どうもフロッキーです。
読書って、かげが薄くないですか?
しかも僕が好きな読書は、歴史や経営戦略などを学べる実用書。
もうこの実用書に限定すると、読書人口はとんでもないことになります。
今回は
なぜこんなに面白い実用書が少数派になってしまっているのか
について考えます。
活字嫌いは学校から
僕が考える一番の原因は
一歩目の圧倒的ハードルの高さです。
何から始めればよいかわからないし、そもそも文字を読みたくないという人が多いのではないでしょうか。
この偏見の温床は間違いなく学校での教育、教科書です。
なぜなら読書習慣がない人が唯一読むのが教科書なのですから。
その経験を通して、文字を読むことはめんどくさい、だるいという印象が残ってしまっているのだと思います。
本当にもったいない。しかし、教科書を読むだけではつまらないのも無理はありません。
例えばローマの歴史が堅苦しい言葉で説明されています。教科書をすべて捨て去って手元にないのでここではwikiの説明を引用します。
ローマ帝国(ローマていこく、羅: Imperium Romanum)は、古代ローマがイタリア半島に誕生した都市国家から、地中海にまたがる領域国家へと発展した段階以降を表す言葉である。
教科書の雰囲気には似ていると思います。これだけでは「まあ地中海に建国された国なんだな~」ということしか分かりません。
全く面白いない。モンスターハンターを「モンスターを狩るゲーム」と説明されるようなものです。
この言葉の後ろに隠れている建国の歴史から偉人たちの経路、思考、エピソードをたどることが面白いんです。
圧倒的な情報量に隠された面白さ
そしてこの歴史をたどるのに一番適しているのが読書だと思うわけです。
- 命令違反した兵士は馬のえさだった大麦が食料に
- ハンニバルのアルプス越えからのローマ侵略のすごさ
- カエサルのルビコン川前で「ここを越えれば、人間世界の悲惨。越えなければ、わが破滅。進もう、神々の待つところへ、われわれを侮辱した敵の待つところへ、賽は投げられた!」という言葉
などの教科書では3行で説明されることを、ローマ人の物語などの何千ページという膨大な情報量を通して学べることが面白くて仕方がないのです。
大学受験のように上っ面だけを学ぶ必要がないのです。自分が掘りたいだけ深く掘っていける。
ただこの情報量と対峙しようと思う人が少ないのは当然で、読書の楽しさが分かるには土台が必要です。
いきなり勉強が苦手な僕の妹に、この本を勧めても面白さを共有することはできないと思います。
面白さが分かるようになるには、ローマ人の物語を読みたいと思う好奇心があることが前提です。
そして歴史を学ぶことは面白いと感じている必要もあります。
僕もいきなりこの本にたどり着いたのではなく、出口治明さんや小飼弾さんなどの本を読んでいるうちに「ローマ人の物語は面白そうだな」と思ってからです。
このように本の面白さを真に理解するには、何重にもハードルが立ちはだかっています。
初心者が読書の楽しさを知るには
1、自分の好きな分野の本を読むところから始めるのがおすすめです。
恋愛、スポーツ、芸能人の自伝なんでもいいんです。
何冊か読んでいると、「もっとおすすめの本ないの?」という気持ちになってくると思います。
そうなった段階で
2、おすすめ本について書かれた本を読んでみます。
小飼弾さんの新書がベストなんかはおすすめです。
その中で紹介されている本で気になったものを読んでみます。もちろん疲れたら自分の好きな分野に戻りましょう。
そういうサイクルを続けていくと活字の世界の広さとともにもっと知りたいという分野が浮き彫りになってきます。
このころには僕がこの記事で熱弁している読書の面白さが分かっていただけると思います。
読書というのはそう簡単に面白さが分かるものではありませんが、一度知ってしまったらやめられなくなります。
気楽に読んでいきましょう。