昭和のスター名場面スペシャル1日目でした。
中村メイコさんにおいでいただきました。
ありがとうございました。
(拍手)
(黒柳徹子)トモエガクエン?あーっ!電車だ!
(小林宗作)この学校の生徒になる黒柳徹子くんだ。
私この学校大好き!
(小林)気に入ってくれてよかった。
(役人)市川次郎さん徴用令状です。
(エミー市川)ダニーと生きるために何もかも捨ててきたのに…。
(小林)実はね郁夫くんが死んだんだ。
7歳まで一生懸命生きた。
楽しく生きた。
素晴らしい人生だったよ。
(アナウンサー)演奏は帝都交響楽団。
指揮アラン・ヴォルグ。
バイオリン独奏は黒柳守綱です。
(演奏)
軍部は国民に歌舞音曲を禁じながらクラシック音楽の放送をラジオで流していました
それは敵国に余裕を見せるための作戦の1つだったのです
もはや戦況は悪化の一途をたどっていました
女子はもんぺの着用が義務付けられ朝のもとには着物をもんぺに仕立て直す仕事が殺到していました
トモエ学園のお弁当の時間はもう海のものと山のものなどと言っておられずみんな1日15粒くらいの大豆と水で飢えをしのぐようになっていました
それじゃあみんなでお水を飲んでおなかを膨らませよう。
(児童たち)はーい。
さあみんなでお水をいっぱい飲もう。
(古村正義)「のめのめよ水のめよ」
(児童たち)「のめよのめよのめよのめよ水のめよ」みんないい子だ。
夫の富夫が出征してからかなえは積極的に国策映画に出演し今や売れっ子の女優でした
(伊藤華子)富ちゃんが知ったら驚くわね。
こんなにスターになっちゃって。
どこにいるかもわからないから知らせようもないのよ。
だけど寂しいなんて言ってられないわ。
銃後を守る人々の心を勇気づけるのが私の使命ですもの。
頑張らなくちゃ勝つまでは。
本当に勝つのかしらね。
華子さんなんて事を!華子さんだってお国のために絵を描いてるじゃない。
もっと胸を張ってよ。
(配達員)郵便です。
おっ!
(シイナ)ねえねえねえねえ。
ダニーからハガキだ!
(華子)ええ!それで元気が出るといいわねエミー。
今度の映画踊りの場面があるの。
その振り付けエミーにお願いしたんだけど断られちゃった。
もう何日も顔見てないね。
これ届けてくる。
あっ…。
エミーさんよかったね。
これダニーから。
(かなえ)ダニーからのハガキ久しぶりよね。
(ダニー市川の声)「元気ですか」「自分は今お国のために英語の通訳として働いています」「任務のためしばらく便りは書けませんが達者でいて下さい」彼もお国のために頑張ってるんだからエミーも映画の振り付けやらない?夫がいなくて寂しいのはあなただけじゃないわよ。
私たちにもお国のためにやる事はあるの。
あなたもそうやって逃げてばかりいては駄目よ。
(華子)かなえさん。
エミーさんは逃げてるんじゃないよ。
頭が混乱してるだけ。
みんな混乱してるわよ。
こういう時代なんだもん。
エミーさんは身分捨て家族捨てアメリカに行った。
アメリカはエミーさんを生き返らせた。
だけど今日本はアメリカと戦争してる。
ダニーもいない。
帰る家もない。
元気なくても仕方ないよ。
そんな人いっぱいいるけどね。
検閲で本当の事は書けないんだと思うけどダニーはエミーの事を思ってるわ。
そのハガキにはそのダニーの思いがあふれてる。
(シイナ)僕もそう思う。
軍部は画家に戦争画を描く事を求めました
そして従う者だけに画材を支給し従わない者は非国民のレッテルを貼って男は戦地に女は軍需工場に送ったのです
(三輪康子)校長先生黒柳さんがお見えです。
立派な防空壕ですわね。
子供たちがみんな入りますから。
あっ外国の絵本?ドイツに留学していた時に買い求めたものなんですよ。
へえ〜。
今日は何か?あっ…。
どうぞ。
あの…実は大日本婦人会が近所の子供たちを連れて傷病兵の病院にお見舞いに行くのでうちの徹子も参加するように言われております。
行かせてもよろしいものでしょうか?お母さんは行かせたくないのですか?わかりません。
傷ついた兵隊さんをお慰め出来ればそれもいいかとは思います。
それなら行かせてあげてください。
大日本婦人会に逆らうとお宅も大変でしょう。
ああ…。
校長先生はなんでもおわかりなんですね。
世の中がどうなろうと先生のご教育方針は揺らぐ事がない。
先生はなぜそんなにお強いのですか?別に強くはありませんよ。
トモエ学園は教育勅語を暗記しろともおっしゃらないし軍事訓練もありませんもの。
教育勅語を暗記したからといって親孝行な子になるかどうか…。
お国のために死ねる従順な兵士になるかどうかはわかりませんからね。
子供にとって大切な事は戦争前も戦争中も同じなんですよ。
束縛されない自由な心を持った人間になる事。
そのために我々は本当の事だけを子供に伝える事。
そして教育を他の目的のために利用しない事。
私が考えているのはその3つだけです。
はあ…そうでございますか。
黒柳さん。
あなたはいいお母さんですね。
トットちゃんは幸せです。
今日ねトット戦争で怪我をした兵隊さんがいる病院に行くの。
じゃあねロッキーいってきます。
(鳴き声)いってきます。
はいいってらっしゃい。
(鳴き声)
(児童たち)「いらかの波と雲の波」「重なる波の中空を」「高く泳ぐや鯉のぼり」
(拍手)君は歌わないのかい?知らないのこの歌。
なんの歌なら知ってるの?う〜んっと…。
君の知ってる歌を歌ってくれよ。
私の知ってる歌はね…。
黒柳さん勝手な事をしないでください。
いいじゃないか。
まあそうでございますか。
では黒柳さんどうぞ。
はい。
昼のお弁当の時間の前にみんなで歌う歌を歌います。
「よくかめよたべものを」「かめよかめよかめよかめよ…」
(味沢三郎)なんの歌?
(井戸正輝)知らないです。
「よくかめよたべものを」「かめよかめよかめよかめよたべものを」終わり。
面白い子だね君は。
あの…私は何か悪い事をしたでしょうか?いや…。
よく歌ってくれたね。
ありがとう。
(嗚咽)
徹子はなぜあの兵隊さんが泣いたのだろうと考えていました
今日は全国から集めたエレベーターの部品と万年筆を溶かしてましたよ。
こんなんで大丈夫なのかな?なんとかなるさ。
日本は神の国だ。
いざとなったら神風が吹く。
うわっ!
(男性)おいおいおい何やってるんだよ。
ほらよいしょ。
ありがとうございます。
ああ〜濡れちゃったねおい。
何ぼ〜っと考えてたんだよ?今日怪我した兵隊さんのお見舞いに行ったの。
みんなで歌を歌ったら兵隊さんが泣いちゃったからなんで泣いちゃったんだろうなって考えてたら落ちちゃった。
しょうがねえな。
兵隊さんには私くらいの女の子がいるのかな?だから私を見て泣いちゃったのかな?違うよ。
生き残った兵隊は恥を忍んで泣いたんだ。
日本男児はお国のために死んで一人前。
怪我して戻ってくるような奴はろくなもんじゃない。
わしの倅も兵隊に行ってるが倅の命はお国に捧げたもんだと思ってる。
おじさんずっと前お魚は死んで人に食べられるために生まれてきたんだからおいしく食べてやらないとなって言ってたけど兵隊さんも同じなの?う〜ん少し似てるな。
あんたの弟も大きくなったら兵隊になるんだぞ。
そのために授かった命なんだから。
そうなの?いや…どうだかな…。
生き残りなんか見舞いに行くからどぶに落ちるんだ。
もうこの話いいからなっ。
さっさと帰りななっ。
はい。
助けてくれてありがとうございました。
気をつけてな。
じゃあな。
ロッキーただいま。
私今どぶに落ちちゃった。
おかえりなさい。
あらま泥だらけ。
どぶに落ちたの。
ねえロッキーがいないけどどこ行ったの?はい反対の足。
ロッキーただいま。
お迎えしてくれないの?ロッキー。
ロッキーは兵隊に行ったの。
へっ?さっき突然軍のお迎えが来て。
そんな…。
ロッキーも男の子だから?うん。
今日の兵隊さんみたいに怪我したらどうしよう。
トットちゃんロッキーの事はもう忘れましょう。
どうして?おかしいじゃない。
私にさよならも言わないでいなくなるなんて。
きっとロッキーも心残りだったと思うわ。
(徹子の声)ロッキー。
(鳴き声)
ロッキーはもう帰って来ないのだという事がなぜか徹子にもわかりました
(泣き声)
(泣き声)ロッキー…。
次の日も次の日も徹子はずっとロッキーを思って泣いていました
うう〜ロッキー…。
(黒柳明児)足が痛い。
お医者様に診てもらいましょう。
お星様は死なないわ。
(役人)召集令状です。
(totto)あらま泣けちゃうわね。
2017/10/23(月) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
トットちゃん! #16[解][字]
辛く困難な時代を明るく前だけを向いて駆け抜けた、黒柳徹子とその家族の激動の昭和史を笑いと涙で描く!「窓ぎわのトットちゃん」の時代から国境を越えた恋まで初映像化!
詳細情報
◇番組内容
昭和19年4月。戦況は悪化の一途をたどり、そんな中、黒柳家にも次々と苦難が押し寄せる。徹子(豊嶋花)の弟・明児と犬のロッキーを、相次いで失ってしまったのだ。悲しみも癒えぬ中、ついに父・守綱(山本耕史)に召集令状が届く。別れの日、夜行汽車で外地へ出発すると知った母・朝(松下奈緒)と徹子は、守綱を見送ろうと真っ暗な品川駅へ向かうが…?そして、東京への空襲が激しさを増し危険を察した朝は、ある決心をする!
◇出演者
清野菜名、松下奈緒、山本耕史
小澤征悦、高岡早紀、豊嶋花(子役)、新納慎也、凰稀かなめ、黒坂真美、竹中直人
◇原案
黒柳徹子
◇脚本
大石静
◇演出
星田良子
◇主題歌
福山雅治『トモエ学園』(アミューズ/ユニバーサルJ)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】服部宣之(テレビ朝日)、角田正子(クリエーターズマネジメント)、菊地裕幸(クリエーターズマネジメント)
【協力プロデューサー】田原敦子(テレビ朝日)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/totto/
☆Twitter
https://twitter.com/totto_tvasahi
☆Instagram
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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