きみと終活とわたし

「終活カウンセラー」のMr.Kuyouがお届けする終活・エンディングノートのブログです。

選挙結果と終末医療費とリビングウィル

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Mr.Kuyouです。

 

いつもは「終活」という重いテーマですので、情報をお届けし読んでくださった方の選択肢が広がればいいなというスタンスですが、今回は少し思うところがありまして自分の意見を書かせて頂きます。

 

今回の選挙

税金の使い方が争点になるかなと思っていましたが、全くそんな感じにならなかったのが残念です。

 

資源のない日本は「投資国家」や「観光立国」への道も探っていくべきで、そのためには人材の育成が急務。

成長産業への人材の流動化、女性の働きやすさや、子どもへの教育、少子化を食い止めるために税金を使っていくべきだと私は思っています。

 

しかし、税金は限られている。

その中で、どの使い道を減らしていくかというところを語れる政治家がいてくれたらいいのにと思っています。

(消費税を増やすことでではなく、今ある税金の使い道を変える)

 

私は、終末医療(延命治療)にかかっている税金を減らすことができるのではと考えています。

一説には、一人の人が一生に使う医療費の半分は亡くなる2ヵ月前から使われる「終末医療費」だと言われています。

 

日本の医療費は40兆円を超えている

日本の医療費は40兆円を超えています。

そのうち、終末医療に使われている費用が仮に10兆円だったとして、それを半分にできたら5兆円です。

そのうちの税金がどれくらい使われているかは、これまた詳しいデータを調べないとわかりませんが、仮に6割の税金が使われているとして、3兆円の税金の節約になります。

 

3兆円あったら、子育てや教育、女性の働き方にもっといろんなことができるのになと思います。

 

リビングウィルが終末医療を変えられるかも!?

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リビングウィルとは

リビング・ウィル(英語: living will)とは、生前の意思という意味の英語の音訳。生前に行われる尊厳死に対してであれば「尊厳死の権利を主張して、延命治療の打ち切りを希望する」などといった意思表示のこと。またそれを記録した「遺言書」などのこと。インフォームド・コンセントの浸透とともに、このような考え方が広まってきた。ほかに葬儀の方法や、臓器提供の可否などがリビング・ウィルの対象として論じられることが多い。
自然死(尊厳死)を望む場合であれば死に直面した患者が、自らの意志で延命治療を拒み、死を迎えようとする考え方。その場合に「苦痛を取り除くことを目的とする安楽死に対して、無理な延命措置により患者の尊厳が損なわれるのを避ける」ことが尊厳死の目的である場合もある。

出典:Wikipedia

 

本人が望む望まないに関わらず「延命治療」されるのが当然になっている日本。

それは、世界的に見て当たり前のことなのでしょうか?

 

いくつかの記事を読む限りでは、欧米でその考え方は一般的ではないようです。

gendai.ismedia.jp

www.jprime.jp

 

スウェーデンには「寝たきり老人」はいないそうで、オランダには「延命」という言葉さえないそうです。

 

日本人だって、つい数十年前までは「畳の上で死んで」いたのですから、そうであったとしても不思議ではありません。

 

ただいつからか、病院で延命されるのが常識になってしまったのでしょう。

 

この常識を変える可能性があるのが「リビングウィルの法制化」です。

 

私が子供のときは、シートベルトをしていないのも、至る所でタバコの煙が上がっているのも普通だった気がします。

法律が厳しくなったり、世論がそれはいかんという雰囲気になってきて、いつの間にか改善されていました。

 

政治には、法律を変え世論を導く力があるはずです。

 

「リビングウィル」を周知していくことで、頭が働くうちに意思を決める人の何割かは「尊厳死」を望むのではないかと思っています。

 

全員が「尊厳死」を望む必要はないのです。

日本の医療の現状や、自分が終末期にどのようにしてほしいのかを考え、意思表示することで、ほぼ全員が「延命治療」になっている現状から一歩前に進むはずです。

 

「リビングウィルの法制化」は、法制化にかかる費用に対しての財政面での効果は大きいと考えます。

 

政治家には言えないかな?

私自身、両親が健在なのでこのような大胆な考えを述べることができましたが、高齢者が大量の票を持っている現状や、医師会が力を持っている中では、選挙に勝たないといけない政治家には言えないことだと思います。

 

自公政権で3分の2を超えた今なら、日本の将来を考えた官僚が、他の法案に混ぜて数年後に通してくる可能性もあるかもしれないです。

 

他にも同じようなことを書いている人はたくさんいた

記事を書くにあたって、検索をしてみると「終末医療」について書いている人はたくさんいました。

 

ちきりんさん

d.hatena.ne.jp

 

やまもといちろうさん

www.minnanokaigo.com

 

こちらのお二方の書いていることの方が私の書いているものより、興味深く読めます。

 

リビングウィルが広まるまではエンディングノート

リビングウィルが法制化されるまでは、エンディングノートがその替わりの役割をすると思います。

残された人が、延命治療について戸惑わないように元気なうちに自分の意思を書いておくといいのではないでしょうか?

 

もちろん、延命治療をして欲しいと書くことも立派な意志表示ですし、本人がして欲しくないと書いていても、子どもがするということがあってもいいと思います。

 

個人のことだと捉えていた「終活」ですが、広がり方次第では日本の将来にも関わっていくことだと考えられました。

 

今後も「終活」について情報をお届けするつもりです。

それでは。

 

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