若い頃から、なんだかへんちくりんな格好を好んでいた。
読んでいた雑誌は、KERA、Zipper、CUTiE、FRUIT…
そして、大学生になり無駄に装苑とか。
いわゆる「CamCam」「JJ」「ViVi」のような”普通の女の子”には決してなりたくなかった。モテ系っていうのかな（ViViはわりとエッジ効いてるか）
それに加えて、あまりファッションに興味は無かった。化粧も。
あまりファッションに興味が無いことも有り、割りと付き合う男に合わせることも多かった。
大学2年の時に付き合った男は、
「若い女は黒を着るな。」
といわれ、黒くない服を探した。
大学4年の時に付き合った男は、おしゃれ大好きで、マルジェラのカバンとかを買うことになった。それでもおしゃれになれなかったので、よく「ダサいんだけど！！」と怒られた。最近同窓会的なものであった時もファッションチェックされてすごく腹立たしくてそこから会わないようにしている。
社会人になる時には、リクルートスーツでなんとかやりすごし、1年目で配属された部署はけっして「普通の格好」を求めてこず、社会人になってから付き合い、結婚した彼は自分と嗜好が似ており、私はここぞとばかりに頭をピンクにしたり青にしたり、寿司が書いてあるニーハイを履いたり、ドクターマーチンの40ホールブーツとか買った。歩きづらすぎて2回ぐらいしか履いてないきがするけど…。
結局「普通のオシャレな格好」をしないまま、そうこうしているうちに30歳になり、子供が生まれ、子供の行事等も増えてきた。
無い
無い！！
無い！！！！！！
お母さんみたいな格好が！無い！！！！
保育園通いだしてすぐ、保育園の前で、他のお母さんに「ジーパンでいいんだ！仕事！」といわれびっくりした。アッそうか普通の会社はジーパンで行かないのか・・・。マジか・・。皆私の事美容師だと思ってる。（ちなみに夫は、子供産んだ産院で”ミュージシャン”と言われていた）
最近は「面接の格好も、まぁ、ジーパンとかじゃなきゃいいんじゃない～？」と言われ、ジーパンはちゃんとした人間のものではないと思い知り、ゲンナリした。
「本当に必要なときは、全部ユニクロでどうにかなるっしょ」と思っていたが、ユニクロで組み立てができない。上下の組み立てはできても、足元＆靴、そしてアクセサリーまでそろえなければ格好は完成しないことを思い知る。
靴がない。ネックレスがない。カバンが無い！
夏はまだ良かった。ワンピース1枚でどうにかなった。靴は母親にもらった。
しかし、最近は、雨が多く、そして寒くなってきた。
「雨の日の普通の格好」がまた難しい…。
私が持っている長靴は、ヒョウ柄か真っ黄色の2択。
「ちゃんとした大人の女性」＝ワイドパンツ でどうにかやりすごしていたが、雨の日のワイドパンツは流石にアホだ。
資料が入るサイズのカバンは、韓国で買ったパチもんのゴヤー●の黄色いのしかない…。
泣きそうになる。隣で服を探している夫も同じ事になっている。
なんでちゃんとした格好っていってるのにシャツにうさぎが書いてあるんだ…（CUNE）最終、選んだシャツはスター・ウォーズコラボであった。
胸に輝くのは「dark side」の文字。
夫婦二人して大人ファッションになれてない。マズイ。
オシャレで個性的なら良いと思うんですよ。それってサイコー。
だけど、そこまでオシャレじゃないのに選ぶものが個性的風なものなので、旨味がないの。困った。
困った…。
とか言ってるのに、冬のブルゾン、真っ赤なの買っちゃった事思い出した。もうダメだ。
夫ムー
妻アライグマ
息子が1番マシ