大阪・岸和田市大沢町では、２２日午後５時ごろ、台風による大雨で山の斜面が崩れて、川沿いの道路に土砂や水が流れ込みました。

この影響で、道路の一部が崩れて複数の車が巻き込まれ、消防などが、２２日、６０代の男性を救助しましたが、その後、二次災害の危険性が高まったことから２１日夜の活動はいったん打ち切られました。

警察や消防は、大阪府の災害派遣要請を受けた陸上自衛隊とともに、２３日朝から捜索を再開していましたが、現場に止まっていた軽自動車の中から女性１人が見つかり、その場で死亡が確認されました。

現場は岸和田市の山中にある温泉施設と市の中心部を結ぶ片側１車線の府道で、警察によりますと、亡くなったのは近くの温泉施設で働く大阪・和泉市の坂内芳惠さん（６８）と確認されたということです。

坂内さんは、２２日午後５時ごろ、家族に「前に水が、後ろには車があって動けない」と携帯電話で連絡してきていたということです。

警察は、坂内さんが施設からの帰りに、現場で立往生したと見て詳しい状況を調べています。