10月も終盤に入り、街中ハロウィンのオレンジ色に彩られているカナダです。10月に入ると、スーパーではディスプレイ用・カービング用のカボチャが売られるようになり、ハロウィンのコスプレ専門ショップがOPENする。パンプキンパイを始め、パンプキン・スパイス入りコーヒー、パンプキン・ビールなどの商品が店頭に並び、いたるところカボチャだらけになる。
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元々は古代ケルト人が信仰していたドルイドの新年のお祝い、または魔除けの行事として行われたのがハロウィンの起源ですが、今やそのような宗教色は薄くなり、商業的なお祭りといった感じになっています。
ここ数年、日本でもハロウィンが大分盛り上がりを見せているようですね~。私がまだ日本にいた10年前頃はお店のディスプレイがハロウィン仕様になる程度だったので、急にハロウィンが世間に広まったような感じがします。
海外から見た、日本のハロウィンの印象
ハロウィンの日には渋谷のスクランブル交差点周辺が歩行者天国になり、多くの仮装した人が殺到する。その様子を見ていて思うのは、日本ではマンガ文化・アニメコスプレ文化の延長でハロウィン仮装を楽しんでいるような印象。衣装もフリフリのドレスの魔女とか、ナースとか何かのアニメキャラとかで、「それ、ハロウィン関係ないんじゃない?」っていうのが多い。単純にハロウィンというイベントを利用してコスプレしてるだけのようで、ちょっと奇妙に映る。
本来、ハロウィンでは「悪霊を怖がらせて追い払う」「悪霊に仲間だと思わせいたずらをさせない」ために魔女や悪魔、魔物の仮装をするものであって、アニメコスプレをする日ではない。渋谷に集結するコスプレイヤー達のうち、ハロウィンの伝統や宗教的意義などを理解している人はどれだけいるだろうか?
日本のハロウィンは、「海外から輸入した”ハロウィン”というイベントに、日本のアニメ・コスプレ文化を混ぜ合わせて独自に作り上げた仮装コスプレ・イベント」という印象。ハロウィンだけでなく、クリスマスやバレンタインなども同様で、海外から伝わってきた文化を、日本で独自に進化させて楽しんでいるなーという感じ。
カナダのハロウィン
日本のハロウィンは10代・20代の若者がコスプレして楽しむイベントといった感じだが、カナダのハロウィンは子供がメインで、仮装した子供が「Trick or Treat」といって近所のお宅を回ってお菓子を貰って歩く。仮装したちびっ子の行列を見るとほのぼのするんだよね。
日本の若者同様、カナダの若者たちも夜のパーティーやイベントで盛り上がるのだが、その気合の入り方、方向性が違う。可愛さよりもリアルさ、グロテスクさを追求する。メイクは顔白塗り+血糊でゾンビ風、衣装もズタボロで血まみれ。体の一部がえぐれてますよーとか、包丁頭に刺さってますよーみたいな(笑)とにかくリアルで、道端で遭遇するとヒィィッっとビビる程のクオリティの高さ。
ハロウィンといえばジャック・オー・ランタンというカボチャをくり貫いて作るランタンが有名。10月に入るとスーパーなどでそれ用の大きなカボチャが売られるようになり、顔型にくり貫いて玄関先や窓際に飾り付けるお宅が多いです。
家全体をデコレーションする家庭も多い。綿を使ってクモの巣を表現していたり、リアルな死体やコウモリなどの人形を軒先にぶら下げたりで、夜とかちょっとビックリする。
日本でもクリスマスに庭や窓際を電飾イルミネーションで飾り付ける家庭が増えているが、数年後にはハロウィンのイルミネーションもするようになるのだろうか...。何はともあれ、事故やケガのないようにハロウィンを楽しんでいただきたい。
Happy Halloween!
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