【災害でガスや電気が止まった場合】お湯をつくる方法まとめ~5選~
地震などの大きな災害でガスや電気が止まってしまった!
それでも、赤ちゃんに粉ミルクを作ってあげなくてはならなかったり、どうしてもお湯が必要!という場面は出てきます。
今回は、ガスや電気が止まった時にお湯をつくる方法を5つご紹介します。
ぜひ、いざという時に備えてください。
黒いポリタンクで40℃以上のお湯をつくる
子どもの頃、画用紙にマジックで黒く色を塗り、虫眼鏡で太陽光を集めて燃やす実験をしたことはありませんか?
黒い色は光を吸収するため、温度が上がりやすいのです。
この原理を応用した方法を2つご紹介します。
1つ目は、黒いポリタンクを太陽光の下に置いてお湯をつくる方法。
灯油スト-ブなどを使っている方は、すでに赤や白のポリタンクをお持ちの方も多いと思います。
黒いポリタンクはあまり見かけませんが、ネットショップなどで販売されています。
これを、陽の当たる屋外に置いておきます。
太陽光の当たる表面積を増やすため、横倒しにして置くのがポイントです。
立てて置いても上部しか温まらず、下の方は水のままという状態になってしまいます。
この方法で、表面温度が40℃のベランダなら約40℃のお湯をつくることができます。
黒いヤカンとポリ袋で70℃以上のお湯をつくる
2つ目は、黒いやかんとポリ袋を組み合わせる方法です。
やかんというと銀色のものが多いですが、探してみると黒いやかんもさまざまな種類を見つけることができます。
黒いやかんに水を入れてポリ袋で包んで風よけにし、太陽の下に置くという方法で、快晴の日なら秋でも3時間弱で70℃以上のお湯になるそうですよ。
手作りソーラークッカーで80度以上のお湯をつくる
皆さんは、『ソーラークッカー』というものご存知ですか?
ガスや電気を使わず、太陽光のみを熱源として利用した調理道具のことで、アウトドアや災害時などに活用されています。
ここでは、身近にあるものでパラボラ型ソーラークッカーを代用し、お湯をつくる方法をご紹介します。
日本ソーラークッカー協会:ソーラークッカーを使用する際の安全性確保について
手作りソーラークッカーの作り方
準備するもの
・傘(ビニール傘でOK)
・アルミホイル(またはアルミシ-ト)
・空き缶(太陽熱を吸収しやすいように、できるだけ黒っぽいものがベスト)
・缶切り
・テープ類
作り方・使い方
| 1. | 傘を開き、内側にアルミシート(裏面がシール状になっている)かアルミホイルをテープなどで貼り付けます。これがソーラークッカーとなります。 |
| 2. | 空き缶の上部を缶切りなどで切り取って水を入れ、1で作ったソーラークッカーの中央に設置し、太陽光の下に置きます。 |
この方法で、三月の太陽光でも80度以上のお湯をつくることができます。
手作りソーラークッカーキット
真夏の太陽光なら2時間でお湯が沸騰!『ミラクルソーラーポット』
ここまでに3つの方法を紹介してきましたが、いずれの方法もお湯が沸騰する温度までは水温を上げることができません。
つまり、インスタントコーヒーや簡単な調理、体を清拭するような用途には使えても、粉ミルクやカップ麺を作ることはできないのです。
これからご紹介する2つの方法は前もってグッズを準備しておかなければなりませんが、いずれもお湯を沸騰させることができます。
赤ちゃんがいる家などでは、災害に備えて購入を検討しても良いかもしれません。
まずは、最先端の太陽光技術から生まれたという『ミラクルソーラーポット』。
真夏の晴天時の太陽光なら約2時間で500mlの水を沸騰させることができます。
河川の水しか使えないという場合にも煮沸消毒できたり、雪を溶かして熱湯にするなど緊急時対応ができるというのは心強いですね。
ただし、真冬の場合は、快晴時でもおよそ5時間で約90°と、沸騰する温度までは上がりません。
沸騰したお湯であれば6時間後も65℃をキープしてくれます(季節や天候により保温時間には差があります)。
シガーライター電源で沸かせるポット
最後にご紹介するのは、車のシガーライター電源につないでお湯を沸かすことができるポット。
車が使える状態であるとことが条件になりますが、水から約25~40分でお湯を沸騰させることができます(容量:700ml)。
保温効果もあるので助かりますね(5時間後で約50℃)。
目的に合わせて、備蓄用品にお湯を沸かす道具も加えよう!
いざというときのために、備蓄用品を準備している家庭は多いと思いますが、上記に出た道具は入っていますか?
それぞれのライフスタイルにより、必要なお湯の用途・温度も変わってくると思います。
この機会に、災害時でもお湯が使えるよう、備蓄品の中身を見直してみてはいかがでしょうか?