『生前葬』は政治資金パーティーに見えた
2017年10月21日、両国国技館で行われたアントニオ猪木の『生前葬』に行ってきました。
プロレスのことはよくわかりませんが。
今年に入って猪木さんのご兄弟が二人亡くなられたことが今回の「生前葬」を開催する大きなきっかけとなった。
という猪木さんの話もありつつ、
さらにググってみると、「単なる政治資金パーティー」だとも言われているようです。
ふむ。
知り合いがチケットをくれるというので一緒に行ってみました。
リングからはまぁまぁ近い1万円の席です。
「猪木さんと仲良しの人」がいろんな知り合いにプレゼントしているというチケットのうちの何枚かをわたしの知り合いがもらい、そのチケットがわたしにもまわってきた、というかっこうです。
ちなみに、チケットにはさらに3万円と5万円のものがあって、
そちらのチケットは、いい席であることはもちろんアフターパーティーに参加することができ、猪木や他のレスラーたちとも写真が撮れる特典つき、ってことのようです。
なるほどねぇ。
これらをふまえて実際に興行を観に行ってみると、
「政治資金パーティーなんだろうなぁ」
って感じでした。
いくつかの試合も含めて演出がぐずぐずで、「生前葬」っていうコンセプトが全く徹底されていないように見えたので、そのへんは実はあまり重要じゃないんだろうなー、と。
ネットニュースやスポーツ新聞などには「超満員7000人が集結」なんて書いてありましたが、スタンド席は空席が目立っていたし、わたしの席のまわりもところどころ空席がありました。
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やっつけ『生前葬』
猪木にささげる?試合が終わり、いよいよ猪木の登場。
リングには白い棺桶が置かれ、その前には藤波辰爾とスタン・ハンセン、藤原組長が「参列」します。
プロレスのことはよくわからないわたしでも知ってる3人です。
もうひとり参列予定だったタイガー・ジェット・シンはギャラでもめた?という噂で欠席。
藤原組長が般若心経を唱えおわるとゴングが鳴り、どこからか猪木の声が。
「わたしの~お墓の~ま~えで~♪」
「千の風になって」を猪木が歌う声が流れてきます。
「せんのか~ぜになああって~~~♪」
まるまるぜんぶ歌い終わり、棺桶のなかから出てくるのか?と思いきや、
ふつうに花道から登場。
「猪木!元気ですかッ!!」
と客席からヤジがとびます。
そして猪木はリングにあがって開口一番、
「生前葬、俺もよくわかってないんですが~」
っておいっ!!!
そりゃぐずぐずだわ。
そのあとはなぜか姥捨て山の話をしたかと思えば、スウェーデンから連れてきたという若い選手を紹介し、「スウェーデン葬」というダジャレをかますなど、
全体的にわけのわからないスピーチののち、
猪木が棺桶をつきやぶり、中からなにやら光る玉をとりだしました。
どうやらそれが「魂」をイメージしたものだったらしく、
それをつきあげ、俺は生きているぞ!と観客にアピール。
この演出もいまいちよくわかりません。
そして最後は
ダァーッ!
そしてサンバ隊登場。
なんかものすごい「やっつけ生前葬」って感じでした。
「こんな感じでいいだろう」的なものを感じるというか。
まぁそういうのも含めておもしろいといえばおもしろかったですけども。
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個人的収穫は、ムエタイ日本最年少世界チャンピオンの吉成名高選手
現在ムエタイに専念するため通信制高校に通う、16歳の吉成名高(なだか)選手。
初めて知りました。
わたしの写真では伝わりづらいとは思うのですが……
イケメンかつ、試合もかっこよかった!
試合中ずっとタイの音楽がかかっているんですが、その音楽にあわせて吉成選手が右足を上下してトントンとリズムをとっているその姿がなんとも言えずかっこよく。
おばちゃんは心をつかまれてしまったのでありました。
ツイッターもフォローしちゃったよ。
あともうひとつ収穫と言えば、
プロレスの写真撮るのって楽しい。
っていうことに気づきましたね。
フォトジェニックですね、プロレス。
わたしは今までカメラも持っていなかったしスマホで写真撮るのもべつに全然好きじゃなかったんですけど、最近コンデジとやらを買ってみまして。
使い方がよくわからないままこの日初めて撮影してみたんですが、そんなんでもそこそこ撮れたので楽しくなりました。
これを中古で2万弱で買いました。
ズームしてもけっこうきれいなのがうれしいです。
カメラのことは何もわかっていないので、この日はほぼオートとスポーツモードで撮影してみたんですけど、光の調整とかわかるともっときれいに撮れるんだろうなー。
てことで、「生前葬」に関してはなんじゃこりゃと思いましたが、
個人的には収穫があったので良かったです!