和歌山 貴志川周辺で数百棟の住宅が浸水

和歌山 貴志川周辺で数百棟の住宅が浸水
和歌山県の紀の川市で台風による雨などの影響で市内を流れる貴志川の水があふれ、水につかった住宅は数百棟に上ると見られるということです。市によりますと、今のところけが人などの情報はないということです。
紀の川市によりますと、浸水の被害が起きているのは市内の貴志川町丸栖の一部と桃山町調月の一部で、水につかった住宅は数百棟に上ると見られるということです。現場では消防がボートを使って住宅を回り、取り残された人を安全な場所まで運んでいました。

消防などによりますと、今のところけが人などの情報はないということです。また、市や地元の消防団などがポンプ車を出して排水作業を行った結果、23日午前11時の時点で、桃山町調月の排水作業はほぼ終わったということです。

市などは引き続き、まだ水が引いていない地区で排水作業を進めることにしています。

雨量は

大規模な浸水被害が起きた和歌山県紀の川市貴志川町では、前線の影響で、21日の朝から雨が降り始め、その後、台風が近づいていた22日の昼すぎから夜遅くにかけて断続的に強い雨が降りました。

貴志川町に県が設置した雨量計では、23日午前6時までの48時間に降った雨の量が384ミリに達していました。また、大規模な浸水被害が起きた地域から10キロ余り東にある紀の川市那賀町に設置されている気象庁のアメダスでは、23日午前3時までの48時間に降った雨の量が昭和51年に統計を取り始めてから最も多い342.5ミリに達しました。

浸水した紀の川市の病院では

紀の川市の浸水した地域にある貴志川町丸栖の貴志川リハビリテーション病院では、近くの用水路などから水があふれ、22日午後2時ごろから病室がある建物の1階に浸水し始めたということです。

水は23日朝になって少しずつ引き始めているということで、朝から職員らおよそ30人が、水を外にかき出す作業を行っていました。

この病院では数年前の台風の際にも浸水した経験があったため、台風が近づく前にコピー機などの機械を上の階に運び上げるなどの対応を取ったということです。

入院している患者に影響はありませんでしたが、浸水の影響でエレベーターが故障し、23日朝は朝食を人力で上の階まで運び上げたということです。

施設管理を担当している浦上紀代行さんは「一時は建物の膝の高さまで水がたまった。自分が知るだけでも2回目の浸水被害なので前回のノウハウは活かされたが、地域が浸水しないような対策をしてほしい」と話していました。
和歌山 貴志川周辺で数百棟の住宅が浸水

和歌山 貴志川周辺で数百棟の住宅が浸水

和歌山県の紀の川市で台風による雨などの影響で市内を流れる貴志川の水があふれ、水につかった住宅は数百棟に上ると見られるということです。市によりますと、今のところけが人などの情報はないということです。

紀の川市によりますと、浸水の被害が起きているのは市内の貴志川町丸栖の一部と桃山町調月の一部で、水につかった住宅は数百棟に上ると見られるということです。現場では消防がボートを使って住宅を回り、取り残された人を安全な場所まで運んでいました。

消防などによりますと、今のところけが人などの情報はないということです。また、市や地元の消防団などがポンプ車を出して排水作業を行った結果、23日午前11時の時点で、桃山町調月の排水作業はほぼ終わったということです。

市などは引き続き、まだ水が引いていない地区で排水作業を進めることにしています。

雨量は

大規模な浸水被害が起きた和歌山県紀の川市貴志川町では、前線の影響で、21日の朝から雨が降り始め、その後、台風が近づいていた22日の昼すぎから夜遅くにかけて断続的に強い雨が降りました。

貴志川町に県が設置した雨量計では、23日午前6時までの48時間に降った雨の量が384ミリに達していました。また、大規模な浸水被害が起きた地域から10キロ余り東にある紀の川市那賀町に設置されている気象庁のアメダスでは、23日午前3時までの48時間に降った雨の量が昭和51年に統計を取り始めてから最も多い342.5ミリに達しました。

浸水した紀の川市の病院では

紀の川市の浸水した地域にある貴志川町丸栖の貴志川リハビリテーション病院では、近くの用水路などから水があふれ、22日午後2時ごろから病室がある建物の1階に浸水し始めたということです。

水は23日朝になって少しずつ引き始めているということで、朝から職員らおよそ30人が、水を外にかき出す作業を行っていました。

この病院では数年前の台風の際にも浸水した経験があったため、台風が近づく前にコピー機などの機械を上の階に運び上げるなどの対応を取ったということです。

入院している患者に影響はありませんでしたが、浸水の影響でエレベーターが故障し、23日朝は朝食を人力で上の階まで運び上げたということです。

施設管理を担当している浦上紀代行さんは「一時は建物の膝の高さまで水がたまった。自分が知るだけでも2回目の浸水被害なので前回のノウハウは活かされたが、地域が浸水しないような対策をしてほしい」と話していました。