【わたしが仕事を辞めるわけではございません】
ブログやツイッターなんかで「仕事辞めたい」「やめようかな?」っていう話をよく耳にします。たしかに面白い仕事ばかりではないし、おもしろくない仕事と比べると割合としてはかなり少ないと思います。
しかし自分の意識を変えることで面白くすることはできます。
その秘訣は「独立意識」を持つことです。独立といってもほんとに会社を辞めるということではありません。
主体的になるというともう少しイメージしやすいかもしれません。
先日買った本の中にあったこの一節にすごく共感しました
独立思考を身につける。
自分も似たようなことを考えながら働いています。仕事がダルいとか、辞めたい、やる気が出ないという人にぜひ試してみてもらいたいです。
仕事が面白くなってくると当然長続きしやすいし、結果もついてくるはずです。
仕事を一通り覚えたら
先日こういう記事を書きました。
その中で
「3年目以降の仕事が実は面白い」と書いたのですが、
この「とりあえず3年」というのはあくまで仕事が一通り出来るようになるまでの目安という意味です。
一通り仕事を覚えると任せてもらえる仕事が増える→自分で工夫しないといけないので新しい気づきがある→仕事おもしろい!
こんな感じ。
一方で経験を積んで仕事に慣れてくると「この仕事に意味ある?」とか「この仕事は自分じゃなくてもできるのに」みたいな不満や不服も生じやすくなる。
こうなると俄然面白くなくなります。
自分にも経験がありますが、こういうことを思う時って受け身なんですよね。自分で考えなくても良い事とか、上から降りて来た仕事は受け身でやっちゃう。
これが仕事がダルい原因。
ということは【会社にぶら下がっている(=受け身)だから仕事が面白くない】とも言えそうです。
いい仕事をするには組織と自分を切り離して考える必要があります。
守破離という思想
武道や芸能の世界には「守破離」という考え方があります。
道を極める上で大切な考え方だそうです。
- 守・・・先生の教え(型)を守る
- 破・・・自分で工夫をして型を破る
- 離・・・型から離れて自由になる
独立意識をもって仕事をするということは【離】に当たります。
社内で独立を意識することのメリット
試しに会社に籍を置きながら独立した個人といった意識(つもり)で仕事をしてみてください。
今まで見えてこなかった様々なことが見えてきます。
主体的な考え方が身につく
やらされてるという仕事はなんの面白みもありませんので、さっさとそういう考えは捨てるべきです。簡単な仕事であっても上司が指示したなら意味のあることでしょうし、本当に不要な仕事なのであれば代替案を考えたり、改善策を講じたり自分の工夫次第で変えられることもできます。
とにかく指示を待っているだけでは仕事は面白くなりません。
会社への依存度が下がる
会社に属していると当然生活は会社中心になります。会社に依存してしまっている状態ともいえます。会社からお給料をもらって生活をするわけですが、個人的には会社に生活の全てを握られることには違和感を感じます。
大事なのは会社に尽くすのではなく自分自身が会社に対してどんなメリットを与えられるのか。です。会社が自分を雇用するメリット=給与だと思うので、何ができるか考えることでwin-winの関係になることが何より重要。
組織の一つのコマではなく、独立した個人という意識が会社への依存度を下げることに役立ちます。
柔軟な発想が身につく
会社への依存度が下がると、前述の既存の仕事への代替案や改善策といったような自由な発想も出てきやすくなります。
同時にお金稼ぐ方法に関しても同じです。お金を稼ぐという目的であれば本業だけでなくても良いわけです。副業や新しい資格取得など、「今よりレベルアップしてお金を稼ぐにはどうすれば良いのか?」という考えが芽生えてきます。
実際に自分もブログを始めたり投資をしたり考えるようになったのはこの考えが元になっています。
ユーザー目線で考える
組織から独立した人=フリーランスや自営業と呼ばれる人たちは会社のためには仕事をしません。常に目線はユーザーやお客さんに向いています。会社で働いていると、自分の持ち場だけに集中してしまう結果、エンドユーザーに意識が向きにくいといったことが起こりがち。
仕事をする上で一番大事なのはユーザーやお客さんですから、常にそのことを考えながら仕事をするべき。大きな組織だと細かく仕事が分担されており、なかなか気づきにくいような気がします。
その仕事で自分は成長できるのか
働くということは生活をする上で欠かせませんが、同時に働く上で成長がなければキャリアやスキルをアップさせることはできません。つまり給与もそのまま。
例えば「もっといい暮らしがしたい」と思っても成長できないとそれは叶いません。
- 指示された仕事だけやる
- 考えに柔軟性がない
- スキルアップの努力をしない
- ユーザー目線で仕事ができていない
こうした人が給料が高いわけがありません。
組織に中にありながらも独立した意識で働いていろんなことを吸収すべきです。
やるべきことがどんどん明確になってくるのではないでしょうか。
同時に今の仕事に疑問を持ちながらブラッシュアップしていくことも必要です。
会社は自分を守ってくれない
残酷ですが事実です。
会社員でもフリーランスでも、スキルがなければ仕事を取ってこれませんし、売り上げが悪ければ潰れるしかない。明日会社が潰れたら誰が自分を守ってくれるんでしょうか。そういうことが起こらなければ幸せですが、可能性はゼロではないです。
その日のために今できることを淡々とやる。
自分の場合は幸い会社が潰れることはなさそうですが、常に準備と覚悟はしています。
仕事は楽しいし、楽しんだもの勝ち
「働くことはしんどいしダルい。」と思ってしまったら成長は止まります。実際そういう場面もたくさんあると思いますが、もっとポジティブに考えた方がいいと思います。
ぼくは常に「何でも楽しんでやる」ということに重きを置いていて、自分や誰かのためにならない仕事に対しては意見しますし、納得するまで議論します。結果的にそれがこの先の仕事の楽しさに繋がるからです。
会社員だとかフリーランスだとかは関係なく、楽しんで仕事をしている人は魅力的です。ちょっとした意識の変化でダルい仕事も自分を成長させてくれるキッカケになるかもしれません。
そのためには独立した個人として何ができるのか?この一点にのみ集中するべきなんじゃないかと思います。
「ダルいから、不満だから」と会社を辞めてしまう前にこうしたことを意識してみてはいかがでしょう。きっと仕事の楽しさを再発見できるはずです。
【冒頭で紹介した本はこちら】
松浦弥太郎,野尻哲也 マガジンハウス 2017-09-21