『クラシカロイド』第1シリーズ(1期)各話感想の2記事目です。
10話~18話はギャグにパラメータ全振りしている回が多いので前回よりテンション高めになりました。
特に13話と17話は面白かったです! 斜め上の展開に思考停止するこの快感、たまりませんね!!
※全話観てから書いているため先の話の微妙なネタバレをしているところがあります。何卒ご承知おきください。
- 各話感想
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※他の話の感想、第2シリーズ予想、第2シリーズ感想は以下の記事に書きました。
・1話~9話の感想
・19話~25話の感想
・全体、キャラクターについての感想
・第2シリーズ予想
・第2シリーズ1話感想
・第2シリーズ2話感想
各話感想
ムジークの感想末尾の 曲情報 をクリックすると、以下のリンクが表示されます。
公式サイトの解説 歌い手さん(敬称略)の情報 原曲についてのWikipediaの記事 原曲 iTunesの試聴ページ |
また、Warner Classics JPさんの原曲講座もご視聴いただけるようになっています。
♪10 愛しのジョリー
二次元オタクの鑑、ショパン
ショパンは二次元キャラにドはまりしそうだよな~と思っていたらやっぱりそうなった。
ジョリーの口からキャラだ~ファンの飢餓感を煽るのだ~という言葉が飛び出してきた時には「おお……現代社会の闇を風刺している!」といやに嬉しくなりました。「個人情報晒す」なんてタイムリーすぎるでしょ。ファンもクラクラなんていずれ劣化するゴミ
とか主に●ちゃんねるあたりの病巣を反映しすぎである。
なお、電脳空間のパッド君の察しがよすぎて「あ、これは尺が足りなかったか説明するの面倒臭かったんだな」と思いました。
「恋はジョリジョリ ~華麗なる大円舞曲より~」
ショパンには3曲ムジークがありますが、このジョリーが歌っている曲はボカロの種類が違います。ショパン自身のムジークではなく、ジョリーがアルケロイドとして使うムジークだからでしょうね。芸が細かいなあ。
音程が一気に上がり下がりするのでカラオケで歌っていると非常に楽しいです。
「夜半の月 ~幻想即興曲より~」
現実世界の自分以外のものを電脳世界に送り込む/元に戻す効果があるっぽいですね。自分自身に効果がないのがショパンにとっては致命的な弱点ではないでしょうか。
ジョリーを「削除」するときのムジークは綺麗でした。上でハッシーとル●バがぐるぐるw
ちなみにこの時のショパンが1期で一番のイケメンだと思います。
♪11 せめて、家事くらい
クラシカロイドたちのダメ人間ぶりに心底呆れつつも、このダメ人間ぶりを楽しむアニメなんだなとやっと理解した回でした。
それにしても、きやつらの家事労働に対する認識の低さにはイラつきます(笑)。ギャグだと分かっていてもどうしても許容しきれない。お話と自分を切り離して考えられるように修業しないといけないですね。
さて、この回はネタ自体もかなり面白いですが、キャラのボケ具合や間の取り方が絶妙です。脚本の松原さんが本領発揮されているなあと思いました。
特に良かったのは以下の点でした。
- シューベルトが壊れちゃった
モーツァルト関連でさんざん踏んだり蹴ったりになった挙句、
やっちゃったなバーカバーカバーカ! ィエアッハッハッハッハ!!
先輩の苦労、全部台無しっすぅ。フヒッ
完全にキャラ崩壊してるぞ。だがそんな君も好きだ。 - リストの顔に容赦なく雑巾をぶつける奏助
女性に対するものとは思えないぞんざいな扱い方、プライスレス! - ベトが告ってもいないのにフラれる
いや~「無理です」とまで言われるのは相当ですよ。普通は「ごめんなさい、もっといい人見つかるよ」で終わりだから(当社比)。さすがのベートーヴェンも女子高生にここまで言われてしまったのはショックでしょうねw - 家事にムジーク使うべからず
最後はすごい有様だった。惨憺たる状態の館の中、ムジークの衣装で事切れたクラシカロイドたち。そしてそれを眺める歌苗の無表情w
♪12 J・S・バッハ
バッハの深淵なる思想
バッハ様の哲学がよく解りませんでした(真顔)。
制約を受け苦しみ抜いてこそ真の芸術(≒ムジーク)は生まれると言いたいのでしょうか? そういう意味では確かに、ニートになって好き勝手暮らしている12話時点のベートーヴェンやモーツァルトではムジークが弱いのも仕方ないのかもしれません。
ところでバッハ様、普段はあのヅラとグラサンつけないんですね。その方が断然素敵です。歌苗がちょっとポッ///ってなってて一瞬バハ歌が始まるのかと思っちゃったじゃないですか。さすがイケオジ!
「How to Win! ~トッカータとフーガより~」
★ムジーク
久々にバトルものっぽくて興奮しました。バッハ様の体からエネルギーみたいなのが放出されるところとか、矢を射かけるところとかかっこよすぎるでしょ。あとあの決めポーズ、どこかで見たことがあると思ったらサタデー・ナイト・フィーバーでした。
アフロにグラサン、そしてこのポーズ……ディスコか!?
★曲
バッハ様はムジークバトルの最中はめっちゃ辛口で怖いけど、曲を単独で聴くと結構優しいことが分かってほっこりします。
♪13 ます
屈指の完成度を誇るギャグ回
端的に言うと最高です。
友達にクラシカロイドを布教するなら、まず4話を見せ、次にこれをぶち込み、しかるのちに17話を叩き込めば9割方陥落するでしょう。
もうこの話は本当に笑えるネタしかない。しかもそのつなぎ方が滑らかで、無駄がなく、最後まで全く飽きずに観られる。今まで自分が観てきた色々なアニメと比べても屈指の完成度だと思っています。
丸ごと大好きですが、特にどこを素晴らしいと感じるか熱い思いを綴ってみました。ご査収ください。
- モツの不幸を喜ぶシューベルト
モーツァルトの悪口を言っている時の彼は顔と声色が独特で楽しい。4話でもひしひしと感じたけど清々しいほど嫌ってるなw - 魚の作画
やけにリアルだと思ったらスタッフさんのこだわりが半端じゃなかった。魚のヌメり感がうまく出てますよね! 地獄に落ちろモーツァルト!
去り際まで全力でディスる。見事な執念深さだ。- 脳の深刻な容量不足
普段のシューベルトなら絶対に言わないようなゆるふわ系ワードに爆笑。ハマナ湖ではその後頑張ってしかめつらしく言い直してるのにも爆笑。 - 釣り餌にギョーザー
釣れるわけないだろ!! 先輩の血肉となって生きていこう~~!!↑↑
初めからやばいと思ってたけど本当にやばいやつだった。ヤンホモとかそういうレベルじゃないぞ。- 魚の姿で会話する2人
イケボなブラックバス。シュールすぎる。これなんのアニメだっけ? - 突然のロボットアニメ
鰓につながってる赤いひものようなものはいったい何? いやそれよりも魚がムジークを使ったことに誰か疑問を持とうよ!(笑) 素敵です、ベートーヴェンせんぱぁぁぁい!!↑↑(エコー)
ひえっ。- 突然のニ●
いきなり客層の違いそうなアニメになった。ほぼ「おなかすいた」しか言ってない。 黙れ! 私は変態では……
7話の感想でも書きましたが、余裕がなくなると言葉遣いが乱暴になるのが萌面白い。そしてどう見ても変態です。最後に心底悔しそうに「はい」って答えてるのウケる。- 無限ループって怖くね?
完璧な終わり方ですね。
最後に一言言わせてください。
私はこの話でシューベルト推しになりました!!
「ます」
自分と自分の周囲の生物を魚に変えるムジーク。たぶん持続時間は1週間くらい。
「すごい能力だ……でもなんの役に立つ?」
まあムジークってだいたいそんなものですよね。
★原曲講座
♪14 解散するクラクラ、デビューする歌苗
なんで、私がアイドルに!?
歌苗ちゃんがアイドルにスカウトされました。もはや何からツッコんだらいいのか分かりません。いや、考えるな、感じろ。それがこのアニメを観るときの心得だ。
音羽館のクラシカロイドたちが謎のやる気に満ち満ちていたのが面白かったです。特にショパン、まとめサイト作るなww 燃料投下するなww 他のみんなもギレドルを煽るなよwww
チャイコとバダのアレな部分が8話以来久々に垣間見えたのも良かったです。
一瞬ヨリを戻しそうな雰囲気だったのに決裂した理由が「洗顔フォームを勝手に使われたから」。思いきりツボに入りました。うん、それは地味に不満溜まるわ。オヤジ系の人がやりそうなことだわ。「バレてたーッ!」って、洗顔フォームくらい自分の買えよチャイコw
「嗚呼 えんどれすどりいむ ~乙女の祈りより~」
周りの人間に自分を「ありがたや~」と崇拝させる効果を持つムジーク。つ、強い。こんなんあったら宗教立ち上げてガッポガッポ儲けられるで。バッハ様に次いで強力なムジークやで。
映像はちょっと毒のある絵本のような感じで美しいです。チャイコはイカロス役でしょうか? 最後は翼が溶けるどころかすごい顔で体ごと太陽に呑まれていましたが。
★原曲講座
公式解説 小湊美和(公式サイト) Maiden's Prayer – Wikipedia 原曲 – Wikimedia Commons ※MIDファイルにてダウンロード 試聴 |
♪15 地獄の学園祭
素晴らしきかな、わが青春
奏助の愚かな虚栄心、高校生に慕われるクラシカロイドたち、そして奏助のムジーク(?)覚醒と、地獄のような青春の繰り広げられた回でした。
印象に残ったところは以下の通りです。
- 人生ゲーム
ショパンの煽り耐性の低さは異常。 - 歌苗の説教
いい年した大人が高校生に説教されるとか何やってるんだと思いました。素直に聞いているあたりかわいい。 - ショパンの信奉者
段ボールかぶるなw - 奏助の曲で怪奇現象発生
不協和音とともに沸き起こる数々の怪奇現象。ガラスが割れて校長が具合悪くなるレベルってやばいぞ。別ベクトルの才能を感じる。 - 文化祭当日のチャイコ
前回の騒動で自信を失って逃亡クラシカロイドになっていたということでしょうか。もう「元クラクラ」とか言っちゃってるし。 - 奏助の歌
なんだこの曲は。なんだこの地獄絵図は。バッハ様でさえ心臓のあたりを押さえて苦しんでいるのには笑いました。
「ぼくは奏助」
ほろびのうたとかザラキとか、そのあたりの効果のあるムジーク(?)。もはや一種の才能ですよね。
歌詞が心にグサッと刺さります。そう、努力できないんだよ。いつか変わりたいけど結局変われないで年老いていくんだよぉぉ!(慟哭)
♪16 働け!ベト モツ
ベートーヴェンとモーツァルトのマーレオポンへの執着が数々のドラマを生んだような生まなかったような。ショパンのキャラの変貌ぶりがくっそ面白かった。
というか歌苗ちゃん、なぜシューベルトには督促状を突き付けなかったんでしょうか? まだ来て日が浅いから? いや……たぶん忘れてたんだろうな(笑)。
以下、面白かったところを書き出しました。
人間性がちょっと
音楽の才能と人間性、どちらがピアノ教室の講師に必要かと聞かれればそりゃあ人間性ですよ。でも彼ら人間じゃないですけどねww- 組を結成する2人
いきなりどうしたんだこいつら。そしてなぜヤクザは灰皿とゴルフクラブとけん玉で殴り込みを!? Eテレだから!? 先輩、いずこへ……
禁断症状みたいなの(独り言)出てる。シューベルト大丈夫か。- 外籠りウォーカー
人物評が辛辣wロン毛下ネタKY男
ってすごいパワーワードですね。というかシューベルトを忘れないであげてw せんぱーい! 今行きまーす!!!(絶叫)
うわぁ。- 茶畑に「田園」のムジークを使う
えっそれって無機物をロボットにするムジークだったんじゃ? いやむしろ原曲のことを考えるとこれが本来の使い方なのか? - マーレオポン……?
大変率直に申し上げますとリンガですね。歌苗の台詞も分かる人が聞けばアウトw Eテレでもギリッギリまで攻めるその姿勢、尊敬に値します。いいぞもっとやれ。
♪17 みかん!みかん!焼きみかん?!
待望のホラーコメディ回!!
13話と同じくらい見ごたえがある、というかただただ意味不明な出来事の連続に圧倒されます。大好きです。
2期でもこの手の狂気を孕んだギャグを期待しています。一度と言わず1/3くらいこんな感じでもいいんですよ!! ぜひお願いします、スタッフさん!!
特に良かったところを例によって箇条書きにしてみました。
瀕死なのは僕たち
歌苗が寝込むと自分たちが世話をしてもらえなくて困ると迷わずに発言するダメロイドたち。マジでクズだわw- シューベルトが皿洗い当番に
うまいこと押し付けられたんだなきっと。でも、この流れで他の家事も手伝うようになったのだろうと考えるとちょっと微笑ましいです。 - ショパン、ハシビロコウ語を理解する
11話以来密かに修業を積んでいたのかな? ていうかその字幕はなんなの!? オーメン!
お祓いのやり方が根本的に何か違う気がするし、ありおりはべりいまそかりは絶対に違うよチョッちゃん! 確かにあれは呪文っぽいけれども!- 奏助の顔芸
驚き方が大仰すぎて笑ってしまうわこんなの。「ギエェ」って絞り出すような声も良い。 せ~んぱい
シューベルト・ゾンビ、鳴き声(?)まで徹底して先輩推し。- ゾンビよりもモツが怖い
モーツァルトは仲間がゾンビになっちゃったことは理解してるのに「皮剥いてみたい」とか「ハロー!」とか「僕もオレンジジュース飲みたい」とか発想が謎すぎるw ゾンビよりもお前が怖いw - ショパンの裏切り(?)
奏助からパッド君を奪って逃亡するチョッちゃん、ゲスの極み。 - 太鼓を叩きながら廊下を歩くゾンビたち
シチュエーションは怖いはずなのに絵面がシュールでどうしようもなく笑える。 - モツとショパンのサシ会話
モーツァルトとショパンがサシで話しているのは8話とここだけ? ショパンはひたすらイラついてますね。シューベルトに負けずこの2人も気が合わなそうだな。 肝心なことは何も解決してないよね(ブチギレ)
ホントこれなw 「すっきり!」とか言ってる場合じゃないからwうん、意味分かんない!
考えることを放棄した奏助。私も全く同じ気持ちだったし、たぶんパッド君も無理やり説明している。俺ではない、ヴォルフだ
真っ先に疑われるくらい色々やらかしてるんだな。- 無限ループって怖くね?
惨劇は繰り返す。
「みかんゾンビマーチ ~トルコ行進曲より~」
★ムジーク
対象に無理やりスリラーを踊らせるムジーク。
17話では本人たちも心底楽しそうですが、かっこよくポーズを決めても頭がみかんの花であることにどうしようもないおかしさを感じます。
24話で意外な切り札になっていて、そこは20話のアレじゃないのか!? と皆さん驚かれたことでしょう。私も驚きました。
★曲
あの有名なトルコ行進曲が電波ソングに! カラオケで歌えば友達から心配されるかドン引きされること請け合いです。マーチングバンド!
でテンションが上がって楽しいのでぜひ歌いましょう。
だいたい本編を観ていれば歌詞は理解できるけど、フルバージョンの掃除道具お風呂に浮かべて乾燥すれば漢方薬
だけどうしても意味が分かりませんでした。
♪18 ミツルロイドとギョウナくん
伏線回収?
行動原理のよく分からなかった三弦とバッハ様の過去が満を持して語られた回でした。
音羽博士に逃げられたバッハ様はいったいどんな気持ちだったのでしょうか。12話で何を考えて音羽館に来たのかと想像すると、ちょっと感慨深いです。
それは置いといて、バッハ様がついにギャグ要員になりましたね! あの様子だと子供はあまり得意じゃないのかな。子供に振り回されているギョウナくんがかわいかったです。あっ、今唐突に気づいたけどギョウナくんって餃子とウナギを掛けてるのか……。
一方、ミツルロイドに奏助の歌を聴かせるなんて三弦はどうかしちゃったの? 学園祭で救急車を出動させたムジークだぞ? 四の五の言ってないで普通のミュージシャンと交換してくればいいのにw
音羽館の住人たちは誰もミツルロイドを奏助と信じて疑わないし。それ、存在感以前の問題だからね!? こういう途方もなくユルいところも好きです、クラシカロイド。
「魔力のアリア」
他のムジークの効果を無効化させる働きがあるようですね。
まばゆい光に包まれる中で、歌苗たちに近づいてくるミツルロイドが徐々に力を失っていく描写が切なく美しいです。
★原曲講座
公式解説 Vocal: 大橋ヒカル(ブログ), Rap: U.M.E.D.Y. 管弦楽組曲 – Wikipedia 原曲 – Wikimedia Commons 試聴 |
最後までお読みくださりありがとうございました!
以下の記事でキャラクターなどについての感想と他の話の感想、第2シリーズ予想、第2シリーズ感想、ネタバレなしレビューを書いています。よろしければご覧ください。
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♪01~♪07 | |
♪08~♪18 | |
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♪01~♪07 | |
♪08~♪18 | |
♪19~♪25 |
Source: アニメ – 星を匿す雲