セッションの開始前から会場は緊張感にあふれ、もちろん座席はほぼ空席なし。
登壇したスピーカーはリラックスして、笑顔で開催時刻を待っていました。
2017年9月14日13時25分。
司会の紹介のあと、スピーカーの各務浩平氏(SNC社)は静かに話し始めました。
セッション名は「そのDMP、成果出せていますか?3年運用して感じた様々なウソとホント」。
45分後の14時10分にセッションが終わるまで、スライドを撮影しようとするシャッター音は途絶えず。
情報によればスライドは約100枚。一部のスライドは撮影自体禁止もあり、また一部のスライドは独断と偏見と危険性により公開を見送ります。
撮影に成功した約60枚のうち、厳選した39枚を公開させていただきます。
なお、なんらかの事情により、この記事が公開できなくなったときは、事前の告知なく非公開となります。予めご了承ください。
SNSでの公開可能という説明があったものの、現時点ではスライドを発見できていません。
- Adobe Symosium 2017
- 「そのDMP、成果出せていますか?3年運用して感じた様々なウソとホント」
- リラックス&カジュアルな各務氏
- Agenda とにかくDMPを斬る
- スピーカーは34歳・メガネ・髭・未婚
- 担当業務とウェブサイト概要と導入ソリューションの役割分担(計4枚)
- 本題は「広告代理店がDMPを語る時代はもう終わらせましょう」
- それ、DMP使わなくてもできますという事例ばかり。
- DMPを人体で例えると(S社的)
- DMPに関する3つの誤解
- Q1.DMPは広告ソリューション?(計5枚)
- Q2.DMPは分析のための箱?(DMPって分析用ツール?) 計5枚
- Q3.DMPを内製するってどういうこと?(計5枚)
- 2nd Party Data活用への道のり(計8枚)
- まとめ:3つの誤解と3大バズワード
- 広告主へのメッセージ
- 質疑応答「Webコンサルや広告代理店は、御社を支援する余地はありますか?」→「現時点ではありません。」
Adobe Symosium 2017
2017年9月14日と15日の両日にわたり、Adobe Symposium 2017が開催されました。
symposium.adobe.com14日は、ビジネス/マーケティング担当者向けプログラム。
15日は、IT担当者向けプログラム(含むPatner Day)。
初日の午前中のGeneral Sessionには、日本マクドナルドのCMO 足立 光氏が登壇され、自社のデジタルマーケティングについて講演されたようです。
「そのDMP、成果出せていますか?3年運用して感じた様々なウソとホント」
セッションのタイトルは、集客力を上げるためにそそるようなキーワードを盛り込みます。「DMP」や「成果」は当然気になるところです。
しかし「ウソ」と「ホント」が加わると、DMPの導入を検討している企業の担当者は、
「ウソ」って何?と思うでしょう。利用中でも…。
実際、こんな刺激的なスライドがありました。
「今ままで広告代理店から聞いていた話と違う!!!」
と言っていただければ、個人的には成功です。
「 今まで」ではなく「今ままで」と書くあたり、セッションにかける熱意を感じました。
以下、スライドを公開しますが、基本的には補足するコメントのみを記載します。端的に言えば、聞いてたぼくもよくわからない話があったからです。
Adobeの公式タイトル。
リラックス&カジュアルな各務氏

聴衆側の「何を話すんだろう、この人」という空気をよそに、本人はいたって淡々と花話されました。
Agenda とにかくDMPを斬る

セッションタイトルにもあるように、ひたすら「DMP」ネタのようです。
スピーカーは34歳・メガネ・髭・未婚

何かの理想的なターゲットユーザーのような気もします。
担当業務とウェブサイト概要と導入ソリューションの役割分担(計4枚)

2年前の登壇時の話を振り返ってます。
担当されているウェブサイトの概要図と業務概要。
現在の業務は、全社横断部隊(ウェブ3名+BI1名+マネジメント+私1名)や3行のまとめからわかる通り、分析から施策の実行、社内啓蒙までいろいろやっているようです。
現在、「CXデザイン部データマネジメント課デジタルマーケティング戦略担当」という長い肩書きのようです。
大まかなレイヤーを「集積」「可視化」「分析」「改善」 4つに分け、それぞれのソリューションがどんな役割を果たしているか、まさに可視化されています。
さらに導入の歴史まで。
ソリューションをつなげて機能させるため、どれほどの導入の苦労があったか、想像できません。
赤で囲んでいる「Adobe Audience Manager(DMP)」が本日のテーマです。
本題は「広告代理店がDMPを語る時代はもう終わらせましょう」
ではなく「DMPの本当の価値」を問うことです。
セッション後、参加者に感想を聞いたところ、「同調」ばかりで「反論」を期待していた各務氏は残念そうです。
それ、DMP使わなくてもできますという事例ばかり。
各務氏によれば、事例3件のうち2件はDMP不要ではないかと。
DMPを人体で例えると(S社的)

各部位への指示命令する脳:DMPとあります。
DMPに関する3つの誤解
- DMPって広告ソリューション?
- DMPって分析用ツール?
- DMPを内製するってどういうこと?
Q1.DMPは広告ソリューション?(計5枚)

広告に使うなら「APRU・LTV向上」に、との結論。
Q2.DMPは分析のための箱?(DMPって分析用ツール?) 計5枚
そもそもDMPってなんなの?と。
当然、DWH(データウェアハウス)とは異なります。
DWH(データの箱)と、DMP(アクション装置)を組み合わせて使います。
具体的な利用イメージTarget Finder
これほどソリューションを組み合わせて使うのは、なかなかしんどそうです。
Q3.DMPを内製するってどういうこと?(計5枚)



1stや3rd Party Dataを使った施策は、Private DMP無しでもできる!と。
2nd Party Data連携というDMP最大のメリットが出ないので、意味が無い。
各務氏が特に強調したポイントです。
こう思った方(広告主)がいれば、各務氏も大満足と。
2nd Party Data活用への道のり(計8枚)
うまくいかない3大バズワード「DMP」「Customer Journey」「Contents Marketing」



まとめ:3つの誤解と3大バズワード

広告主へのメッセージ

質疑応答「Webコンサルや広告代理店は、御社を支援する余地はありますか?」→「現時点ではありません。」

各務氏の切れ味は、質疑応答タイムでも変わらず。
現状、すべての広告主がソリューションを深く理解して使いこなせるとは限らないものの、DMPの導入支援やサポートから売上が上がるかどうかは、将来的には不明。
以上、わたしの理解が足りず、わかりづらい点もあると思います。また間違いがあればわたしの記憶違いの可能性大です。予め、お詫び申し上げます。
詳細は、いずれ各務氏本人がウェブメディアで発信してくれるのを期待しています。
各務さん、Adobeの運営事務局のみなさん、すばらしいセッション&イベントをありがとうございました。