Q12: 民族という意識

金子氏の発言

まず、ここにお集まりの皆様は何民族でいらっしゃいますでしょうか。私自身は、何民族という意識は持っておりません。一人の日本人という意識を持っております。北海道にアイヌの血を引く人々が大勢暮らしていることは、私も当然承知をしておりますけれども、アイヌの人々も同じように日本人として暮らしているはずです。(2014/9/22 札幌市議会)

金子氏の別の日のツイート

第131国会 参議院内閣委員会における萱野茂氏の質問(1996年)

イタップリカ ソモネコロカ シサムモシリモシリソカワ チヌムケニシパ チヌムケ カッケマク ウタペラリワ オカウシケタ クニネネワ アイヌイタッアニ クイタッルゥェ ネワネヤクン ラモッジワノ クヤイライケプ ネルウェクパンナ。

(アイヌ民族の言葉で
言葉のあやではありませんが、日本の国土、国土の上から選び抜かれてこられた紳士の皆様、淑女の皆様が肩を接しておられる中で、成り行きに従いアイヌ語でしゃべらせてもらえることに心から感謝を申し上げるものであります。)

A12:

民族を意識するのは,自分と異なる存在に出会うときである。金子氏の「一人の日本人」という言葉が,韓国人など他の民族の存在を前提にしていることは言うまでもなく,しかもそのことを金子氏自身が強く意識していることが上のツイートからわかる。一方,萱野茂氏が国会でアイヌ語によって質問したことに象徴されるように,アイヌ民族としての意識を持つ人は少なくない。これを「同じように日本人として暮らしているはず」と断言するのは間違い。

 

 

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