前回は全体・キャラクターについての感想を書きました。今回からは3回ほどに分けて、各話のストーリー、ムジークについて感想を書いていこうと思います。
この記事には1話~9話までの感想を書きます。
1話~9話の中では飛び抜けて4話が好きです。
※全話観てから書いているため先の話の微妙なネタバレをしているところがあります。それと、面白くなかった回は正直に面白くなかったと白状しています(笑)。ご承知おきください。
- オープニングテーマ「ClassicaLoid ~クラシカロイドのテーマ~」
- 各話感想
- 関連Webページ・商品
※他の話の感想、第2シリーズ予想、第2シリーズ感想は以下の記事に書きました。
・10話~18話の感想
・19話~25話の感想
・全体、キャラクターについての感想
・第2シリーズ予想
・第2シリーズ1話感想
・第2シリーズ2話感想
オープニングテーマ「ClassicaLoid ~クラシカロイドのテーマ~」
某知恵袋の「曲名を教えてください」みたいな書き方になっていて申し訳ないですが、以下の箇所が良いなあと思いました。
- 始まってすぐのパララ~パララ~パッパッパラッパタンタタタン! のタンタタタン!で、クラシカロイド全員の顔が出てくる。かっこいい。
- 中盤くらいのパーンパーパパーンタラタッラタータタララララで、バッハが手を広げるシーンからハママツの夜景に移るところ。そこだけシリアスなバトルものの雰囲気が出ている。
フルバージョンだけCDに入っていますけれども、私はTVサイズの方が音のつながり方が好きです。どこかで売ってないかな。
8人の曲のアレンジなのか?
てっきり布袋さんのオリジナルだと思っていましたが、たまたまショパンのワルツを聴いていたら、第15番の出だしがまんまこの曲の序奏でした。
それと序奏以降については、読売小町でこんな記事を見つけました。モーツァルトの曲をアレンジしてるんじゃないか? って話らしいです。私には全然分からないけども。
まあたぶん気のせいだろうとは思いますが、もしかして1期に出てきた作曲家全員のアレンジが少しずつ入っているとかだと燃えますね。
各話感想
ムジークの感想末尾の 曲情報 をクリックすると、以下のリンクが表示されます。
公式サイトの解説 歌い手さん(敬称略)の情報 原曲についてのWikipediaの記事 原曲 iTunesの試聴ページ |
また、Warner Classics JPさんの原曲講座もご視聴いただけるようになっています。
♪01 ベトとモツと音羽館
ムジークは良かったんです
シュピーレン(略)とダス・エーンデ! がかっこよかったのと、アバンとムジークがすごく面白かったです。
でもそれ以外は……。これ以降のシリアス系統の話でもほぼ共通して言えることですが、シリアスとギャグのバランスが悪いというかなんというか。
説明回とはいえ、歌苗ちゃんがすごく悩んでいるのにひたすらクズやってる他の3人にイラついてしまいました。
申し訳ありませんが私はリアタイで観ていたら1話切りしていたと思います。よかった、レンタル&再放送組で!
「情熱について語るべき2、3の真実 ~田園より~」
★ムジーク
背景がすごく綺麗ですね。きっとひとつひとつに意味があるのでしょう。時間があったら考察してみたいです。
しかし、曲と歌詞のわりには動きが地味で、ちょっと拍子抜けしてしまいます。なぜに社交ダンス……? いや、話の流れ的にそうなるってのは分かるんですけど。
この曲だったら13話みたいにロボットバトルものにしてほしかったです。
★曲
布袋さん、マジパネェっす! 原曲の優雅な調べは素晴らしいですが、この勇ましくハイテンポなギターアレンジも好きです。
森雪之丞さんによる歌詞もクラシカロイドのベートーヴェンらしく「運命には屈服しない!」「俺こそが新たな歴史を作るのだ!」というメッセージが強く打ち出されていますね。特にフルバージョンを聴くとそう思います。ベートーヴェンの他の曲も良い歌詞ですが、これは全編にわたる彼のテーマソングのような気がします。9話の葛藤や22話の情熱(笑)も既に予感されているかのような内容です。
総じて、聴いていると闘志が湧いてきます。俺は理不尽な社会になど屈服しない! 自分らしく生きるのだ! と前向きになれる曲です。ベートーヴェンの曲の中では一番好きで、カラオケに行くと毎回歌います。
★原曲講座
♪02 出せ!ムジーク
あのしょーもなさが好き
モーツァルトがしょーもない勘違いをするのと、しょーもないことでムジークを思い出すのは面白かったです。最後のゲス顔からの井戸ダイブも良かったです。
しかし、いかんせん1話の印象が尾を引いていて、こいつらのことをいったいどこまで許容すればよいのか? と悩みながら観ていました。
「アイネクライネ・夜のムジーク」
華やかな一瞬の夢を魅せるムジークって感じですね。
モーツァルトがすっかり正統派イケメンぽくなっていて「これモツ歌推しのアニメなのか、きっついなあ」と思いましたが(正統派イケメン苦手なんです)、ムジークが解けた途端に元に戻ってて安心しました(笑)。
★原曲講座
♪03 チョッちゃんとリッちゃん
引きこもりの妖精さん
ショパンの根暗ぶりが面白かったです。顔文字使ったり草生やしたりwww 勝手に棲みつくなってのwww
前半はちょっとアレでしたが、「知らない人無理~!」からムジーク終了までは非常にテンポの良いギャグになっていたと思いました。
特に「愛の矢の夢」で少女マンガ(または学園ハンサム)状態に陥った5人の謎の掛け合い。後から来た3人、好き勝手なこと言ってるだけじゃねえかw
「4.A.M. Nocturne」
タンスごと謎の空間を急上昇したり段ボールで障壁を作ったりと、ひたすら他の人間を遮断する目的に特化しているのがいかにもショパンらしいです。発動するときの決め台詞だけイケメンボイスなのやめてくれ逆におかしいw
「愛の矢の夢」
★ムジーク
少女マンガ顔というか学園ハンサム顔になるのがウケる。
まだショパンと歌苗が抱き合っているのはよかったんですけど、話が進むにつれて作業員のおっさんやアルケー社の刺客(?)のおっさんたちがラブラブ状態になっている絵は腹筋に深刻なダメージを与えました。
★曲
こちらもまた大胆に変えましたね。原曲の畳みかけてくる感をさらに強調して、華やかになっていると思います。カラオケで歌うの楽しいです。
♪04 さまよえる後輩
クラシカロイド1期の中で一番好きな話
クラシカロイドを観たことのない人に勧めるとしたらまず4話だと私は心に決めています。
なぜならば、まず、この回は笑わせ方が秀逸です。
と心をわしづかみにする要素が盛り沢山かつテンポ良く繰り出されます。
友達は鍬を持ったおっさんとコンビニで爆笑したと言ってたけど、私は園児に合わせて踊ってるところが一番やばかったw 無駄に動きが滑らかw
また、ギャグの中にちょっとだけ紛れている美しい台詞や演出も印象的です。
例えば、ベートーヴェンを見つけたときの心的な距離が一気に縮まる演出とか、子守歌をバックにした「私は行く~」とか。そこであえて綺麗な顔はしていなくて涙と鼻水ダラダラなのが味があります。
それに絵も綺麗です。ひとつひとつのアニメーションがとても丁寧に作られている感じがします。
観終わったとき、これだ。私はこういうアニメをずっと求めていたんだ。と思いました。
それまでDVDを2巻→1巻と観てきて、クラシカロイドの視聴を続けようかどうか迷っていたのですが、ここで続投を決心しました。
「子守唄」
トリガーが水着とエロ本(もしくは団子)とベートーヴェン。あらゆる人間を赤ん坊にする効果がある(ただし実際には精神が赤ちゃん返りしているだけ)。
シューベルトの色々な意味でのヤバさを感じさせてくれるムジークですね!
♪05 漆黒のギョーザー
初視聴回ですが……
これが初めて観た回でした。(レンタルビデオ屋でDVD2巻から借りたため)
チャイコとバダが一番敵役っぽく見える話ですね。当初はウヘヘッ敵ヒロインかわいいじゃねえかこんな感じで毎回戦うのかなあと思ったものです、懐かしい。実際は全然戦わないですよね。だいたいギョーザーを焼いてるか内輪もめしてるだけ。
この回も正直言いますと1話と同じくらい観るのがつらかったです(笑)。シリアスとギャグのバランス以下略。歌苗ちゃんは家庭的には複雑な子だから思い出話をするとすぐシリアスになっちゃうんですよね。
ちなみに初見時は最後の方まで響吾さんは鬼籍に入っているものとばかり思っていました。生きとったんか、ワレェ!
「SHALALA 悩んでても解決せん ~くるみ割り人形より~」
結局どこからどこまでがムジークだったのでしょうか。キングが人間に化けていたのが既にムジークの効果だとすると、チャイコのムジークの能力はこの時点ではバッハ様の次に高そうです。
ベートーヴェンのムジークで遮られてしまったのが残念でした。
フルバージョンを聴くと元気いっぱいでなんだか踊り出したくなってきますね。
「皇帝の美学」
「よかろう、お前が王ならば、俺は王を統べる――皇帝だッ!!」からのBGMの「全ての力は所詮ただ我の力にひれ伏すためにある」が神懸り的にかっこよかったです。
そのくせ召喚するのがコウテイペンギンとか、ギャップ激しいよ。目つきの鋭いペンギンかわいいよ。今後もことあるごとに出てきて暴れ回って超かわいいよ。
親玉はナポレオンでいいのか(困惑)と思ったんですが、ベートーヴェンがナポレオンに幻滅したという説には確証がないらしいですね。勉強になるな、クラシカロイド!
♪06 始まりのクラシカロイド
これが2つ目に視聴した回でした。
残念ながらやはりシリアス要素がアレで観るのがつらかった。
そのうえ展開に統一感と脈絡がなさすぎるような……。今どきあんな強引な工事会社ってあるの? ベト、モツ、リストはどこから湧いてきた? などとツッコミを入れまくっていました。
今見返すと、クラシカロイドの謎やバッハと三弦の企みに迫るという点では意義のある回なんですけどね。
ムジークが混ざり合ってカオスになるところは面白かったです。
♪07 やまのおう
ママーン!
超上から目線ですが、前の2話と違って笑えるところが多かったので、せっかくだしDVD1巻を借りてもう少し観てみようかなあと思った回でした。
とりあえず、ハママツ市民のノリの良さは異常。
奏助もさすがハママツっ子というべきか、謎のママン語を開拓。
チャイコとバダは何やってんだ、敵じゃなかったのかこの子ら!?(笑) ずっこけるほどのキャラ崩壊ぶりでしたね。
それと、やはりシューベルト周りのネタが良いです。
「……おやちん?」からの歌苗のゲッソリ顔しかり、謎の鎧を着込んでのモーツァルト退治しかり、「生きててすいませーーーーん!!」しかり。いつもバカ丁寧な口調で話しているのに、余裕がなくなると言葉遣いが粗野になるのも萌え面白いです(「あっぶねー!」ってやつ)。
「炎のレクイエム」
★ムジーク
巨大な骸骨が黒雲をかき分けて現れ炎を吐き出す! まさに「レクイエム」の名にふさわしい演出です。超かっこいい。
炎に包まれた人をとことんネガティブな気分にさせるとは、なかなかエグい効果がありますよね~。あの超超ポジティブ思考の奏助さえネガティブ思考に陥っていていい気味驚きました。
純粋にバトルに使うのであればモーツァルトのムジークの中ではこれが一番有効なのではないでしょうか。
★曲
原曲(レクイエムの第3曲「怒りの日」)と聴き比べてもすぐには同じ曲だと分からなかったです。同じ個所を探すために何度も原曲を聴き、ついでにヴェルディの「怒りの日」についても詳しくなってしまいました。アニメの力ってスゲー!
公式解説 松岡ななせ(Twitter) レクイエム (モーツァルト) – Wikipedia 原曲 – YouTube, Berliner Philharmoniker, 1961 (Public domain) 試聴 |
♪08 女子会の一日
女子会とはなんなのか
この話を視聴した瞬間、私の中で「女子会」は概念と化しました。うんうん確かに、女子じゃなくても本音をぶっちゃけあえばそれはもう女子会だよね!w
もうね、リストさんが前世の彼女のことを歌苗ちゃんに話してる時点で「女子会ってなんだっけ」と思いましたよ。歌苗ちゃんが困惑してる横でチャイコとバダはひたすらバッティングしてるし。カラオケで自分たちのブラック労働ぶりを嘆いて盛り上がってるし。
奏助が恐れおののくのも無理はない。しかしお前その変装スキルはどこで身に着けたんだ(笑)。
考えても無意味でしょうけど、温泉(?)でリストさんたちが話していた、ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルトの下世話そうなネタってどこで仕入れたんでしょうね? クラシカロイドとしての彼らは音羽館に落ち着くまで面識がないと思います。やっぱり前世のあれやこれやですかねえ。おお怖い。
「Fool Love Rhapsody ~ハンガリー狂詩曲より~」
8話のムジークは、1期の中でも絵面と展開の爆発的なおかしさにより謎の中毒性があります。チャイコたちがいきなりサナギになる摩訶不思議な冒頭から最後の「よく言った……!」まで何度も繰り返し観てしまいました。いや、癖にならざるをえないですよこれは。何ぶっちゃけてんのって人が若干2名ほどいましたがw 歌苗ちゃん年上好きなのね。
♪09 闇、その向こう
歌苗はベトを闇から救う
ベートーヴェンのシリアス方面の話ということになるのでしょうか。
映像はとても綺麗だし演出も良いのですが(オリジナル・ベートーヴェンが聴力を失って絶望している場面とか)、あまりピンと来なかったですね……。やはりバランス(以下略)
モーツァルトがシューベルトの頭にカブトムシをくっつけているところは笑えました。
あと、歌苗の懐中電灯の光でベートーヴェンがオリジナルの過去から引き戻されるところは、おお、ベト歌だなと思いました。
「六弦の怪物 ~クロイツェルより~」
聴衆をクラシックな格好にしてヘドバンさせる効果があるっぽいムジーク。
だが、ヘドバンするほど激しい曲ではない、と思うのは私だけか。
フルバージョンで聴くと間奏のエレキギターが超絶かっこいいです。
公式解説 浦井健治(公式サイト) ヴァイオリンソナタ第9番 (ベートーヴェン) – Wikipedia 原曲 – Wikimedia Commons(アレンジで使われている部分は2:58くらいから) 試聴 |
最後までお読みくださりありがとうございました。
以下の記事でキャラクターなどについての感想と他の話の感想、第2シリーズ予想、第2シリーズ感想、ネタバレなしレビューを書いています。よろしければご覧ください。
『マドモアゼル・モーツァルト』紹介記事:
リストとチャイコフスキーの女体化に衝撃を受けた皆様には、こちらの漫画もオススメです。
『おそ松さん』2期感想記事:
藤田監督の超人気アニメ、2期が始まりましたね! 感想書いてみました。
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- アニメ「クラシカロイド」HP
- NHKアニメワールド クラシカロイド
- ClassicaLoid presents ORIGINAL CLASSICAL MUSIC(V.A.) スペシャルサイト|Warner Music Japan
本編
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挿入曲CD(フルバージョンのみ)
♪01~♪07 | |
♪08~♪18 | |
♪19~♪25 | |
サウンドトラック |
挿入曲MP3ダウンロード(TVサイズのみ)
・Amazon
・mora
原曲CD、MP3ダウンロード
♪01~♪07 | |
♪08~♪18 | |
♪19~♪25 |
Source: アニメ – 星を匿す雲