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「そろそろ親の介護のことも考えないといけないな」と思った矢先、親が全くお金を持っていなかったら一気に不安になりますよね。
ましてや保険を全く掛けていなかったとなれば最悪です。
自分だって子供の学費にお金がかかるし自分たちの生活だけでいっぱいいっぱい。
そこに親の介護費用まで負担しないといけなくなるなんて無理!
親子そろって破産も冗談じゃなくなります。
実は親の介護が始まったときに親の介護費用がないことに気づき途方に暮れる人が非常に多いんです。
ここでは親の介護が始まった時に「お金がない!」と困らないために、親の介護費用を工面する方法を紹介しています。
介護で路頭に迷わないようにするためには情報を多く持っていることが鍵になります。
対策方法を知って親の介護に備えてください。
親の介護が始まったら保険を申請しよう
もし親が自分で自分のことができなくなったら、その時点で介護保険を申請してみましょう。
介護保険が適応になると、手すりを付けるなどの住宅改修の費用が1割負担で行えたり、ヘルパーさんに食事や排せつなどの介護を1割負担でお願いすることができます。
「介護保険」という制度をしらないがために全額自己負担で住宅改修をしている人もいますが、介護保険が使用できた場合は本来の1割で済むのですから利用しない理由はありません。
介護保険の申請はお住まいの市役所、またはお近くの地域包括センターで行えるので聞いてみましょう。
➤【介護保険の申請手順】親の介護が始まったら介護認定調査を受けよう
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世帯分離をして負担を減らそう
現在、親と同居している場合で親が介護保険の適応になった場合は、世帯分離をすることで介護保険料をさらに安くすることができるケースがあります。
「うちは同居だから無理」
と思われたかもしれませんが同居していても世帯分離をすることは可能です。
介護保険料は世帯収入によって自己負担限度額が異なるので、要介護者を単身という形で世帯分離することで要介護者の世帯年収を下げるのです。
そうすることで自己負担限度額を下げることができるので、結果介護費用を下げることができるのです。
➤世帯分離で親の介護費用が安くなる?同居介護している人は必ず確認してください。
親の介護のための保険に加入しよう
親の介護に備えて任意の介護保険に加入しておくことも大切です。
任意の介護保険には親の介護が始まった時に一時金として受け取れるものと、介護年金として一生涯受け取れるものがあります。
このような介護保険は親自身が加入するものと、あなたが親の介護に備えて加入するものの両方があります。
本人、それとも子のどちらで加入するのか、またどのような保障内容にするのかは一度ファイナンシャルプランナーに相談してみるといいでしょう。
ファイナンシャルプランナーは、保険会社の営業マンと違い自社商品の勧誘などはしてきません。
あなたのお金の相談にのるのがファイナンシャルプランナーの仕事なのであなたにぴったりの保険を見つけて教えてくれます。
私も保険選びはファイナンシャルプランナーさんに相談するようにしていますが、ファイナンシャルプランナーさんは1から保険のことを教えてくれて、安く、それでいて保障内容が充実している商品を教えてくれます。
なぜなら保険会社は自社の利益を一番に考えているので、利益につながりにくいお得な商品はすすんで紹介してくれないからです。
それに対しファイナンシャルプランナーは、あなたのお金の悩みを解決することを目的にしているので、あなたにとって本当に必要な商品しか紹介しません。
将来、親の介護費用は不安だという場合は、一度ファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。
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地域包括センターに相談しよう
実際に介護が始まった後、困ったことがあれば地域包括センターに相談しましょう。
地域包括センターは介護の相談にのってくれ、必要に応じて介護施設や病院などとの連携をとるなどの対応をしてくれる場所です。
介護費用の工面が苦しい場合、介護費用を抑えるための工夫や自治体の支援制度の紹介などもしてくれます。
介護に困ったら地域包括センターがホットラインになってくれるということを知っておくことは非常に大切です。
公的機関でお金を借りることができます
もし生活がままならないくらいお金に困った場合は、公的機関でほぼ無利子でお金を借りることもできます。
緊急小口貸付制度といって医療費や介護費などによる臨時で出た出費や、給料の盗難、紛失によって、緊急かつ一時的に生計の維持が困難になった場合に無利子で世帯にお金を貸してくれる公的制度があるんです。
利用する際には審査があり、融資限度額は10万円。
連帯保証人は不要です。
返済期限:元金の据置期間が貸付日から2か月間
返済期限は据置期間経過後から8か月以内
*元金据置期間とは元金の返済をしなくて良い期間のことです。
手続きはお住まいの福祉協議会窓口で行えます。
このような制度はあまり知られていませんが、生活が困窮するほどお金がない場合はこのような制度が利用できます。
経済的に困窮した際に役立つ情報はこちらでも解説しています。
➤休職でまさかの給料0!あなたと家族の生活費を工面する9つの方法
生活保護を受けるという選択も
最終手段は生活保護の申請をしましょう。
今は年金だけでの生活は本当に困難です。
それにくわえ介護が必要になるとさらに生活費が増え家計を圧迫します。
また子供であるあなたも親の面倒を見れるほどの経済的余裕がない場合だってありますよね。
そのような場合は生活保護の申請をするという選択も考えましょう。
生活保護に関しては地域包括センターかお住まいの役所で相談してみましょう。
➤介護離職が貧困の入り口に!?誰もが直面する介護問題に備えて今から出来る3つのこと
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さいごに
親の介護とお金の問題は非常に大きな問題です。
そのため親の介護が始める前からお金に関する情報を集めておきましょう。
公的な介護保険や相談窓口があることを知っておく、あらかじめ任意の介護保険に加入しておくなどの準備をしておくことで親の介護にかかる負担額を大幅に減らすことが可能になります。
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