービスが地方の交通インフラの慢性的な不足の問題解決に貢献できるかもしれない。
シェアリングエコノミーが日本社会にもたらすチカラを考える60分です。是非、受講生の皆さんも一緒に考えていきましょう。
【ゲスト講師プロフィール】
■加藤 遼
(株)パソナ ソーシャルイノベーション部 副部長
大手からベンチャーまで幅広い業界・業種の人財採用・育成に携わった後、行政・企業・NPOなどと連携して、若者雇用、東北復興、海外展開、地方創生、観光立国、シェアリングエコノミーなどをテーマにした事業企画・開発・立上に取り組む。直近は、シェアリングエコノミーを活用した地方創生や新しい働き方の創造をテーマに、シェアリングワークやシェアリングシティの推進に注力している。また、地域活性化ベンチャーファンドの事務局として、起業家の発掘・育成、事業インキュベーションに取り組み、出資先である地方創生やVISIT東北の事業開発・戦略担当役員も兼務。 その他に、政府・自治体の政策委員や講演活動にも参加している。
■石井 重成
釜石市 総務企画部オープンシティ推進室 室長
経営コンサルティング会社勤務を経て、東日本大震災を機に釜石市へ移住。半官半民の地域コーディネーター組織を立ち上げ、700名を超える市民との対話を経て、地方創生ビジョン「釜石市オープンシティ戦略」を策定。高校生向けキャリア教育プログラムや、広域連携による移住・起業支援プラットフォーム、体験型観光・民泊体験提供など、クロステーマにわたる官民パートナシップを推進。一般社団法人地域・人材共創機構 代表理事、TOMODACHI Initiative東北地域メンター、今年6月にForbes Japan「日本を元気にする88人」に選出。1986年愛知県西尾市生まれ。
■岩坪 慶哲
内閣官房 シェアリングエコノミー促進室 参事官補佐
国内の総合ITベンダーに入社後、主にプロジェクトマネージャーとして中央官庁向けシステムの開発・保守プロジェクトに従事。2015年より内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室に出向し、行政手続等におけるIT利活用を阻害する規制制度改革に向けた実態調査や、2016年に成立した官民データ活用推進基本法に関する対応等を担当。2017年1月に同室にシェアリングエコノミー促進室が設置されたことを受け、現職を併任。地域における課題解決や経済活性化に向けてシェアリングエコノミーの活用に意欲を持つ自治体に対して、政府全体の窓口として相談対応を行うとともに、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師の派遣などの活用事例創出に向けた支援を実施。
シェアリングサービスに興味のある方
スクー放送部
次回 10月24日(火) 21:00~22:00
先生
石井 重成
釜石ではAirbnb(民泊)、TABICA(体験)、COGICOGI(自転車)、シェアのり(自動車)といった各種シェアサービスを、地域として活用していくための実証を行っています。
1.地方の小さなまちでシェアエコを推進する意義ってなに?
2.(規制もあるし、反対勢力もいそうだし)いろいろ大変じゃない?
3.その先にどんな未来が待っているの?
…という3つの視点をカバーしたいと思います!