アメリカでボトル飲料の消費1位が「炭酸飲料」でなく「ミネラルウォーター」に!高まる健康志向
米国で最も飲まれたボトル飲料は炭酸飲料ではなくミネラルウォーターに!
米国ではミネラルウォーターよりも炭酸飲料の方が安く、貧困層は炭酸飲料を水分補給の主流としていました。その結果、肥満や虫歯など健康被害を患う人々も多い傾向にあります。しかし、肥満大国と謳われている米国で少し変化が起き始めているのです。
飲料業界の調査会社の発表によると、2016年に米国で最も消費された飲料が炭酸飲料や清涼飲料を抑え、なんとミネラルウォーターが初めてトップに立ちました。
調査会社の社長は、1970年代に初めて米国でミネラルウォーターブランドが登場した当時、ボトル飲料で水がここまで伸びるとはほとんどの人々が予想していなかっただろうと驚きの声を述べています。
米国でミネラルウォーターが飲まれるようになった背景とは
今まで炭酸飲料の消費が多かった米国ですが、なぜミネラルウォーターが飲まれるようになったのでしょうか。その背景には高まる健康志向があると考えられます。
炭酸飲料など糖分の多い飲料は肥満や糖尿病などの健康に悪影響を与えると懸念されているのですが、その対策として「ソーダ税」の導入をニューヨーク州当局者などが呼びかけています。
ソーダ税とは炭酸飲料など甘味飲料に対する税金制度で、世界保健機関が提唱しています。すでにメキシコなどの海外では導入されており、甘味飲料の価格を上げることで消費量を減らす狙いがあるのです。米国でも2016年11月に住民投票が行われており、いくつかの都市でソーダ税の導入が決定しています。
このように、肥満や糖尿病など健康志向の向上が米国にも広まりつつあり、炭酸飲料など甘いドリンクではなく、ミネラルウォーターを好む姿勢が増加していると考えられるのです。
日本人も参考にしたいミネラルウォーターを飲む健康意識
日本は世界でも水が綺麗な国と言われていますが、最近は健康意識から水にこだわりを持つ日本人も増えてきています。
例えば、ダイエットを意識している人なら1日2リットルの水を飲むことを重視し、ダイエット効果に期待できる還元水やバナジウム水といったミネラルウォーターを選ぶ方がいます。
また、地域によっては水道水が美味しくない、塩素などの成分が気になって水道水が飲めないという理由からウォーターサーバーを導入し、美味しく健康的な水を飲むという意識が高まっているのです。
ペットボトルでのミネラルウォーターも人気ですが、家庭や会社でも手軽に安全な水が飲めることから、ウォーターサーバーの普及はますます高まると予想されています。