マーベルのヒーローチームといえばアべンジャーズやファンタスティック・フォーが有名だがそれだけではないのだ。ニューヨークの街の平和を守るストリート系ヒーロー集団を紹介しよう。
はじめに
昼は盲目の弁護士、夜はヘルズキッチンの悪魔として有名なデアデビル、美貌と怪力を兼ね備えた探偵ジェシカ・ジョーンズ、超人的な皮膚と怪力の持ち主で“ハーレムのキャプテンアメリカ”の異名をもつルーク・ケイジ、秘境の厳しい修行で特別な武術を習得したアイアン・フィスト。そんな4人のヒーローが“ザ・ディフェンダーズ”として立ち上がるのが今作『Marvelザ・ディフェンダーズ』(以下ディフェンダーズ)である。『スパイダーマン:ホームカミング』同様目が離せない今夏の注目作である。
私の取材レポートはこちらに掲載されています。
アベンジャーズとの違いは?
煌びやかなヒーローの活躍を描いているアベンジャーズシリーズとは対照的に2015年の『Marvelデアデビル』からスタートしたディフェンダーズシリーズでは、アベンジャーズによるニューヨーク決戦を経て世界がどのように一変したのかが描かれている。 そして、アベンジャーズシリーズでは一般市民を描く事は少ないがディフェンダーズシリーズでは市民生活とスーパーヒーローとして街の平和を守る姿、そして葛藤を描く大変ダークでシリアスな内容となっているのだ。 例えば、『Marvelデアデビル』ではニューヨークの再開発を巡り蠢くウィルソン・フィスク率いる悪の存在が描かれている。
『Marvelジェシカジョーンズ』では狂人的に人を操る能力者キルグレイヴとの闘いを、『Marvelルークケイジ』ではハーレムの貧困層に漬け込む悪との闘いを、『Marvelアイアンフィスト』では大企業による闇の組織への資金提供を描き、映画では描ききることが不可能な奥深い物語となっている。13時間の映画という表現がまさに当てはまるNetflixでしか実現成し得なかった作品だろう。
本作のあらすじ
『Marvelデアデビル』S2、『Marvelアイアンフィスト』S1にて激闘を繰り広げた反社会的組織「ヤミノテ」の儀式によって蘇生した女性暗殺者エレクトラを利用しニューヨークを支配しようとするアレクサンドラに立ち向かうために、4人のストリート系ヒーローが集結(=アッセンブル)してニューヨークに粛々と迫る危機を救う事ができるのか!とという内容である。 本作は今までにNetflix上で公開されている4つのシリーズの現状の最新シーズンの最終回から連なる形となっている為それぞれのシリーズを先に観ておくとより理解度が増す形となっています。
見る前に押さえたい3つのポイント
運命のように交差するキャラクター
本作では、主人公の4人はもちろんのこと各シリーズを彩るサブキャラクターも登場する。何故かいつもトラブルに巻き込まれる看護師クレア、マットの親友フォギー、敏腕弁護士ホガースなどファンにはたまらないだろう。そしてそれぞれが運命のように交差し出会いストーリーが進んでいくのだ。
NYの陰に潜む複数の敵の存在
『Marvelデアデビル』S1において、ウィルソン・フィスクは自己実現の為に複数の組織とやり取りをしていた。ノブという日本人が率いるニンジャヤクザ軍団の存在が明らかになった。S2においてはその組織の名前が“ヤミノテ”であることが明らかとなり、その後の『Marvelアイアンフィスト』S1において麻薬ビジネスを行なっている中国人のお婆ちゃんマダム・ガオもまた“ヤミノテ”に属していること、バクトと名乗る新たな“ヤミノテ”の幹部の存在、組織内にも手法の違いがあることがまたしても明らかとなったのだ。“ヤミノテ”の動きに注目が必要である。
デアデビルとエレクトラの関係
かつての恋人でありS2において自分の手の中で亡くなったはずのエレクトラが目の前に現れる。同じ師(=スティック)を持ち唯一の理解者であったはずの二人の対決、そして運命はいかに‼︎
Netflix『Marvel ザ・ディフェンダーズ』は、2017年8月18日(金)より全世界同時オンラインストリーミング中です。 https://www.netflix.com