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2017-10-23 立憲民主党は戦後最弱野党第一党である!!

[]立憲民主党は戦後最弱野党第一党である!!〜全ての野党関係者はこの状況を恥じるべき 20:00Add Staritecitecitecitecitec



 マスメディアが今のところどこも誰もこの事実を指摘しないので、当ブログとして取り上げたいと思います。

 実は本日(23日)、地元(東京)の立憲民主党(民進党)関係者と議論をしたとき、その認識の甘さに驚いたのでそのときの話を読者にご披露したいと思います。

 立憲民主党関係者は今回の総選挙の立憲民主党の「躍進」にいたく満足しており、今後も立憲民主党中心に主体的に与党に対峙していきたいというような意見を話していました。

 そこで私は「自己満足ではなく数字でシビアに現状を分析したほうがいいのではないか」として、次の分析を示しました。

 今回の総選挙の結果として立憲民主党の「躍進」が大きく取り上げられていますが、新党として一躍野党第一党になったことはこれはこれでそのとおりだとして、少し角度を変えて考えてみると、自民284議席に対して野党第一党の立憲民主の55議席について、いかにも数が少ないわけです。

 今回の選挙を含めて戦後27回行われた総選挙の、第一党の議席数と第二党の議席数を列挙してみましょう。

■表1:戦後総選挙の第一党と第二党の議席数の推移

選挙回(年)第一党議席数第二党議席数
第22回(1946年)日本自由党141日本進歩党94
第23回(1947年)日本社会党143日本自由党131
第24回(1949年)民主自由党264民主党69
第25回(1952年)自由党240改進党85
第26回(1953年)自由党199改進党76
第27回(1955年)日本民主党185自由党112
第28回(1958年)自由民主党287日本社会党166
第29回(1960年)自由民主党296日本社会党145
第30回(1963年)自由民主党283日本社会党144
第31回(1967年)自由民主党277日本社会党140
第32回(1969年)自由民主党288日本社会党90
第33回(1972年)自由民主党271日本社会党118
第34回(1976年)自由民主党249日本社会党123
第35回(1979年)自由民主党248日本社会党107
第36回(1980年)自由民主党284日本社会党107
第37回(1983年)自由民主党250日本社会党112
第38回(1986年)自由民主党300日本社会党85
第39回(1990年)自由民主党275日本社会党136
第40回(1993年)自由民主党223日本社会党70
第41回(1996年)自由民主党239新進党156
第42回(2000年)自由民主党233民主党127
第43回(2003年)自由民主党237民主党177
第44回(2005年)自由民主党296民主党113
第45回(2009年)民主党308自由民主党119
第46回(2012年)自由民主党294民主党57
第47回(2014年)自由民主党291民主党73
第48回(2017年)自由民主党284立憲民主党55

 第一党に対する第二党の議席数の割合を%で示すとどのように推移していましょうか、戦後27回の割合の推移を出してみると興味深いのです。

■表2:戦後総選挙の第一党と第二党の議席数の割合の推移

選挙回(年)第一党議席数第二党議席数第二党/第一党の割合(%)
第22回(1946年)日本自由党141日本進歩党9466.67
第23回(1947年)日本社会党143日本自由党13191.61
第24回(1949年)民主自由党264民主党6926.14★
第25回(1952年)自由党240改進党8535.42
第26回(1953年)自由党199改進党7638.19
第27回(1955年)日本民主党185自由党11260.54
第28回(1958年)自由民主党287日本社会党16657.84
第29回(1960年)自由民主党296日本社会党14548.99
第30回(1963年)自由民主党283日本社会党14450.88
第31回(1967年)自由民主党277日本社会党14050.54
第32回(1969年)自由民主党288日本社会党9031.25
第33回(1972年)自由民主党271日本社会党11843.54
第34回(1976年)自由民主党249日本社会党12349.40
第35回(1979年)自由民主党248日本社会党10743.15
第36回(1980年)自由民主党284日本社会党10737.68
第37回(1983年)自由民主党250日本社会党11244.80
第38回(1986年)自由民主党300日本社会党8528.33★
第39回(1990年)自由民主党275日本社会党13649.45
第40回(1993年)自由民主党223日本社会党7031.39
第41回(1996年)自由民主党239新進党15665.27
第42回(2000年)自由民主党233民主党12754.51
第43回(2003年)自由民主党237民主党17774.68
第44回(2005年)自由民主党296民主党11338.18
第45回(2009年)民主党308自由民主党11938.64
第46回(2012年)自由民主党294民主党5719.39★
第47回(2014年)自由民主党291民主党7325.09★
第48回(2017年)自由民主党284立憲民主党5519.37★

 上記で★印で表記したのは、第一党に対する第二党の割合が30%を割っている、つまり野党が弱いワースト5の選挙結果ですが、5回の内、ここ3回の選挙に集中しているのです。

 見やすくグラフで見てみましょう。

■図1:戦後総選挙の第一党と第二党の議席数の割合の推移(単位:%)

f:id:kibashiri:20171023194531p:image

 ここ3回の野党第一党の数的弱小化は明らかであり、中でも今回は、第一党の自民党の議席数に対する第二党すなわち野党第一党である立憲民主党の議席数の割合が、19.37%と、戦後最小であるわけです。

 民主主義の国会は多数決の原理で支配されています。

 その意味で立憲民主党は戦後最弱の野党第一党であると申してよろしいでしょう。

 地元(東京)の立憲民主党(民進党)関係者と議論をしたとき、その認識の甘さに驚いた私は、「自己満足ではなく数字でシビアに現状を分析したほうがいいのではないか」として、上記の分析を示しました。

 数で見る限り、立憲民主党は戦後最弱の野党第一党であります。

 全ての野党関係者はこの状況を恥じるべきでありましょう。



(木走まさみず)